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2009年2月

2009年2月28日 (土)

セミサークルについて

以前、リンクで録画してniftyの動画共有サービスにアップしたままの動画があるので、それを紹介します。バッジテスト初級の課題である、4種類のセミサークルをしました。

ただ、リンクが込み始めた時に、ゲリラ的に一発撮りをしたものなので、手本とするにはおぼつかないものです。あと、限られたスペースなので、フォアの2種類は蹴り替えの時に基本姿勢には戻さず、単に足を替えるだけにしています。基本姿勢に戻して蹴り替えると勢いがつくのでスペースが余分に要るのです。

まずは、フォアアウトのセミサークルです。

この動画は、以前、別のエントリーで紹介したと思います。蹴り替え前にフリーレッグを前に出すと少し速度が増しますが、この感覚を覚えておくと、コンパルソリの途中で失速してもあわてなくなると思います。

次に、フォアインのセミサークルです。

フォアインは、前に出す腕とスケーティングレッグが左右別々になりますので、体幹にひねりができます。これを滑り出したらすぐに解消するのではなく、なるべく捻りの力を維持するとバランスをとりながら滑ることができると思います。

アウトサイドに比べ、インサイドはバランスをとるのが少し難しいように、私は感じています。

続けて、バックアウトのセミサークルです。

普段リンクのショートサイドで4つ半円を描くと、私の場合はちょうど良いのですが、間違えて5つ描いてしまいました。限られたスペースで、他の滑走者やフェンス際の人たちを気にしながらの撮影だったので、結構窮屈な感じの滑走になってしまいました。

バックアウトサイドでは、ローテーション後に体幹にひねりが生じます。これにより、滑走姿勢が安定して勢いも増すようですが、ひねりに頼りすぎると後半の図形がなるとのように内側へと巻いてしまうと思います。

Photo_2

こうならないように、バックアウトに乗りつつもエッジと姿勢(円の内側へと肩が回っていかないように)をコントロールするのが大切かなと思います。

最後にバックインのセミサークルです。

滑走者が随分増えてしまい、セミサークルをするのも顰蹙になるそうな中での撮影でした。このため、滑走よりも周囲に注意がいってしまっているのが映像からもわかります。反省点ですが、フリーレッグがブラブラしていることと、蹴り替えの時のトレースがロングアクシスに対して直角でないことが、良くないと思います。両方とも難しいことではありますが、やはりエッジと姿勢のコントロールが上手くいけばできないことではないと思うので、私も頑張りたいと思います。特に姿勢では、腕の位置を氷に対して平行に保つのは、バランスをとるうえで大切だと思います。

選手の演技をみていてもそうですし、特に大人初心者で感じるのですが、滑走する足だけに注意がいってしまい、腕がダランと下がったままでターンやジャンプをしようとすることが多いのではないでしょうか?腕の位置を保つことは、意識だけでなく、筋力を必要とします。静止中でも腕を水平に保つには、ちょっと力が必要ですが、更に滑走中では遠心力や体幹の動揺が伴いますので、腕を正しい位置にもってくるのは大変になります。なので、滑走の感覚がつかめたら(慣れない段階から上半身も正確に行うのは至難の業です)、じょじょに上半身の正確な動きも考えていく方が楽に滑れるし、跳べると思います。

現在、プログラムのステップの練習中ですが、肩回りや背中の筋力があると、ステップに安定性が増すように思われます。これは、力任せのターンをするとかそういうレベルではなく、軸の安定性が増すことがステップにも良い影響を与えているということだと考えております。フィギュアスケートがスポーツである以上、氷上練習以外にどれだけ努力しているかは、やはりパフォーマンスの良し悪しにかかわってくると考えております。私自身は、10のうち氷上3割、オフリンク7割が適正な練習配分だと考えております。

2009年2月22日 (日)

平成20年度愛知県大会 観戦記

更新が1週間なくて、申し訳ありませんでした。

昨年12月より、マメな更新を心がけていたのですが、仕事での実習生への対応と練習でアップアップとなってしまい、ブログに向かい合うことができませんでした。まだ、このような状態は続くと思いますが、時間をつくる努力をしつつ、更新をしていきたいと思います。

練習でもそうなのですが、「この15分を大切にする」という気持ちを持つことが、自分の時間をつくる秘訣かと思います。仕事中心の生活となりますので、なかなかスケートの時間をとることはできませんが、「ならば5分だけでも...」と思いつつ日々を過ごしています。練習の絶対量は足りませんが、気持ち的には満足しております。

昨日(2月21日土曜日)に、名古屋の日本ガイシアリーナ アイスリンクで行われた、「知事賞争奪 愛知県フィギュアスケート選手権大会」を観に行ってきました。

パンフレットの競技要綱のページを見ますと、この大会の出場資格はFDテスト(バッジテストのことだと思われます)総合3級かノービスB(シングル3級以上の9-10歳 こちらのサイトの記述によります)の選手以上となっております。

同じ時期・会場で、「教育委員会賞争奪 愛知県フィギュアスケートジュニア競技会」という大会も開催されており、こちらは、FDテスト総合2級からFDテスト初級以下のクラスまで設定されております。ですので、級を持っていない選手でも参加は可能なようです。

