マスターズに出場しました
昨日、5月18日(土)に開催された、第19回マスターズチャレンジカップ(ダイドードリンコアイスアリーナ 東京都東伏見)に出場しました。
男性40歳台のH組男子、出場10人中で7位という成績でした。得点も2.2点~2.6点と、目標としていた平均2.7点を大きく下回りましたし、傍目からみれば、あまり胸を張れない成績だとは思います。でも、練習の成果は出ましたし、「これが自分の実力です」と言い切れる内容です。何より、最下位だった昨年よりも順位も点数も良いですし。
”スケートコムコム 暖房室”の管理人である、お気楽さんは朝から会場に来て下さり、ずっと希望者の撮影をしてくれました。私の演技も動画掲載をして下さってますので、もしよかったらのぞいてみて下さい。リンクはこちらです。
昨日を振り返って、一番に良かったことは、コンディショニングが上手くいったことです。6年前の初めての出場の時には、自動車での移動時間や労力、演技前のウォームアップや靴を履くタイミングなどが手さぐりの状況でした。特に、練習不足の不安から、6年前には当日の午前3時に江戸川のアイススケート場を一人で貸し切る(約2万5千円也)という暴挙に出て、更に、都内で道を間違えて六本木から新橋を経て銀座→深川から江戸川にたどり着くという、とんでもない東京見物をマイカーでしてしまいました。週末の深夜、酔っぱらったサラリーマン達が大挙している新橋交差点を左折する怖さは、六本木の大交差点を右折するのに匹敵することを学びました(笑)。おかげで、練習というよりも試合前に消耗するだけの直前貸切となってしまいました。その後も2年ほど、一人貸切は敢行しましたが。
そういった経験も重ねながら、ここ2、3年は無理をせず、演技開始時間を逆算しながら、今、何をすべきかを考えることができるようになったと思います。大きな流れでは、ゴールデンウィークの段階でも曲かけでダブルを跳ばなかったことから、今回もジャンプは全てシングルにすることを決めきったことも、良いコンディションを作る流れになったと考えております。
当日の9時から20分間あった公式練習に出させてもらいましたが、本当に体が良く動いてくれました。最初は、柔らかめの氷にちょっととまどいましたが、すぐに慣れ、ジャンプもイメージ通りに降りられました。苦手のアクセルはツーフットが続いたりして四苦八苦しましたが、20分間のうちに、段々と良い感覚を掴めるようになりました。午前中に車内で休息し、軽めの食事をし、午後から少しずつウォームアップしてひと汗かき、それからゆっくりと支度をしたことで、演技直前の5分間練習の頃には自分の中にリズムができていたと思います。
だから、5分間練習も本番の演技も、緊張はしてましたが、とても気持ちよく滑ることができました。自分にとっては、それが何より嬉しかったです。
演技そのものは、反省点が沢山あります。演技中でエッジを正しくつかえず、失速したりつまづきそうになったところが幾つかありました。
一番残念なのは、アクセルー回転不足ですが軸を保って降りれたと思いますーの後、ループに入るためのRFIからのモホークでLBIがちゃんと入らずにブレーキとなったため、ループジャンプが不安定になったことです。それでも、「今年は降りる!」の一念で、なんとか転ばずにこなすことができました。決して恰好良いジャンプではないですが...。
二つ目の残念は、最初のジャンプのルッツーこれを見る度に、浅田選手の批判をする自分が恥ずかしくなりますーに入る前のLFOからのモホークでバランスを崩したことです。それで失速してしまい、本当は1Lz+1Tのコンビネーションの予定が、ルッツ単独になってしまいました。そのためではないのですが、中盤のフリップは、単独ジャンプの予定が勢い余って1T二つをつけた三連続になってしまいました。正直、無我夢中でした。跳んでる時に、「おぉ~」と客席の声が聞こえたので、ちょっと嬉しかったです(^^)。
もう一つ残念だったのが、最後のジャンプである1S+1Tの後、右脚でインスリーをして跳びあがるという動作が二回続くのですが、その二回目でつんのめってしまったために、直後のピポット(1/2周)で正面を向くという動作をちゃんとできなかったことです。このミスは、コンビネーションのセカンドである1Tのチェックが短かったために、曲と合わなくなって、とまどってしまったのが原因だと思います。ジャンプのランディング後が詰まり気味なのも、先生から指摘されていますので、その点も大きな改善点だと思います。
そういう細かなミスや拙さが幾つかありましたが、先生と約束した、「転倒してプログラムの流れを壊さない」という目標は達成できたと思います。ミスしながらも、なんとかフォローして滑り続けられたことも、やはり練習の成果だったと思うのです。
スピンやジャンプの癖は、前のエントリーにも記しましたが、今後、地道に改善していこうと思います。特にスピンは、交通事故による頸椎の傷害が少しずつ良くなっているようで、やっと集中して練習できるようになってきています。なので、来年はもう少し、”ちゃんとした”エレメンツになることを目標にしたいです。そうすれば、ジャッジの評価も、もう少し良くなると考えています。
同じクラスでも、私より上手な方々は沢山いますし、私よりも熱心に練習している人も多いのかもしれません。そうういう方たちと一緒に滑られることは、他に替えがたい経験ですし、本当に沢山のことを学べています。他の人達の良いところ、強いところがどこなのか、目を皿のようにして観ていけたらと思います。それは、トップ選手達の演技を応援する時も同じではありますが。また、その意味では、今回は自分の演技のコンディショニングばかりに気を向けており、他のクラスの競技を観ておりませんでした。ちょっと、勿体なかったかもしれません。もっとも、他の人達の優れたところを見つけても、おいそれと「盗む」ことができないのも、フィギュアスケートの難しさなのですが...。
そういった意味では、コールされてから演技開始のポジションにつくまでの間すらもコピーできてしまうチョクトウさんは、国宝級なのかも...。競技後のロッカールームでは、「アクセルが...」と残念がっているチョクトウさんに、「あそこは転んじゃうのがお約束では?」と言って盛り上がっていました。真央ファンには怒られるかもしれませんが...。
ソチの後となる来年のマスターズでは、是非、2度のアクセルを綺麗に決めてもらえたらと願っています。もちろん、私も、もっと、”ちゃんとした”アクセルを降りられるようになりたいです。
競技終了後、結果の報告を先生にしました。そして、来年もカルメンに挑戦することをお願いしました。とにかく、この曲で、精一杯勉強して、”ちゃんと”演技できることが、来年の目標です。でも、今年はとても楽しく、自分の到達点を示せたマスターズになったと、満足しています。
文末になりましたが、ジャッジして下さった先生方、競技進行を支えて下さったF.S.C.銀盤サテライトの皆様、そして、応援して下さった方々に、深く感謝しております。
また、来年に向けて頑張っていきます!!
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