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2009年2月 4日 (水)

頭を怪我しました

昨日、貸切練習での曲かけで転倒し、救急車で運ばれて頭頂部を4針縫いました。

すごくショッキングで、ヘヴィーな展開です。搬送されたのが、職場の病院だし...何やってる>自分!という感じで一杯でした。リンクでは出血していたので、クラブの方々やリンクスタッフの方々にも迷惑をかけてしまいました。ただ、すぐに傷を圧迫して下さり、氷で冷やして下さったので、救急車が来る頃には止血できたのだと、感謝しております。

病院での診察でも、CTやレントゲン上では異常はなく、頭の皮膚を切っただけなので、縫合してもらって帰れました。翌朝も痛みやめまいなどはなく、普通に仕事に行って来ました。不幸中の幸いだと思います。

正直、救急車で搬送されている時には、もう年貢の納め時だと考えていました。ただ、救急外来で診察してくださったドクターが、伊藤みどりさんのファンということで(私がスケート中に怪我をしたということで、先生の方から話題を振ってくれました)、頭の縫合中、いかにみどりさんが偉大だったかについて、先生と語り合いました。大須のリンクのこともご存知で、緊張せずに診ていただけ、ありがたかったです。

もともと、明日は休みの申請をしてあったので(別件の用事がありました)、再診にも職場へ迷惑をかけずにすみますし、来週からは週末の受診で良いと言われましたので、多分仕事に支障をきたすことはないと思います。でも、転んで怪我をしたという事実は...やはり重いです。同じことを繰り返したら、次はこの程度では済まなくなるのではないかと怖さを感じました。なので、引退の機会かなと考えたのです。

そんな結論も考えていますし、もしかしたら頸部(転倒の時、かなり首が振られていたとクラブの方々から教えてもらいました)の不調が今後、出るかもしれません。場合によっては、スケートどころでなくなるかもしれません。でも、答えを出すのは、もう少し待ちたいとも思っています。

「フィギュアスケートは危ないことがわかりました。だから止めます。」という結論でも、常識に適った無難な考えだと思います。大人の非常識ほど危ないものはないので、それよりかは望ましい選択かもしれません。

でも、「大人にとってフィギュアスケートは危ない。」という答えで、本当に良いのか?それを結論にして終わるので、自分は納得できるのか?を問う時に、”Yes”とは言えない自分もおります。たぶん、”No”だと思います。大人でも、安全にフィギュアスケートに取り組める方々はいらっしゃるでしょうし、大人だから無理ということもないと思います。むしろ、自分だから危なかった、自分の取り組み方に問題があったと考えるべきじゃないかと、今は考えております。

なぜ、こんな大きな怪我になったか...? 振り返ってみますと...

1.昨日は疲労が激しかった。それなのに無理して練習していた。

2.全然仕上がっていないプログラムの曲かけを、無理してやっていた。

3.転倒した場面では、振付を間違えてセオリーにない両足逆回りのターンをやってしまった。

この3つの無理が原因に挙がると思います。ジャンプやスピンでコケて怪我をしたわけではないです。無理な状況で、変なこと(当然転ぶようなこと)をしてしまい、頭をかばいきれなくて怪我をしてしまいました。悔しいくらい、危なかったのです。

だから、「やっぱりフィギュアは大人じゃ無理だよ。危なすぎる。」と自分の経験を一般化してしまったら、このブログを読んで下さっている方々に誤解を与えてしまいます。確かに、危ない側面はあります。こんなにも大きな怪我をしたのは初めてですが、打ち身はしょっちゅうです。骨折した知人も何人か知っています。

でも、だからこそ、「危なくない、安全なフィギュアスケートは大人にはできないのか?」を考える必要があると思います。検索ワードを見ても、”フィギュアスケート 練習法”などでこのブログを見つけ、読んで下さる方々もいらっしゃいます。また、私が練習しているリンクでも、フィギュアの練習をされている大人の方々は少なくありません。それに、大人に危ないことが、子供ならば安全なのか?という疑問があります。子供だって転びますし、大きな怪我をするケースもなくはないです。

