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2015年5月23日 (土)

マスターズを終えて

2015年のマスターズチャレンジカップも5月16日に出場することができた。とにかく、この1年ケガも無く、無事に練習を続けられ、大会に出場できたことに感謝したい。

結果は、グループ最下位という相も変わらずのものであった。しかし、自分の持てるものを出し切り、良い演技ができたと思う。レフェリーから指摘されたジャンプやスピンの不正確さも相変わらずなのだが、少しずつ修正の練習はしている。その努力が点数に反映するまでには、まだ時間が必要、今回の結果もそういうことなのだろう。

ただ...今回初めて、レフェリーから認めてもらったことがある。マスターズに出場し始めて8年で、褒めてもらえたのは今回が初めてなのだが....「音楽を良く表現している」「音をしっかりと捉えていた」と、音楽を大事にして滑っていたことを繰り返し言葉にして下さった。そのことは、本当に嬉しい。吹奏楽が大好きで、佐渡裕が「吹奏楽の魂」とまで言った”アフリカン・シンフォニー(岩井直溥編曲)”を、氷の上で演技してみたい、その一心で練習してきた。そして、稚拙な私の技術でも精一杯表現できるように、先生が工夫して振付けて下さったのが、今回のプログラムだと理解している。

なので、音楽表現だけはレフェリーも認めてくれたのは、素直に感謝すべきだと思う。にもかかわらず、プレゼンテーションのポイントが伸びないのは”??”なのだが、それは言っても仕方ないだろう。技術的には問題ありなのは承知しているから。

でも、技術の面でも、同じ曲に取り組んだ2010年と比べると進歩は感じられる。何より、バッククロスの伸びが出たので、イントロでは少ないストロークでフォアへ踏み出せるようになった。それで、曲に遅れずに演技できたのである。フォアのクロスストロークも、ジャンプ後に次の動作に移るつなぎで大事になる。特に、素早くクロスで進んで進行方向に体をもっていかないと、プログラムの流れが途切れてしまう。このことに気が付いたのは、2010年のアフリカン・シンフォニーの動画を見返した時であった。ジャンプでチェックの後、すぐにクロスに入れない、あるいはクロスがいいかげんなので、プログラムがそこでブツッと切れてしまうことが気になった。反省したのは、ジャンプ練習の時にチェックまでは意識するが、その後の動きをイメージしていなかったことである。普段の練習で”着氷後のつなぎ”を意識していないから、プログラムを通した時に、動作のぎこちなさが目立つのだろうと考えたのである。

だから、ジャンプを跳んだ後は、つなぎのクロスストロークやステップまで続けるように意識した。もちろん、次々と子供達が跳んでくるので、それを邪魔しないよう軽いマーキング程度の動作なのだが。とにかく、繰り返し、繰り返し、何十...何百回とつなぎの動作を練習してきた。その成果は、今回の演技にも出ていたと思う。2010年の演技と比べて、プログラム全体に流れがあり、まとまりの良い演技になっていると感じている。その点は、5年間での大きな進歩であろう。

この進歩の試金石になったのが、2011年から14年まで取り組んでいた、”カルメン前奏曲”であったとも考えている。先生から頂いたこの課題で、本当に鍛えて頂けた。テンポ132という驚異的な速さのこの曲を、切れ目なく演技し続けるのは、私にとっては至難の課題であった。それでも、2014年には曲に遅れることなく、流れを大切にしながら演技しきったと思う。この経験があったから、テンポ124と若干ゆとりのある”アフリカン・シンフォニー”でもエレメンツとエレメンツとの間のつながりを意識して演技できたのだと思う。レフェリーの先生からはアクセルの着氷のマズさを指摘して頂いた。私もマズかったと思う。回転不足を誤魔化すにしても、もっと頑張って空中で軸を作らないとごまかしようが無い。それでも、根性で着氷したことを先生は褒めて下さったし、私的には、あそこで無理な降り方をしたにもかかわらず、次のステップ(LFOのモホーククロスからRFOへ踏み出し)に支障なく進めたのは、やはり、ジャンプ後のつなぎの動作まで意識して練習した成果だと思う。