選手のクラス分けは、基本的に年齢ではなく級別となっておりますので、7級を持っていれば中学生でも選手権クラスに出場することができます。ただし、ノービスAとBだけはクラスが設けられており、ノービスの選手はそのクラスで出場するか、保持している級に該当するクラスで出場するかを選択することができます。

昨日は仕事がなかなか終わらず、会場に着いたのは20時を回っておりました。ちょうど、選手権クラス女子SPの前の整氷を行っているところでした。会場は選手と関係者の他にもお客さんがパラパラといらっしゃってました。2年前のこの大会は、ほとんど一般客は入っておらず、なんだか非公開での演技会のような雰囲気でしたので、やはりフィギュアスケートの熱は根強いものがあるのではと感じました。もちろん、NHK杯や全日本選手権と比べたら、かなりローカル色の強い大会ではありますが。

今回は、鈴木明子選手が出場しないことになりましたし、宮本亜由美選手もユニバシアード冬季大会に出場ということで、ちょっと寂しかったです。しかし、引退を控えている曽根美樹選手や、思うようにシーズンを過ごせていなかった松原彩華選手、日置檀選手の調子をうかがう機会でもありますし、全日本で活躍した村上佳菜子選手、後藤亜由美選手、中村愛音選手の演技をもう一度観たいとも思っていました。ローカル大会ながらも、やはり豪華な顔ぶれだと思います。

急いで会場に向かい、メモの用意もしなかったので、記憶に頼って印象に残ったことだけを記します。

一番印象的だったのは、松原彩華選手でした。全日本ジュニアの前から故障に苦しんでいたと聞いたことがありましたし、その後の大会も棄権していたと思います。所属はグランプリ東海クラブでアナウンスされましたが、付き添っていたのは邦和スケートクラブの先生方でした。所属変更があったのかもしれません。身長が伸び、体型もやや大きくなった印象を持ちました。6分間練習ではジャンプが全然降りられず、パンクやすっぽ抜けを繰り返していました。種類もトリプルですが、トゥループとサルコウだけだったと記憶しています。

曲は今シーズンのSPであるサンサーンスの「死の舞踏」でしたが、最初のジャンプがルッツからトゥループに変更してありました。ジャンプは3つとも成功しましたが、ギリギリで降りれたという感じで、やはり体型変化と闘っているのかなという印象です。

でも、本番できっちりまとめた演技をすることと、体重をもてあまし気味の印象ではありましたが、演技に破綻がなく身体を十分に使って、いつものように豊かな表現をみせてくれたことに感銘を受けました。怪我をする前から繰り返し練習していた積み重ねは、今も松原選手の中に息づいているのかなと思いました。成長期を経て、身長が伸び、骨密度が増すのですから、どうしても体重は増加します。もしもそれを止めるとすれば、無理なダイエットで文字通り骨身を削ることになるかもしれません。それが、スポーツをやる者に求められるのか、私は疑問を抱いています。ですので、以前よりも身体的に成長した松原選手が、その身体を使って演技する力も身につけたのだとすれば、素晴らしいことだと思います。細身で高くシャープに跳ぶのが身上だった選手ですので、成長期は試練かもしれませんが、どうか、身体だけでなく精神的にも成長の機会になることを、願って止みません。

中村愛音選手も、その意味では試練を経験したのかもしれませんが、本日の演技では逞しさを感じました。曲はヴェルディの”レクイエム”で、マキシムのバージョンで間違いはないようです。

余談になりますが、この選手権女子のSPでは、中村選手の他に、曽根選手(リストの死の舞踏)、村上友季子選手(グリーグのピアノ協奏曲)、三ツ矢真惟子選手(ワンダーランド)と13名中4名がマキシムのバージョンでの曲を使用していました。トリノオリンピックの頃にマキシムの曲を使う選手が目立ったように感じていましたが、今も選手達の間ではマキシムは人気が高いようです。

話がずれましたが、中村選手は予定したジャンプもきっちり降り、スピンも軸が安定して速い回転でした。スパイラルでY字のフリーレッグを挙げるのに手間取っていましたが、落ち着いてポジションを決めて滑り続けました。このあたりは、エッジコントロールに安定があるので、思わぬミスでも動じずに演じ続けられるのかなと思いました。締めは、アップライトでのスピンからポーズを決めるのですが、高速の回転から身体をピタっと止めるのは余程スキルが高くないと見栄えがしないように思います。その意味でも、中村選手の努力というか、センスというか、卓越したものを感じました。

村上佳菜子選手は、6分間練習中にルッツがパンクしており、リンクサイドの山田コーチからアドバイス(おそらく、踏み切りの時の右腕の使い方だと思います)を受け、その後は2回ほど決めていました。反対側で跳ぶフリップもちょっと苦労していたようです。でも、本番ではジャンプはきちんと決めました。

演技に、良い意味でのゆとりを感じました。緩急のつけかたが上手なのは以前から感じていましたが、曲のほんの短い表情でも振付の手や腕の動かし方で表現しており、曲と演技とのシンクロが本当に見事です。ひとことで言ってしまえば、曲と振付をすっかり自分のものにしている、と思います。まだ、子供っぽさを感じる演技内容ですが、成長に従って様々な雰囲気を魅せてくれるのではないかと期待しています。といいますか、今でも、子供っぽく見えても、演じてみせる選手自身のスキルはすっかり大人になっているという印象を抱きました。順位や点数も立派ですが、それよりも印象で観客の記憶に残り続ける選手だと思います。

