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2013年12月

2013年12月23日 (月)

全日本選手権の感想

夫婦ともに社会人大学院生という身であり、お金のかかる遠出が難しいため、競技会観戦は地元以外では控えておりました。でも、今年の全日本だけは、特別でした。

きっかけは、妻の職場の同僚の方が熱心なフィギュアファンということで、その方のためにチケットを得ることにしたことです。それに便乗するかたちで、「一生の思い出になるから」と妻に説明して、私達も行くことにしました。おかげで、22日の男子FS・女子SPを観戦することができました。

一番印象に残っているのは、高橋大輔選手がいかにファンに愛されているかということです。とにかく、男子FSの最終グループの6分間練習のボルテージは、凄まじかったです。選手達のリンクインと同時に応援のバナータオル(市販のものも、手製のものも様々)が客席から掲げられ、その数の多さで、観客席がパッチワークかモザイクのようでした。そして、声援。全日本選手権は2005年の代々木から、これまで4回観てますが、会場内が途切れることなくワンワンうなり続ける6分間練習は初めてでした。とにかく、誰が何を言っているのかわからない,,,サッカーのゴールの瞬間の歓声が、6分続いているという感じでした。

町田選手や羽生選手のファンも、もちろん多かったと思います。でも、多分、圧倒的には多かったのは、高橋大輔選手を支えるファンだったと想像します。妻の同僚の方も熱烈な大輔ファン(ちなみに、妻は鈴木明子選手をイチ推し)です。一時期、浅田真央選手の子供層からの支持の厚さを心強く思いましたが、それとは好対照で、高橋選手は女性成人にファンが多いように感じます。

そういう私も、6分間練習の最初から最後まで、高橋選手だけしか見ておりませんでした。別に私はファンという訳ではなかったのですが、右足のトゥで蹴らないと滑れない姿をみて、あまりな深刻さに目が離せなかったのです。それでも、4Tの確認を続けようとし、転倒しつづける姿から、本当に演技ができるのか、強い不安がありました。

演技そのものは、とにかく滑り切れて良かったというのが感想です。スケーティングについては、驚異的なエッジワークは身を潜め、情感を込めた間の入れ方も控えていたと思います。高橋選手の本来の半分も出てなかったのではないかと感じるのです。それでも、トリプルはしっかりと降りたのはさすがですし、最悪の状態でもプログラムをまとめることの凄味を感じました。勝敗で言えば、最初の二つのエレメンツである4Tで半分は決まってしまうのでしょう。もちろん、続くエレメンツでの加点の程度やPCSもありますが、「4回転を2度決めなければ優勝できない」というのが、男子選手達のコンセンサスであったと思わせる大会でもありました。なので、高橋選手の優勝はないと、6分間練習でも感じておりました。

それでも、「諦めなかったら何かは残る」というのを教えてくれる試合でもあったと考えております。五輪代表選考のことなのですが、私はFSの出来から、織田選手の可能性が排除されることがとても残念だと思っておりました。試合直後、なかなか外されない織田選手の応援バナーから、ファンの無念さを感じずにはおれなかったです。GFと全日本の二つのタイトルを得た羽生選手、そして、全日本で羽生選手に次ぐ成績となった町田選手を代表とすることには、それほどの異論はないと思います。問題は、三人目の代表選手なのですが。。。。

本日のワイドショーを観るまで、私は高橋大輔選手の可能性も、全日本選手権の順位のために無くなっていると、勘違いしておりました。不勉強だったのですが,,,,。でも、三人目の選考基準に、世界ランキングや今シーズンのベストスコアも加味されることを知り、それでいけば高橋選手の可能性もあることを知り、一挙に”大輔推し”に変わりました。純粋に五輪での順位の予測だけを考えれば、私は織田選手の今シーズンの安定感が評価されるべきだと思います。でも、順位的な問題は、第1、第2代表に託すべきであり、第3代表はそれとは違った観点から選んでも良いのではないでしょうか。一言でいえば、チームのまとめ役であり、五輪経験のない若手を勝利へと導いてくれるか、ということなのですが。

はたして、高橋選手が面倒見の良い人柄なのか、私は知りません。でも、チームリーダーに似つかわしくないということはないと思います。何より、トリノ、バンクーバーの二大会を経験しており、トリノでは荒川さんの金、バンクーバーでは真央選手の銀と自身の銅という三つのメダル獲得を知っているという経験値は大きいと思います。