そういう頑張りは、ジャッジの点数になろうとどうであろうと、自分の成果として認めていきたい。とにかく、練習の成果が出た演技であった。

あとは、スピンである。レフェリーからは、シットスピンの腰の位置が高すぎると指摘を頂いた。今の私のレベルで言えば、とても嬉しい指摘であった。決して自虐的な考えではないが...過去の私の演技でスピンを指摘されたことはなかった。指摘しようにも回れていなかったのだから....(爆)。今回、「あのシットスピンでは良くない」と言って下さったのは、プログラム中でそれを意図した動作があったことを認めて下さったということだと思う。実際、一応...シットポジションを意図して5回転はしていたし....。私的には、他の人がスピンと解って下さる動きができるようになったことが、大きな進歩である。2010年の演技では、シットらしきもので2回転しかしていないし....、それは2014年でも同様であった。ポジションはどうであれ、「シットをしたいんだね。」と認めてもらえただけでも、大きな前進なのである。

スピンが苦手というよりも、できない理由の一つは、7年前の交通事故の後遺症である頸椎症の影響である。ここ1年は仕事を休むまで酷くはなっていないが、今でも天候によって具合が悪くなることはよくある。スピンの練習を続けるとてきめんに首が痛くなり、めまいが酷くなるので、根を詰めての練習ができなかった。その代わり、スピンで使うバックインエッジのコントロールを意識して、そのエッジでのサークルを描く練習をしたりしていた。その成果がどうかはわからないが、少しずつ、スピンが回れるようになり、コツをつかんできたら、スピン練習の時間も伸ばせるようになってきた。

今回のプログラムは、拍子にして14拍、時間にして約6秒間、スピンを続けないといけない箇所がある。ずっとシットなのではないが、入りのシットで失速すると回り続けることができないので、このプログラム一番の難関だった。実際、曲かけ練習で何度もスピンに失敗し、先生からスピンを省略できるように変更しようかと言われたこともあった。それを「練習します!」と断った手前、とにかく意地でも回らねばならなかった。しかし、マスターズの直前まで、音楽の要請通りに回り続けた確率は50%にも満たなかった。なので、本番2日前までのモリコロでの練習でも、スピンの練習は頑張った。それで、スピンに入るコツをちょっと覚えることができ、そのおかげで、本番では1回転足りなかったが、一応、音楽に乗って回り続けることができたと思う。

スピンのポジションについては、改善の余地が大きすぎるほどあるが、とにかく回れるようになったこと、それは今年の大きな進歩であった!!

反面、動作にぎこちなさを感じるところが多々あるし、普段よりも動きが小さくなってしまったところもある。やはり、練習が足りなかったと反省する。何より、以前の演技に比べて膝が使えなくなっている。昔から膝の弱さは指摘されることがあったのだが、今シーズンは筋トレをサボッていたので、一層弱くなってしまったようである。この影響は、歳を重ねるについてどんどん大きくなっていくだろう。危機を感じるべきだと思う。

結局のところ、頑張った成果は出ており、点数として評価されない頑張りもあったと思う。しかし、技術的な欠点は認めざるを得ないし、それは改善すべき課題として、いつでも自分の前にあるのだと考えている。同時に、年齢による衰えを意識して、日々トレーニングに励む必要を感じた大会でもあった。

最大の収穫は、「楽しかった。滑っていて気持ち良かった」と感じられたことであろう。

とにかく、2分30秒の時間を、精一杯滑る機会を頂けたことが何より嬉しかったし、その時間のために日々練習できたことに感謝したい。観て下さっている方からの拍手は、演技中にも聞こえており、本当に有りがたかった。先生からも、「良い演技だったし、今までで一番良かった」と褒めて頂けた。点数も大事だし、順位が低いことに悔しさを禁じ得ない。でも、自分の中のベストを出せたことは来年につながる事実だとも思う。来年は上の年齢のクラスに移る。その中では最若年になるのだが、正直....順位については見通しは明るくない。でも、自分の中での課題に取り組み、”音楽を大切にした演技”という持ち味を、更に生かして出場できるなら、きっと続けていけると信じている。

20年以上になるこの大会を開催して下さっているF.S.C.銀盤サテライトの方々、12時間以上に及ぶ長時間、レフェリングとジャッジングをして下さった先生方、そして不器用で要領の悪い私の指導をし続けて下さる地元の先生方、何より応援の言葉をかけて下さった皆様と、うちの奥さんに、心より感謝しています。

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