とにかく大事なのは、「安全」な方法を見つけることだと思います。そのための情報発信をするのも、あるいは大人スケーターの役割なのかもしれません。

ひとつ学習したのは、「無理をすれば危ない」ということでした。これは、当たり前のようですが、スポーツの世界ではかなり難しい命題です。一定以上の負荷(無理に近いレベル)をかけることで身体機能の向上を目指すのがスポーツだとしたら、無理をせねば向上は見えてこないともいえます。負荷を体に刻み込むことで、やっと成長ができるのです。特に社会人の場合、仕事で疲れたから今夜は練習しない、というのでは、練習の機会はなくなってしまいます。「疲れても頑張る」という気概がなければ、やってられない世界でもあります。

でも、それで怪我をするというのでは、本末転倒ですし...。

だから、「怪我をしない無理の仕方」を覚えねばなりません。たとえば、ルーチンでやっているスケーティング練習では、疲れていても多分転ばずに済んだと思います。曲かけで全力滑走中に変なターンをしたから、エッジが氷から弾かれて吹っ飛んだのです。だから、そういう「変な無理の仕方」は避けるべきと学習しました。

あるいは、氷に乗るのも怖かったら、勇気を出して、陸トレやプールでのトレーニングに切り替える。ランニング中に転ぶほどには、私は鈍くないと思います。疲労しての水泳は、別の意味で危ないので、このあたりも気をつけないといけませんので、怖かったらストレッチとか...。とにかく、「変な無理」を避けて、「安全な無理」の仕方を考える余地はあるのではないかと思うのです。

今回の転倒では、幸い、意識が飛ぶことはなかったですし、脳震盪の兆候はみられませんでした。頭の前に右腰を強打したので、そこは一日たった今でも痛みます。でも、骨折などの問題はなく、打撲であろうと医師から説明がありました。なので、いつもの痛みということで納得しています。ホント、打ち身には強くなりました。

あと、痛みがあったのは、顎関節です。救急車での搬送中から、かなり強い痛みを覚えました。転倒時に、かなり強く、歯を食いしばっていたのだと思います。まだ、少し痛みます。

結局は、スポーツとは、そんなものだと感じました。いかに歯を食いしばり、辛い局面を打開していくか、その勝負なのかと思ったのです。大人になってから、歯を食いしばる機会がめっきり減ったなと感じています。フィギュアスケートと出会うまでは皆無だったかもしれません。でも、今は、腹筋のトレーニング中、あるいはスケーティングでバランスを保持している時、自然自然とそんなことをしております。顎の痛みの分だけ、怪我を免れたのかと思えば、ちょっとは救われます。

あとは、頭を使って、「安全な練習の仕方」を考えるべきだと考えています。先ほどの、怪我をした原因に対応させて考えますと...

1.昨日は疲労が激しかった。それなのに無理して練習していた。

      →コンディションが整わない時は、練習内容も調整する(転倒リスクの少ないメニューを)。

2.全然仕上がっていないプログラムの曲かけを、無理してやっていた。

  →曲かけの必要があるとしても、一定の仕上がりまで行っていないならば無理して曲かけはしない。あるいは、仕上がっている部分だけの確認にとどめ、怖い箇所は止めておく。

3.転倒した場面では、振付を間違えてセオリーにない両足逆回りのターンをやってしまった。

  →エッジの使い方を徹底して確認する。インターンをするつもりでアウトエッジに乗ったら吹っ飛ぶ(原理的にはエッジジャンプに似ている?)という事実を軽視しない。

これらの原因を反省し、改善していけたらと思います。あと、現在の”アフリカンシンフォニー”は、全力滑走でないと振付に追いつけないので、今の自分には無理があるのかもしれません。曲かけ練習でコントロールできないのなら、やはり危険は大きいかもしれません。その点についても、インストラクターの先生と相談し、この曲でマスターズを目指すのか、あるいはもっとゆっくりな曲にするのかを決めたいと思っています。

フィギュアスケートを引退し、新調したファントムのブレードを錆びらせてしまうのも、わびしい話ですが、場合によってはそうなるかもしれません。でも、ウィリアム・ブレイクの次の一節...