村上選手は第二グループで出場しましたが、ちょうど第一グループの最終演技者がお姉さんの村上友季子選手でしたので、佳菜子選手が6分間練習でリンクに入ろうとした時に、リンクからあがるお姉さんと鉢合わせする形になりました。一瞬、お互い顔を見合わせた様子が、ちょっと面白かったです。

友季子選手も、確か、ジャンプが前降りのものもあったと思いますが....(記憶に頼っています、すみません)、マキシムの演奏によるグリーグのピアノ協奏曲を間断なく演じ続け、良い印象を与えてくれました。

雑多な感想になってしまいましたが、以上です。本日は、スケート教室の最終日なので、ボランティア参加のために大会観戦はできません。ちょっと残念ですが、ボランティアの方を頑張ります。

2009年2月15日 (日)

フィギュアスケートのテレビ放送予定('09年2月中旬)

普段、YAHOO JAPANのテレビのサイトで、”フィギュアスケート”のキーワードで番組検索をしています。あたりまえなのかもしれませんが、地上波・BSデジタル・CS放送の3つの放送形態を一度に検索できるのが便利です。でも、1週間先くらいまでに検索範囲がとどまりますので、こまめに検索しないと情報の見落としができてしまいます。曜日を決めて、検索を習慣化すれば良いのかもしれませんが、そこまでマメではないので...。

検索の結果ですが...日にちごとに報告します。

<2月16日(月)>

CS? ディズニーチャンネル 

       ”GO!フィギュア” 23:00~25:00

<2月17日(火)>

CS  フジテレビCSHD         

        ”2008全日本フィギュアスケート選手権”

        男子SP  8:00~9:30

        男子FS  9:30~11:00

CS  JスポーツPlusH     

        ”ISU欧州フィギュアスケート選手権2009”

        ペア   19:00~22:00

<2月18日(水)>

CS  フジテレビCSHD       

        ”2008全日本フィギュアスケート選手権”

        女子SP  8:00~10:00

        女子FS  10:00~12:00

CS  JスポーツPlusH   

        ”ISU欧州フィギュアスケート選手権2009”

        ペア   12:00~15:00

        アイスダンス19:00~23:00

CS  GAORA                

          ”プロフィギュアスケート アイスショー#9”

        スケーティング&ジムナスティックス スペクタキュラー

              21:00~22:00

<2月19日(木)>

CS  JスポーツPlusH    

        ”ISU欧州フィギュアスケート選手権2009”

        アイスダンス14:00~18:00

        男子SP  18:00~20:00

        男子FS  20:00~24:30

<2月20日(金)>

CS  JスポーツPlusH   

        ”ISU欧州フィギュアスケート選手権2009”

        男子SP  8:00~10:00

        男子FS  10:00~14:30

        女子SP  18:00~20:00

        女子FS  20:00~24:30

Jスポーツのサイトによると、4大陸選手権の放送は2月25日からのようです。

※ 昨日(2月14日土)に頭の傷の抜糸をしました。今後、気をつけて滑っていきます。

2009年2月12日 (木)

BS放送での4大陸選手権の放送

おはようございます。

もっと早く情報をキャッチできれば良かったのですが、検索で知りましたので、急ぎエントリーアップします。

4大陸選手権のBSフジでの放送は本日から始まるようです。

男子・女子SP  2月12日(木) 19:00~21:25
男子FS          2月14日(土) 14:00~15:55
女子FS          2月14日(土) 19:00~21:25

他に、CS放送のフジテレビCSHDで、2月17日に2008年の全日本の再放送があるようです。

情報が遅くなって、申し訳ありません。なるべく早く、情報をアップするようにしますので、これからもよろしくお願いします。

2009年2月 9日 (月)

その後の経過

先週の火曜日の夜に頭を打って4針縫ったことは、2月4日(水)のエントリーで報告しました。ご心配をおかけして、お見舞いの言葉もいただいたことを改めて御礼申し上げます。

2月5日(木)に外来の再診を受け、傷口も安定しているということで、現在はノベクタンというスプレー式のプラスチック保護剤で傷口の表面を保護してあります。この保護剤は優れもので、傷周囲に髪の毛が残っていても接着しており、おかげで安心して髪の毛を洗えます。今週の土曜日に抜糸の予定ですが、保護剤がビッチリついた髪の毛をどのように処理するのか、ちょっと心配ではありますが...周囲をきれいにカットされてしまうのだろうか...十円はげみたいのは、ちょっと抵抗があるのですが...。

整形外科にもかかり、頭の打撲後の頸の影響も、自覚症状がないのなら心配ないだろうとのお話でした。「くれぐれも頭を打たないように」と、以前、医師から言われていましたので、怒られるかと覚悟していましたので、ホっとしました。あと、救急外来で指摘された左股関節の変形ですが、整形外科でレントゲンを撮り直してもらったところ、靭帯の付きかたの問題だけで特に異常ではないとのことでした。救急でも生理的なものではないかと言われていましたが、スポーツ障害の可能性も心配していたので、この点でも一安心でした。股関節の可動域にも影響はないそうです。

