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2014年11月

2014年11月 9日 (日)

脳震盪について

http://bylines.news.yahoo.co.jp/ryouchida/20141109-00040588/

私は録画で観たのだが、氷上で大の字になった様子からして、脳震盪を起こしていたと思う。

オーサーは兆候は無かったと、後でコメントしていたが、厳重なチェックをしたうえでの判断だったのだろうか。NFL(全米アメリカンフットボールリーグ)は脳震盪の危険性に厳しく、チェック項目が定まっている。

そもそも、頭部に衝撃を受けた選手を、安静はおろか歩かせてしまう対応である。現地の医療スタッフがスポーツ医学にあまり慎重でないことは、推して図るべしであろう。

今回、特に考えさせられたのは、6分間練習の危険性である。

どちらの選手に非があるとは言い難いであろう。でも、そのことが、危険であることを物語っている。例えば交通事故では、交差点での車の優先(信号が青の車は赤の車に優先するなど)がルール化されている。だから、そのルールを無視した方に非があることになる。

でも、フィギュアスケートで、そのようなルールはあまり聞かない。経験的には、ジャンプコースに入っている選手を妨げないとか、ただ滑っているだけの選手はフェンス際を左回りでとか、暗黙のルールはあるような気がする。あとは、お互いの善意、マナーで危険を回避しているのではないだろうか。その意味では、フィギュアスケートはまさしく、紳士・淑女のスポーツだと感じている。リンクマナーが良くなければ成立しないスポーツでもある。私はゴルフをしないので想像だが、コース上で何人もがボールを打っているゴルフにも似ているのではないだろうか。ゴルフコースも、それぞれが勝手にボールを打っていたら危険極まりないと思うので。

反面、演技直前の緊迫した競技会の最中では、誰もが少ない練習時間をフルに使いたいと思うであろう。「譲り合い」の精神が存在する余地のない世界であるかもしれない。右回りのバッククロスで後方を見ずにセンター方向へ侵入するなど、一般営業のスケートリンクでは考えられない。でも、彼らの世界では当たり前であり、そうせねば勝ち残っていけないのかもしれない。

だとしたら、答は明らかである。

そういう猛者達を統制するためのルールが必要であろう。譲り合いでは事故が起こるのなら、6分間練習を安全に行うための決まりをつくった方が良いと思う。例えば、バック滑走とフォア滑走では、フォア滑走に優先権を与える(ぶつかりそうになったらバック滑走側が避けねばならない)とか。バック滑走の方が死角は大きく、危険であるし、咄嗟の際に避けにくい。だからこそ、周囲の危険をきちんと配慮して、安全でなければ滑走しないだけの制限を設けねばならないのではないか。

それよりも、一番思うことは、本番直前の練習時間で事故が起こるスポーツを、私はフィギュアスケート以外に知らないということである。モータースポーツの練習走行も事故は起こりうるかもしれないが、本番当日には在り得ないだろう。水泳にしても、バスケットボールにしても、野球にしても、柔道にしても、相手選手との接触でアクシデントが起こる環境に、本番前の選手達を置かないのではないだろうか。その意味では、フィギュアスケートの競技会は危険だと感じる。

もしも、その危険を克服して競技を成立するのであれば、6分間練習中、あるいは複数選手が同一リンクをシェアする際に共通のルールを明確にすべきであろう。それもしないのなら、コスチュームの下にプロテクターを、頭部にはヘルメットを着けるべきかもしれない。

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