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2014年2月

2014年2月23日 (日)

コップの中の静けさ

2月21日の深夜、1時半に夜勤勤務の仮眠休憩時間となり、詰所に籠った。

テレビをつけたら、村上佳菜子選手の演技後半だった。キスクラで山田コーチと樋口コーチに挟まれて、うんうんとうなづく村上選手が印象的だった。続く中国の張 可欣の演技の後、いまだにブラウン管の14型テレビの前に、文字通り、釘づけになった。

真央選手の演技は、本当に素晴らしかったと思う。アンダーローテーションはあったようだが、ジャンプをことごとく決め、最後のステップシークエンスでは場内の拍手も聞こえた。3Aは1回だけだったけど、きちんと決めてくれた。正直....まさか挑むとは思わなかった(スミマセン)3F+3Rを踏切り、降りてしまった。びっくりした。まるで、神が降りたような演技だった。演技を終え、上を向いて涙がこぼれないように、こらえていた姿は、多くの方々同様、私の心も撃った。

とにかく、良かった。素晴らしかった。

残念なのは、その演技が女子最終組でのことではなかったこと。やはり、SPの不振は本人が語るように、取り返すことができない結果であった。でも、2011年12年と2回続いた世界選手権での6位と違い、今回オリンピックでの6位は、沢山の方々が祝福し、賞賛する6位なのは間違いない。文字通り、世界中のファンの記憶に残る6位になったであろう。

記録の方は、私はあまり興味がない。前のエントリーにも記したが、この手の話題には際限がないから。ただ、ただ、素晴らしいプログラムを演じたことを讃えたい。夜空に舞う雪片のきらめきが美しいのは、スキーのエアリアル競技だが、それにも似た輝きが、ラフマニノフのジャンプにはあった気がする。

(閑話休題)

さて....関心の外に置きたいのは、上位争いの採点に関する紛争も同じである。ウチの中でも語られているのだが、それに真央選手が巻き込まれなかったこと、それだけは、女子最終グループで滑らなかった利点なのかもしれない。ちょっと寂しいが、でも、真央選手の五輪の後味が悪くなかったことは、良かったと思う。

その夜の私は、真央選手の演技を観て、安心して仮眠につき、朝4時からは仕事を再開したので、ヨナやソトニコワの演技はまだ観てない。ヨナの3連覇という勝手な願いが絶たれたのは残念だが...大した選手だと、つくづく思う。嫌いなファンも多いとは思うが、私はリスペクトしている。

でも、やっぱり、真央選手が一番!!

2014年2月20日 (木)

やっと....

本日は寝坊した。夢の中では「テレビ、テレビ...」と思い続け、なんと、実家でほこりを被っているテレビデオ(ビデオ一体型テレビ)まで登場してきた。ブルーレイレコーダーが当たり前の時代なのに....。そこまで焦っていたのに、起きてNHKーBSにしたら、キム・ヨナのインタビューだった。しかも、全選手の演技終了後の(4:30AM頃)。

そこで結果を見てしまい、真央選手が16位なことを知った。

正直、驚いた。でも、申し訳ないが、心底....ホっとした。4年間ずっと貯めていた胸のつかえが溶けていく気持ちになった。残ったのは苦さしかないが...。

浅田真央選手を応援し続けてきた。私までが滑り始めてしまうきっかけになった選手だし、ほんの一時期といえども生で観続けてきた選手なのだから、片時も気持ちを離したことはなかった。でも、苦しかった。「それじゃ違うでしょ!」と何度思ったことか....。

素人のフィギュア談義だから、確信を持ったことは無かった。批判的に記すしかないことが、本当に辛かった。でも、言いたかった。「十分に踏み込まなければ、大人は跳べない!」と。あるいは、「滑走スピードを増したらジャンプの軸のコントロールは難しくなる」とも。もちろん、速い助走で跳び、空中でタイトな軸を作るのが最高だが、その二つが反比例することは、単純に考えればわかるはずである。にもかかわらず、「踏込みでなくスピードで跳ぶ」という佐藤コーチの説明には、どうしても納得できなかった。だから、大事な場面でジャンプが抜けてしまうのでは?と思い続けていた。

何よりも、一番言いたかったことは、「バンクーバーの浅田真央は素晴らしかった、正しかった」ということだった。銀メダルは悔しかったのかもしれなかったけど、何よりも、自分と闘い続けた勝利の証でもあったのではないだろうか。幾度も記したことだが、3度の3Aの認定が、それを物語っていると思う。ソチに向けての4年間で、バンクーバーまでのジャンプが否定されてしまったことが、私は心から悔しかった。それでも、ソチでの彼女の成功を、私だって祈っていた。だから、苦しかった。