トレーニングの方は、氷には乗っています。スケーティングが中心ですが、昨日からジャンプの練習も始めました。先々週が仕事で缶詰状態になっており、体重がかなり増えてしまったので、跳ぶことには不安がありました。でも、今の状態でジャンプ練習をしておかないと跳べなくなってしまう気がしたので、トゥループとサルコウ(両方ともシングルです)までやってみました。やはり、体が重かったです。軸の狂いはそれほどなかったですが、サルコウの踏み切りがいいかげんになっており、空中での姿勢が安定しませんでした。また、少しずつやり直していきます。

自覚症状の方は、頭を怪我してから二日間くらいは、鼻柱を殴られたような感じの、ツーンとした感覚が鼻腔の奥に残っていましたが、それも今はありませんし、その他の違和感は全然なかったです。頭の痛みなどがあるかなと思ったのですが、むしろ頭の中がスッキリしたような感じで、気持ちもクリアになっています。怪我をしたのに、変な感じです。ある意味、ショック療法みたいなものだったのかもしれません、二度とゴメンですが...。

曲の方は、インストラクターの先生と相談し、今からの曲変更は逆に負担になるだろうということで、”アフリカンシンフォニー”を続けることにしました。ただ、少なくとも抜糸して数日経つまでは、曲かけはしないつもりです。この手のことは、焦ると良くない気がしますので...。その間、中途半端なままになっているエレメンツの練習を一生懸命することにします。本日も、先生から、プログラムに入っているステップのやり方を教えていただきました。

主に、RFIからのロッカーとLFOからのループなのですが、遊びでなく、きちんと教わると、やはりかなり難しいです。特にロッカーは、インスリー後の腕を、バックインで滑りながらローテーションしないで保持するようにと言われました。私のレベルでは、ロッカー後半ではバックインエッジにきちんと乗り切れていないので、かなり苦労しております。まずは、バックインのハーフサークルを、腕のローテーションなしで描けるかを試すところから練習してみようかと考えております。

色々と苦労もありますし、仕事もあるので、どこまでできるかわかりませんが、怪我の影響は大きくなかったことはご報告できると思います。これからも、よろしくお願いします。

ご心配をおかけしましたこと、重ねて、お詫び申し上げます。

2009年2月 7日 (土)

4大陸選手権のFSと結果点数の予測

頭の怪我の療養(というほどでもないが...昨晩も練習に行ってきたし)をしている間に、バンクーバーでは、4大陸選手権が始まっていた。本日の夜から地上波でテレビ中継をするらしい。結果は、ネットに出ているので、演技の実際に注目して観てみたいと思う。

女子SPだが、浅田真央選手が6位というのには、びっくりした。サンデー毎日の記事の内容が気になっているが、まだ読んでいない。懸念を払拭する頑張りを祈らずにはいられない。

ただ、4大陸選手権そのものは、SPの出来から考えると、結果を問うべき状況でもないと思う。シニア昇格から初めて、真央選手が表彰台から落ちてしまうのかは気がかりだし、3位の可能性は信じたいが、キム・ヨナ選手に負けるとしても、今回は受け容れるしかないようにも思える。借りを返す機会はきっとあるだろう。

そんなことを考えながら、気になったことがあった。フィギュアスケートは、毎年ルールが変わっているので、得点は年度ごとに高い・低いがあるのは仕方ないと思う。でも、同じ大会での総得点に占めるSPとFSの割合はどうなのだろう?ということだ。

例えば、私の印象なのだが、ヨナ選手はSPでは圧倒的に強いが、FSでミスして伸び悩む傾向がある気がする。反対に、真央選手はSPで出遅れ(コンビネーションジャンプの失敗が多いように思う)、ジャンプが沢山飛べるFSで得点を挽回するイメージがある。なので、総得点に占める割合としては、ヨナ選手はSPが多め、真央選手はFSが主という感じではないかと思うのだ。もし、そうなら、真央選手の挽回をFSで期待できるかもしれない。

この印象が違っているとしても、ある選手の総得点におけるSPとFSの割合の傾向を知っていれば、SPの点数からFSや総得点の予測ができるのではないかと考えるのだ。

で、計算してみた。まずは、真央選手....。

2008-09シーズンの、TEB(フランス大会)・NHK杯・GPF・全日本のSPとFS、FS/SPの平均とそれぞれの標準偏差を出すと

平均 SD
SP 63.36 3.04
FS 119.07 6.48
FS/SP 1.88 0.06

SDは標準偏差の略。説明はこちらを見てほしいのだが、SPで言えば、ほぼ70%の確立で、平均値(63.36)プラスマイナス標準偏差(σ=3.04)の間に入る計算になる。もっとも、全体の値が正規分布をとることが前提だが。

そして、真央選手の今回の4大陸選手権でのSPの得点が、57.86である。正規分布ではほぼ96%が含まれる、プラスマイナス2σ(標準偏差の2倍)の幅が、57.28 ~69.44なので、およそ想定できる範囲一杯の低い得点と言えるかもしれない。