"Nor shall my sword sleep in my hand" 

   (我が剣を自らの腕に安らわせることもしない)

                         ~”Jerusalem”より~

を思い出していました。ファントムの二重人格的な性格に振り回されている昨今ですが、このブレードに負かされたままで去るのも悔しいと思う次第です。

(2月5日追記)

Jerusalemだけの検索だと、ブレイクの詩にバリーが作曲した曲までたどりつけないようなので、リンクを↓に紹介します。エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)の”Brain Salad Surgery”(邦題は「恐怖の頭脳改革」)のバージョンです。たぶん、世界で一番有名な、”Jerusalem”だと思います。

 ttp://www.youtube.com/watch?v=7p9QH5uGmLc&feature=related

    (2月6日再追記)

上記のYouTubeのURLは、ユーザー削除がされたようです。もし、興味がありましたらEL&Pのアルバムを買っていただけたらと思います。(似たようなセリフが、三原順の”はみだしっこ”というマンガにあったような...)。

他にも、イギリスで夏に開催される、BBCプロムス(プロムナード・コンサート)の最終日にもこの曲が歌われているのを、NHKーBSの放送で見たことがあります。イギリス人のアイデンティティーに訴える曲なのかもしれません。日本人だったら、何でしょうか...?”さくら”とか...?(誰バージョンでも良いですが)。

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コメント

大丈夫ですか?

お怪我のショックは、大きいですよね。

大人の場合、実際に体に受けた衝撃より、精神的な衝撃の方が大きいですよね。

知人でも大けがした方がいるので(ご存じでしょうけど)人ごととは思えません。

大人の場合、転んだりしただけでも、メンタル的なブレーキがかかってしまって、萎縮してしまい、演技や練習に支障が出てしまうので、「怖い」と思ってしまったら、一旦引くのは正しい判断だと思いますよ。


それに、
例えば体操とかは一見危険な競技に見えますけど、
選手の安全を保つために、ハード(器具など)・ソフト(指導や補助など)ともに可能な限りの工夫をし手いるのに対して、
かたや、スケートは、
氷上という過酷な環境で演技をしなければならないのに、
競技の性質上、マットを引くことも、プロテクターを装着することも出来ません。

そう言う意味では、決して安全な競技では無いですよねぇ。

でも、ねくすとさんの言うとおり、
「変な無理」ではなく、
適切な指導を受けた「正しい無理(笑)」をすれば、滅多に危険なことにはならないと私も思います。

どうかお大事に。

こんにちは。
いつもコメント有難うございます。

お怪我されたとのこと、お大事になさってくださいね。

とても衝撃的な出来ごとだったと思いますが、早急に右か左かを選ばずに、ねくすとさんらしい、スケートを心から楽しめる道を探してみてくださいね。

その後どうですか?娘の場合、ヴァイオリン練習しても、ピアノ練習しても、無理すれば子供でも体を壊します。大人だから…というよりも、みんな自分の体の特性を知って、自分だから、というスタンスで取り組むべきだと思います。ちなみに、娘は思春期側湾症です。一年前のコンクールの本選後にわかりました。お大事になさってください。でも、スケートは何かの形で続けてほしいです。

yuujiさん、おはようございます。
お気遣いをありがとうございます。

お知り合いの方のことは、もちろん存じております。私もファンの一人でしたので、マスターズでお会いできなくて残念でした。でも、そういう危険をはらみながらのスポーツであることは、やはりそうなのだと思います。

>>大人の場合、実際に体に受けた衝撃より、精神的な衝撃の方が大きいですよね。

クラブの方とも話したのですが、やはり大人の場合は立場があるので、怪我をすることでのデメリットは子供以上にあるかもしれません。もちろん、子供達もその後の成長・発達にかかわるでしょうし、選手生命も大事にしないといけないので、子供達には彼女・彼らなりの苦労があるとも思いますが。