確かにスケーティングは美しくなった。一時期は失っていたスピンのポジションの正確性も取り戻してきた。ステップは、彼女の新しいチャームポイントになった。この4年間で得たことは、本当に多いと思う。でも、フィギュアスケートのシングル競技は、跳べてナンボの世界であることには変わらない。もう少し正確に言えば、「跳べなければ上位には留まれない」のであろう。だからこそ、バンクーバーで跳び続けた彼女を忘れてほしくはなかった。否定するのではなく、修正するのでもなく、今までの自分を肯定したうえで、新しい良さを増して欲しかった。それが銀よりも上のオリンピックメダルにつながるのかはわからないが...。

フリーに向けて願うことは、彼女の拘りであり、大事にしている3Aの成功である。できれば、2回跳んでほしい。それが、今シーズンの拘りだったのだから。ソチ入りの前に、FSでは1回に絞ることが報道されたが、正直、”戦わずして負けている”と思っていた。とてもじゃないが、本番前に記せなかったことなのだが。そういう時にこそ、「馬鹿言ってるんじゃないよ!君なら翔べる!!」と言うべきなのがコーチではないのか。試合前に弱気になりがちな選手の背中を守り続けることこそ、コーチングというものではないのか。でも、ソチに向けての浅田選手のコーチ陣がそういうポジティブなタイプでないことは、想像できた。

現在の拘りである、”6種類の3回転ジャンプの認定”については、それが女子史上初であるかどうかは、私はあまり関心がない。アルベールビルでのみどりさんが為し得ずにいたことを知らなかったし。ただ、フリースケーティングをクリーンに滑るという意味では、是非、応援したい。今回のプログラムは、一つひとつのジャンプで階段を上がるように盛り上がっていき、最期のステップシークエンスで登りつめるような構成になっているので、アクセルを含む全ての3回転ジャンプが散りばめられたら、本当に見事な演技になると思う。

でも、”史上初めて”を誇るのであれば、ルッツのエッジエラーがとられない方が良いだろう。そうでなければ、”正確に踏み切っての6種類”とか、更なる史上初の課題が出されかねない。マニアならそういうのは喜ぶかもしれないが、私なんぞは、とてもついていけない...。とにかく、美しく、強い、浅田真央を最後に観れたら最高である。言い古された言葉だが、”記録よりも記憶にのこる”選手であってほしい。

キム・ヨナについては、驚嘆する他はない。

でも、オリンピックや世界選手権だけに照準を絞り、グランプリシリーズをスキップする戦略は、私は好きではない。その意味では、良い時も悪い時もグランプリシリーズに出続け、勝利を重ねた浅田選手は、ヨナと同列で評するべきではないと私は強く感じている。ヨナを批判するつもりはないが、浅田選手は本当に立派だと思うのである。もちろん、一番大事な大会できちんと結果を出すヨナは、驚異ではあるし、スーパースターだとも思うが。ただ、公式練習のテレビ映像や、SP終了後の映像を見ていて、息があがっているように感じる。FSの後半でも勢いが続くのか、ちょっと不安を感じている。それでも結果を出すのがヨナとも思うが、敢えて予想をすれば、金メダルは獲れないと思う。

では、誰が金メダルかについては、全然わからない。

願うのは、ロシアの悲願である女子シングルの金メダルが、地元オリンピックで成就することである。リプニツカヤの”シンドラーのリスト”でその願いがかなえば、それは美しい物語だと思う、ミーハーな考えかもしれないが。とにかく、欧州の復権の兆しが、コストナーやロシア勢の活躍、あるいはドイツ選手の台頭にみられているように思えるし、それはフィギュアスケートにとっても良いことかもしれない。

仮にキム・ヨナが連覇することになったのなら、彼女は引退を決めているようだが、是非27歳まで滑り続け、地元五輪での3連覇を狙ってほしいものである。でなければ、ヨナ以外の有望選手が不在の韓国フィギュア界は大変かもしれない。本当に思うのだが、韓国メディアは、ヨナ連覇の可能性よりも、自国開催の五輪に向けての強化について論議をすべきではないだろうか。

金メダルよりも真剣に思うのは、明子さんの銅メダル獲得である。

ここまで頑張ったのだから...神様、明子さんに銅メダルをプレゼントして下さい。と、祈らずにおれない。もし、できたら、村上佳菜子選手の入賞と、真央さんの笑顔も....。それぞれの選手達が、それぞれに五輪を楽しんでほしいと思う。ここまで頑張ってきたのだから。

「家に帰るまでが遠足」という言葉があるが、同様に、”キス・クラを去るまでが演技”とも思う。どんな演技であっても、期待された順位に届かなかったとしても、最後まで笑顔を忘れずにいてほしい。

2014年2月10日 (月)

あの場面でなぜ!?