極論すれば、羽生結弦選手に金メダルを獲らせるためにも、五輪での準備の仕方を知っているであろう高橋選手の存在は欠かせないのではないかと考えるようになりました。もちろん、本人の成績も大切なのですが、”チームジャパン”の観点から考えるのなら、高橋大輔選手の存在は、いちメダル候補以上の期待があると思うのです。

ということで、本日はテレビでの生中継を観ていましたが、高橋選手が代表に選ばれたことにホっとしました。そして、客席から一斉に掲げられた応援バナー、特に、黄緑の”GO!DAISUKE”のバナーをみて、この選手に対する多くのファンの愛を感じました。今大会は応援バナー掲出が抽選制だったためか、馴染みのバナーを試合中に観ることができず、ちょっと寂しく思っておりました。

浅田真央選手については、とにかく、ソチで三本のトリプルアクセルを降りてほしいと願っております。ネットニュースでも批判の記事が出ていましたが、認定についてはジャッジの専決事項であり、私は関知しておりません。今の真央選手は、そういう不可解さも含めて、闘い続けているように見えます。私は、そういう浅田真央選手が大好きです。点数をつけるのがジャッジであることは、フィギュアスケートをはじめとした採点競技の大前提であるのは当然です。でも、「ビデオでの確認」が、選手側の利益ではなく審判側の権威、要するに減点の根拠のために用いられているところが、他競技の動向と正反対ではないかと、私は感じております。

今の浅田選手は、エレメンツのレベル認定がどうこうとか、PCSがどうこうとか、そういうややこしい事柄ではなく、「フリーで2本のトリプルアクセルを跳ぶ」という明確な課題を自身に課しているという解りやすさがあります。もちろん、レベルの取りこぼしをしないとか、全てのジャンプで加点をとるという事も競技としては大切だと思います。でも、それを含めて、納得のいく演技のためにはトリプルアクセルは二本入れなければいけない、要するに「宝刀の封印はあり得ない」というメッセージが、今回の大会で明らかになったと考えるのです。

佐藤コーチについてからの浅田選手を私が好きになれなかったのは、二つの理由があります。

ひとつは、バンクーバーでの跳び方を否定するかのような、「ジャンプ改良」の報道が嫌だったからです。”良いフォームは勝利した時のフォーム”という言葉を知っておりますが、銀メダルを獲った時のジャンプを否定したのでは、前進はないというのが、私の一貫した思いです。果たして、佐藤コーチのジャンプ改良論が実を結んでいるのか、否かは、まだ結論を出すべきではないと思います。でも、同じラフマニノフの「鐘」から「ピアノコンチェルト」へという流れを考えれば、バンクーバーは決して無駄ではなかったと言えますし、あの時にトリプルアクセルが3回とも決まったことは、決して否定されるべきではありません。あの時の浅田真央は、本当に凄かったのです。その真央選手の強さに、佐藤コーチのスケート理論が加わるのであれば、鬼に金棒と言えるのではないでしょうか。

結果については全くわかりませんが、ソチでの浅田選手の笑顔を、私は心から待っております。そのために、3回跳び、そして降りてほしいと思います。22日の彼女の演技は、本当に素晴らしかったし、頼もしかったです。

もうひとつの理由は、生観戦から遠ざかり、ライブ感が希薄になったという、自分側の理由でした。地方で生活していますので、簡単に競技会を観に行けないのは仕方ありません。スケートの練習は地味ながらも続けておりますし....。でも、それを理由に生での応援から遠ざかったことが、過度に批判的な見方につながったのではないかと、自己分析しております。何年かぶりに全日本の空気を吸って、毎年は無理でも、競技会への応援を欠かしたくないと思いました。

私自身、修士論文の提出を控えており、仕事も結構ハードですし、合間を縫って練習も続けたい....。幸い、研究の中間報告の評価が良く、このまま研究を続けるために、来年からは博士課程への進学も準備しております。そのうえに、観戦も...というのは贅沢すぎるのかもしれません。でも、今回の観戦を決めてから、12月22日を待つまでの間、本当にワクワクしていました。正直、今までの浅田真央批判を、全部撤回したい気分でした(それでも、佐藤コーチは好きではないですが....この思いは、ソチまでには払拭したいです)。

目指せ全日本!!

この気持ちが選手達だけではなく、ファンにも共通するから、全日本選手権は特別なのだと思います。

2013年12月21日 (土)

明日

22日の全日本を観に行きます。

浅田真央選手をはじめ、出場される方々を、精一杯応援してきます。

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