問題は、このSPの得点をもとに、同じ大会でのFSの得点を予測できるかということだが、FSの得点を同じ大会でのSPで割り算した値の、2008-09シーズンの平均をみると、1.88である。なので、今回のSPの得点57.86を1.88倍したのが、FSの平均的な予測値となると、私は考える。計算すると、108.8点になり、総合得点は166.6点である。

この得点は、今シーズンのGPFで言えば、4位のロシェットの166.36とほぼ同じであり、3位のコストナーの168.01にあと少しである。これを考えると、真央選手の表彰台は、まだ希望があると思われる。標準偏差(1σ)の幅で予測すれば、

FS(総合)は105点(163.3点)~112.1点(170.0点)

    の間にあると考えるのが妥当と思われる。

ちなみに、同じ計算をキム・ヨナ選手と、ロシェット選手でしてみた。

キム選手のSP72.24は、2008-09シーズンの3大会(USA,CHN,GPF)の平均+2σである71.18を更に越えている得点であり、ひらたく言えば、考えられないくらいの高い得点である。もっとも、データが3大会しかないので、説得力はあまりないが...。このSPの得点をもとにして、FSと総合得点を予測すると、

FS(総合)は、130.9点(203.2点)~139.26点(211.50点)

 という信じられない得点となってしまう。

というのも、FS/SPの割合で言えば、2008-09シーズンは、真央選手が1.88に対し、キム選手は1.87で、ほぼ変わりがないのだ。なので、「キム選手はSPで良くてもFSで失速する」との予測が立てにくい。

先ほども記したとおり、2008-09のデータは3大会分しかない(真央選手は全日本もあるので、4大会分)ので、この計算はあまり説得力がない。なので、2008-09だけでなく、2007-08シーズンと2006-07シーズンのデータも集計してみた。真央選手は15大会分、ヨナ選手は11大会分である。

これによると、FS/SPは、真央選手は平均1.92(SD 0.23)で、ヨナ選手は平均1.90(SD 0.18)である。真央選手の方が大会毎のバラつきが大きいが、平均では二人ともSPの1.9倍がFSの得点という傾向が出ている。二人とも、2006年から2008年の3シーズンを通してよりも、2008年単年の方がFS/SPの値が小さいので、今年の値(真央1.88、キム1.87)を使うのが妥当だと思われる。もっとも、本当にヨナ選手が総合200点越えを果たすとは...にわかには信じられないが。でも、3シーズン通しての、FS平均-2σが106.23点なので、アクシデントがない限りは、180点越えは9割がた考えられる。

(2月7日午前中に追記)

先ほども記した通り、真央選手の予想の幅が、FS(総合)で105点(163.3点)~112.1点(170.0点)なので、ヨナ選手とは総合得点で、少なくとも10点は離されると予測するのが妥当と思われる。

ただ、気になる数字がないわけではない。相関係数の計算ができないので、逆相関の有無は調べられないのだが、ヨナ選手について、各年度のFS/SPの平均を出し、それを下回った大会を調べたところ、次のようになった。これらの大会では、SPが良くてもFSで伸び悩んだと思われる。

2006-07年 カナダ、世界選手権(東京)

2007-08年 GPF、世界選手権(ヨーテボリ)

2008年    USA、GPF

この6大会のうち、4大会が真央選手との直接対決である。真央選手との直接対決のうち、FS/SPが単年の平均を上回ったのは、2006-07シーズンのGPF(サンクトペテルブルク)だけである。ここから言えることは、次の二つである。

1.全大会を通しても、総合得点におけるSPとFSの割合は真央選手もヨナ選手も同じであるので、SPで出遅れてもFSで逆転できるとは考えにくい。

2.ただし、ヨナ選手は真央選手との直接対決ではFSで得点が伸び悩む傾向がある。

仮に逆相関があると仮定して、FS/SPではなく、2008年の真央選手のFS得点の平均と標準偏差で考えるならば...平均+σで、125.6点までは、今シーズンの採点傾向でも期待できる。そうすると、

ヨナ選手がFSで伸び悩み、FS114点(3シーズンの平均ーσ)では総合得点は186.24点である。

真央選手がFSで頑張って、FS126点を出すと、総合得点は183.86点で、やはりキム選手には届かないが、かなり競り合うかもしれない。

なので、FS/SPの相関が今回、二人とも同じように出るとしたら、順相関(FS/SP)なら、真央選手は170点を越えるかどうかというところであり、ヨナ選手は200点を越えるかもしれない。。。?でも、今までの傾向のように、ヨナ選手が真央選手との直接対決でFSで得点をとれなければ、180点後半をとった選手の勝利になる可能性も考えられる。そのためにも、ヨナ選手が、SPで考えられないくらいの得点をマークしたように、真央選手もFSで、130点を目指す得点が必要になる。

もっとも、私自身は、どうしても真央選手に優勝してほしいわけではない。今回の検討でわかったのは、「過去の直接対決ではFSで挽回して逆転勝利もあったが、3シーズン通してみれば、ヨナ選手もFSで得点を重ねている」ということであった。私には、SPでリードしてもFSで失敗するヨナ選手のイメージがあったのだが、そうでもなさそうである。なぜ、直接対決では真央選手に挽回の機会を残してきたのかはわからないが、仮に今大会でヨナ選手がSPとFSの両方を揃えて真央選手に勝ったとしたら、真央選手もSPの重要性を再認識する必要が出てくるだろう。