ソチ五輪団体戦の女子SPの浅田選手には失望させられた。

彼女だけではなく、彼女にあの場面で3Aを跳ばせたコーチ、監督達、フィギュア関係者全てにであるが。

3Aが彼女のチャームポイントであり、一番の拘りであることは理解できる。でも、それは野球に例えれば、長距離バッターが2塁打、3塁打を狙うようなものであり、必ずしも成功するとは限らない。ホームランバッターがボールをより遠くに飛ばすのが本能であるのはわかるが、時にチームプレーに徹することも求められるであろう。

それが、団体戦でのSPであった。

もしも....彼女が冒頭の3Aで崩れ、次々とジャンプに失敗していたらどうなっていたであろうか?彼女の順位があと二つ下がっていたら、ポイントでフランスと並んでいた。あるいは、カナダの女子SPのオズモンドの健闘がなく、フランスのメイテが順当なポイントを得ていたとしたら、日本がフランスの立場になっていたのかもしれない。

実際のところ、彼女のSP3位という順位が適当なのか、私は理解に苦しむ。トップ選手達がこぞって試み、そして成功させている3-3のコンビネーションがなく(セカンドのループは回転が不足していたのでは?)、無謀にも試みた3Aはダウングレードで転倒の減点、それでもPCSに救われて3位に立ったが、これでは4位のワグナーが救われないではないか?

どうしても思わざるを得ないのは、”浅田真央”ではなく、「日本団体チーム」をファイナルへ進めたいのであれば、SPの冒頭は2Aにすべきであったということである。それこそ、基礎を見直し、ジャンプ以外の全てを磨いてきた4年間であれば、確実にポイントを稼ぐことで彼女は確固たる順位を得たであろう。決して、フランス、中国の女子選手達に後れをとることはなかっただろうし、日本は順当に駒を進めたであろう。

結果的にはファイナルに進めたのであるが、SPでは3つしかないジャンプの失敗で、チーム日本が瀬戸際に立ったことは、私は記しておきたい。結局は、PCSで救われたのであるが...。繰り返しになるが、この責任は選手だけではないと思う。彼女に2Aを指示できなかった監督、コーチの責任でもあろう。私自身は、カップル競技選手達の世界ランキングを考えれば、日本がメダルをとる可能性があるとは考えていなかった。むしろ、町田選手や鈴木明子選手、リード姉弟組に、観客が入った状態での本番リンクで滑る経験が与えられたことに、ファイナル進出の意義を感じていた。だから、4位であろうと、5位であろうと、それほど違いはないと思う。

願うのは、個人戦で、この経験を生かしてほしいということである。

でも、佐藤コーチは駄目である。大変残念なことであるが、FSで3Aを一つに絞るという選手の申し出は許容したにもかかわらず、大事な場面でバントのサインも出せないコーチには、大きな失望を抱いた。これがプロ野球だったら、「監督引込め!」の野次でも言いたいところである。

2014年2月 8日 (土)

チャレンジング

50を目前にして、まさか入学式にまた出ることになるとは、あまり想像していなかった。

もちろん、「子供の....」ではないし、”仕事として...”でもない。そういえば、大学教員時代も、学生達の入学・卒業式には縁がなかった。その頃、自分の研究の関係で中京大学の情報科学部大学院に在籍していた時期があったが、2008年入学を選んだ理由は、”真央ちゃんと一緒に入学式に出られる!!”だった気がする。その不純さが原因か、自分の転職を機に休学→中途退学してしまったが....。

話を戻すと、現在の社会福祉学の大学院での修士論文を提出できたので、そのまま博士後期課程に入学する許可を、昨日いただいたのである。仕事だったので、合格発表は妻にネットで確認してもらったが、知らせのメールが届いた時には嬉しかった。何歳になっても、「合格」の一言は心に沁みる。なので、今年は3月に卒業(修了)式、4月に入学式の運びになると思う。この歳で....。

仕事は、結構忙しい。昨日も、21時くらいまで残業だった。でも、”チャレンジ”という一言が、最近の心の中で響いている。「難しい」「大変そう」でも、だから、”チャレンジ”、努力する価値があるはず...という感じである。難しい技に価値を見出すことは、フィギュアスケートから教わったように思う。基礎は大事だし、基本をないがしろにしてはいけない。でも、困難なことに”チャレンジ”し続けることは、例えばトップ選手達の輝く姿から、あるいは、毎日コツコツとリンクに通う子供達の姿から、自然と学べたように感じるのである。

「もう歳だから...」と感じることは、正直、多い。論文作成に追われていると、陸上ですら、思うように練習できず、焦りが諦めに変わってしまう気持ちもある。”でも.....だからこそ.....”という気持ちだけは、まだ、持ち続けたいと思う。練習は、できる範囲で、コツコツとやっている。「下手になってしまった」と思うこともある。でも、だからこそ、与えられた時間を感謝して、大事にしていきたい。

そういう気持ちでソチを観ると、やっぱり、明子さんに一番の声援を贈りたいのだが、28歳は、世間では「まだまだ、これから!」のはずだとも思う。私は、そのシーズンの全日本選手権の覇者が、代表のエース格だと思っている。だから、鈴木明子選手には、日本のエースとして、思いっきり頑張ってほしいと思いながらテレビを観ていきたい。”そんな暇あるのか?”とツっこまれそうだが....(汗)。

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