その意味で、今回は仕事には影響がなかったというのが救いでした。昨日は予定されていた休暇でしたが、会議がひとつ入っており、それも無事に出席できました。あと、リンクへも挨拶に行き、1時間だけ滑ったのですが...普通でした。私も、怖くて滑れなくなるのでは?と心配していたので、ちょっと嬉しかったです。

>>氷上という過酷な環境で演技をしなければならないのに、
競技の性質上、マットを引くことも、プロテクターを装着することも出来ません。

そうなんですよねぇ。
「なぜ、彼らはプロテクターをしないんだ!」とアメフトの選手が驚いたというプロサッカー選手達でさえも、すねあて(レガース)だけはするのに、フィギュアは何にもないですよね。昔、村主選手が腰パッドを外すのを忘れて試合に出てしまい、連盟からひどく怒られたという話を何かの本で読んだ記憶があります。

色々考えて、練習中はニットキャップを被ることにします。医師からもクッションの代わりになるだろうと言われましたし、ひどい衝撃は無理だとしても、今回のような頭部裂傷は避けられると思います。フィギュアの練習中でも手袋はしますので、帽子もありだと思います。ヘルメットのような動きにくさもないですし...。

また、安全面については色々考えていきたいと思いますので、これからも、よろしくお願いします。

kaakoさん、おはようございます。
励ましのお言葉をありがとうございます。

やはり、フィギュアを楽しみたい!という大人初心者である私達にとって、安全面は大事な課題だなと、つくづく感じました。yuujiさんへのお返事にも書きましたが、昨日、昼間のリンクに行ったらかなり年配のご婦人や男性の方々がフィギュアの靴で滑っておられました。慎重に練習されていますので、おそらく怪我をされることはないと思いますが、そういう”慎重さ”と”思いっきりの良さ”の両方が大事だなぁと反省しました。

怪我をした時の自分は、無謀だったと思います。

>>とても衝撃的な出来ごとだったと思いますが、早急に右か左かを選ばずに、ねくすとさんらしい、スケートを心から楽しめる道を探してみてくださいね。

おっしゃる通りだと思います。
以前ならば、「もう止める」とすぐに口に出したかもしれませんが、今回は慎重に考えていきたいと思います。止めると決めない限りは、続けるつもりだとご理解下さい。

また、kaakoさんのブログにもお邪魔します。
色々偉そうなコメントをするかもしれませんが、実際には、コケて怪我する下手糞です(笑)。 「下手は下手なりに頑張る」つもりですが...。

さっちゃんママさん、おはようございます。
お見舞いの言葉をありがとうございます。

おっしゃるとおり、音楽の世界でも頑張りすぎて体調を崩すことがあると、聞いたことがあります。腱鞘炎はピアニストに限らないよと教えてくれた人もいました。ヴァイオリニストも、肩や背中にかなり負担がかかることが、”HOTEL”というマンガに書いてありました。
ましてや、成長期のお子様にとっては、やはり大変な努力を強いられる分野だと想像します。

でも、音楽は、とても素晴らしい芸術だと私も感じております。今回、考え事をしながら、”カヴァレリア・ルスティカーナ”の間奏曲を聴きなおしていました。もしかしたら、この曲への変更を先生にお願いするかもしれませんが、本当に素晴らしい曲です。何より、ヴァイオリンの美しい響きが印象的です。

私も頑張りますので、娘さんのご活躍も祈ってます。ちなみに、今回の治療中の検査で、左大腿骨の骨頭の変形が認められました。もちろん、今回の怪我とは関係ないです。

救急外来でのレントゲン撮影でしたので、近日中にかかりつけの整形外科外来に相談に行きます。自覚症状がないので、様子観察と筋力増強でなんとかなると思いますが、何より、右側でなかったことが救われました。右でしたら、着氷の衝撃を考え、ジャンプは諦めないといけないかもしれませんので...。

色々障害があっても、したいことを頑張れるのが幸せかな...と感じております。

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