もしかしたら、またもやFSでヨナ選手を逆転して、辛くも表彰台に乗ることよりも、SPでの出遅れ対策に取り組むきっかけを得た方が、真央選手にとっては良いのかもしれないと感じる。

最後に、ロシェットだが、2008年のFS/SPは2.08で、3シーズン通しても2.03であり、真央選手やヨナ選手よりも高い。おそらく、SPよりもFSの方が点数を出しやすい選手なのだろう。なので、FSで順位を後退することは考えにくいと思われる。2008年のGPFでも、SP6位をFS3位とし、総合4位にあがっている。

ただ、FS/SPが高いのは、SPが60点を満たない試合が多かったのも関係している。SPが50点台でFSが100点を上回れば、FS/SPは2倍になる計算だ低くてもFSで点数を稼げるタイプの選手と言えるだろう。なので、SPのパーソナルベストを更新した、今回の4大陸選手権でのSP得点 64.74点へ単純に2.08 をかけると、134.7点になってしまう。これは、あまりに実情から外れた値である。これを考えると、FS/SPの過去の傾向を、今大会のSP得点に掛け合わせるだけでは、妥当な予測はできないかもしれない。(ここまで読んで下さったのに、すみません。でも、発見もなかったわけではないです。)

ちょうど、SP,FS,総合の全てでパーソナルベストをマークした2008年のスケートカナダの得点が、SP 64.74  FS 124.15 総合 188.89であった。この大会のFS/SPは、124.15/64.74で、1.92である。この値は、2008年のFS/SPの平均ーσの1.93に近く、SPが高得点であった時のFSを予測するのに適切な値だと思われる。

なので、ロシェット選手は、

FSが124.3点で、総合得点は189.04点と予測される。もう少し低めに予測すれば、3シーズンのデータ(11大会分)の平均値ーσの105.64点をFSの一番低い可能性と考えても良いかもしれない。

そうすると、総合得点は170.38点となる。会心の演技ならば180点台の後半で、優勝の可能性もある。もっとも、キム選手が190点を越えれば届かないが。悪くても、170点はマークして、真央選手と順位を争う可能性もある。

かなり長く、煩雑になったが、まとめると次のようになるかもしれない。可能性がありそうな順に記すと...

可能性1.ヨナ選手が真央選手との直接対決をものともせず、優勝。

  ヨナ選手190点台  ロシェット選手 180点台 真央選手 170点台

可能性2.ヨナ選手に、真央選手との直接対決の傾向が出る

  ヨナ・ロシェット・真央の3選手とも180点台での争い

可能性3.ヨナ選手の圧勝

  ヨナ選手 190点台 ロシェット・真央選手 170点台

SPの出来でFSの得点予測ができないかと思い、エントリーを作成してみたが、FS/SPの値を求めても、SPが突出して良ければ現実的でない予測値となってしまう。何より、SPの出来とFSの調子とが相関するのか、その関係を押さえないと意味がないかもしれない。

それでも、ヨナ選手は真央選手との対決する大会では、FSが崩れる傾向があったことがわかったのは収穫である。あと、FS/SPというひとつのデータだけでなく、なるべく多くの大会得点結果を集め、照らし合わせるのも、有効かもしれないと感じた。

このエントリーで使用した得点のデータは、主に”フィギュアスケート資料室”(リンクはこちら)の「試合結果」というページから参照させていただいた。

2009年2月 4日 (水)

頭を怪我しました

昨日、貸切練習での曲かけで転倒し、救急車で運ばれて頭頂部を4針縫いました。

すごくショッキングで、ヘヴィーな展開です。搬送されたのが、職場の病院だし...何やってる>自分!という感じで一杯でした。リンクでは出血していたので、クラブの方々やリンクスタッフの方々にも迷惑をかけてしまいました。ただ、すぐに傷を圧迫して下さり、氷で冷やして下さったので、救急車が来る頃には止血できたのだと、感謝しております。

病院での診察でも、CTやレントゲン上では異常はなく、頭の皮膚を切っただけなので、縫合してもらって帰れました。翌朝も痛みやめまいなどはなく、普通に仕事に行って来ました。不幸中の幸いだと思います。

正直、救急車で搬送されている時には、もう年貢の納め時だと考えていました。ただ、救急外来で診察してくださったドクターが、伊藤みどりさんのファンということで(私がスケート中に怪我をしたということで、先生の方から話題を振ってくれました)、頭の縫合中、いかにみどりさんが偉大だったかについて、先生と語り合いました。大須のリンクのこともご存知で、緊張せずに診ていただけ、ありがたかったです。

もともと、明日は休みの申請をしてあったので(別件の用事がありました)、再診にも職場へ迷惑をかけずにすみますし、来週からは週末の受診で良いと言われましたので、多分仕事に支障をきたすことはないと思います。でも、転んで怪我をしたという事実は...やはり重いです。同じことを繰り返したら、次はこの程度では済まなくなるのではないかと怖さを感じました。なので、引退の機会かなと考えたのです。

そんな結論も考えていますし、もしかしたら頸部(転倒の時、かなり首が振られていたとクラブの方々から教えてもらいました)の不調が今後、出るかもしれません。場合によっては、スケートどころでなくなるかもしれません。でも、答えを出すのは、もう少し待ちたいとも思っています。

「フィギュアスケートは危ないことがわかりました。だから止めます。」という結論でも、常識に適った無難な考えだと思います。大人の非常識ほど危ないものはないので、それよりかは望ましい選択かもしれません。

でも、「大人にとってフィギュアスケートは危ない。」という答えで、本当に良いのか?それを結論にして終わるので、自分は納得できるのか?を問う時に、”Yes”とは言えない自分もおります。たぶん、”No”だと思います。大人でも、安全にフィギュアスケートに取り組める方々はいらっしゃるでしょうし、大人だから無理ということもないと思います。むしろ、自分だから危なかった、自分の取り組み方に問題があったと考えるべきじゃないかと、今は考えております。

なぜ、こんな大きな怪我になったか...? 振り返ってみますと...

1.昨日は疲労が激しかった。それなのに無理して練習していた。

2.全然仕上がっていないプログラムの曲かけを、無理してやっていた。

3.転倒した場面では、振付を間違えてセオリーにない両足逆回りのターンをやってしまった。

この3つの無理が原因に挙がると思います。ジャンプやスピンでコケて怪我をしたわけではないです。無理な状況で、変なこと(当然転ぶようなこと)をしてしまい、頭をかばいきれなくて怪我をしてしまいました。悔しいくらい、危なかったのです。

だから、「やっぱりフィギュアは大人じゃ無理だよ。危なすぎる。」と自分の経験を一般化してしまったら、このブログを読んで下さっている方々に誤解を与えてしまいます。確かに、危ない側面はあります。こんなにも大きな怪我をしたのは初めてですが、打ち身はしょっちゅうです。骨折した知人も何人か知っています。

でも、だからこそ、「危なくない、安全なフィギュアスケートは大人にはできないのか?」を考える必要があると思います。検索ワードを見ても、”フィギュアスケート 練習法”などでこのブログを見つけ、読んで下さる方々もいらっしゃいます。また、私が練習しているリンクでも、フィギュアの練習をされている大人の方々は少なくありません。それに、大人に危ないことが、子供ならば安全なのか?という疑問があります。子供だって転びますし、大きな怪我をするケースもなくはないです。

とにかく大事なのは、「安全」な方法を見つけることだと思います。そのための情報発信をするのも、あるいは大人スケーターの役割なのかもしれません。

ひとつ学習したのは、「無理をすれば危ない」ということでした。これは、当たり前のようですが、スポーツの世界ではかなり難しい命題です。一定以上の負荷(無理に近いレベル)をかけることで身体機能の向上を目指すのがスポーツだとしたら、無理をせねば向上は見えてこないともいえます。負荷を体に刻み込むことで、やっと成長ができるのです。特に社会人の場合、仕事で疲れたから今夜は練習しない、というのでは、練習の機会はなくなってしまいます。「疲れても頑張る」という気概がなければ、やってられない世界でもあります。

でも、それで怪我をするというのでは、本末転倒ですし...。

だから、「怪我をしない無理の仕方」を覚えねばなりません。たとえば、ルーチンでやっているスケーティング練習では、疲れていても多分転ばずに済んだと思います。曲かけで全力滑走中に変なターンをしたから、エッジが氷から弾かれて吹っ飛んだのです。だから、そういう「変な無理の仕方」は避けるべきと学習しました。

あるいは、氷に乗るのも怖かったら、勇気を出して、陸トレやプールでのトレーニングに切り替える。ランニング中に転ぶほどには、私は鈍くないと思います。疲労しての水泳は、別の意味で危ないので、このあたりも気をつけないといけませんので、怖かったらストレッチとか...。とにかく、「変な無理」を避けて、「安全な無理」の仕方を考える余地はあるのではないかと思うのです。

今回の転倒では、幸い、意識が飛ぶことはなかったですし、脳震盪の兆候はみられませんでした。頭の前に右腰を強打したので、そこは一日たった今でも痛みます。でも、骨折などの問題はなく、打撲であろうと医師から説明がありました。なので、いつもの痛みということで納得しています。ホント、打ち身には強くなりました。

あと、痛みがあったのは、顎関節です。救急車での搬送中から、かなり強い痛みを覚えました。転倒時に、かなり強く、歯を食いしばっていたのだと思います。まだ、少し痛みます。

結局は、スポーツとは、そんなものだと感じました。いかに歯を食いしばり、辛い局面を打開していくか、その勝負なのかと思ったのです。大人になってから、歯を食いしばる機会がめっきり減ったなと感じています。フィギュアスケートと出会うまでは皆無だったかもしれません。でも、今は、腹筋のトレーニング中、あるいはスケーティングでバランスを保持している時、自然自然とそんなことをしております。顎の痛みの分だけ、怪我を免れたのかと思えば、ちょっとは救われます。

あとは、頭を使って、「安全な練習の仕方」を考えるべきだと考えています。先ほどの、怪我をした原因に対応させて考えますと...

1.昨日は疲労が激しかった。それなのに無理して練習していた。

      →コンディションが整わない時は、練習内容も調整する(転倒リスクの少ないメニューを)。

2.全然仕上がっていないプログラムの曲かけを、無理してやっていた。

  →曲かけの必要があるとしても、一定の仕上がりまで行っていないならば無理して曲かけはしない。あるいは、仕上がっている部分だけの確認にとどめ、怖い箇所は止めておく。

3.転倒した場面では、振付を間違えてセオリーにない両足逆回りのターンをやってしまった。

  →エッジの使い方を徹底して確認する。インターンをするつもりでアウトエッジに乗ったら吹っ飛ぶ(原理的にはエッジジャンプに似ている?)という事実を軽視しない。

これらの原因を反省し、改善していけたらと思います。あと、現在の”アフリカンシンフォニー”は、全力滑走でないと振付に追いつけないので、今の自分には無理があるのかもしれません。曲かけ練習でコントロールできないのなら、やはり危険は大きいかもしれません。その点についても、インストラクターの先生と相談し、この曲でマスターズを目指すのか、あるいはもっとゆっくりな曲にするのかを決めたいと思っています。

フィギュアスケートを引退し、新調したファントムのブレードを錆びらせてしまうのも、わびしい話ですが、場合によってはそうなるかもしれません。でも、ウィリアム・ブレイクの次の一節...

"Nor shall my sword sleep in my hand" 

   (我が剣を自らの腕に安らわせることもしない)

                         ~”Jerusalem”より~

を思い出していました。ファントムの二重人格的な性格に振り回されている昨今ですが、このブレードに負かされたままで去るのも悔しいと思う次第です。

(2月5日追記)

Jerusalemだけの検索だと、ブレイクの詩にバリーが作曲した曲までたどりつけないようなので、リンクを↓に紹介します。エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)の”Brain Salad Surgery”(邦題は「恐怖の頭脳改革」)のバージョンです。たぶん、世界で一番有名な、”Jerusalem”だと思います。

 ttp://www.youtube.com/watch?v=7p9QH5uGmLc&feature=related

    (2月6日再追記)

上記のYouTubeのURLは、ユーザー削除がされたようです。もし、興味がありましたらEL&Pのアルバムを買っていただけたらと思います。(似たようなセリフが、三原順の”はみだしっこ”というマンガにあったような...)。

他にも、イギリスで夏に開催される、BBCプロムス(プロムナード・コンサート)の最終日にもこの曲が歌われているのを、NHKーBSの放送で見たことがあります。イギリス人のアイデンティティーに訴える曲なのかもしれません。日本人だったら、何でしょうか...?”さくら”とか...?(誰バージョンでも良いですが)。

2009年2月 2日 (月)

スローターハウスへようこそ

先週、5日間職場に泊まりこんで仕事をしていたが、末期の方でむしょうにZELDAが聴きたくなり、ネットで探してしまった。80年代に入れ込んで、ライブを観にいったりもしたし、CDも結構持っているが、ここ10年くらいは全然聴いていなかった。今時、なぜZELDAなのかわからないが、YouTubeで、”ビリィ・ザ・キッドの新しい夜明け”の動画があがっていた。

この映画は、観たことがなかったが、ZELDAのメンバーが出ているのは知っていた。懐かしくて、真夜中に一人で何回も観てしまった。メンバー達もだが、真行寺君江が若い...。仲間由紀恵かと思ってしまった。

せっかくなので、動画のURLを紹介します。

http://jp.youtube.com/watch?v=Jzxzb_VzSJU

最初の「湖上のステップ」でハモンドオルガンを弾いているのが、ZELDAのリーダーの小島さちほ。才能豊かな女性アーティストと聞かれたら、真っ先に彼女を思い出す。NHKの「軽音楽をあなたに」というFMラジオの番組パーソナリティーをしていたので、私はZELDAを知った。最初の放送から聞いていたが、その時に流れたのが”スローターハウス”だった。1980年代を貫いたガールズバンドの草分けと言われ、キャリアの長さはギネスにも載っているらしい(Wikipediaより、リンクはこちら)。

小島氏は、BO GUMBOSのどんと氏とあっけなく結婚してしまい、どんと氏亡き後も、彼のスピリットを探索しながら、今も音楽活動をしているようだ。だいぶアヤシゲな雰囲気ではあるが...。ボーカルの高橋佐代子も今もバンドを率いて続けているようだ。あの引き裂くようなハイトーンは健在なのだろうか。

思うに、ZELDAは、小島さちほのワールドワイドな才能が高橋佐代子に色づけされて成立したバンドだと思う。高橋は、フカヒレのような、何色にも染まるセンスをもっていたので、小島との出会いで縦横無尽に歌うことができたのではないかと...。その最たるものが、”Ashu-La”なのかもしれない。

ボランティア

昨日の日曜日は、仕事の疲れもあって一日中寝て過ごしてしまった。

ただ、夜の一般営業終了後に市のスケート教室が予定されており、それへのボランティア参加を要請されていたので、行って来た。教室のボランティアは初めての体験だった。

受付などはお手のものだが、靴を履くのを手伝うのは難しかった。ある意味、爪切りやネクタイを結ぶのに似ているが、自分がやるのなら何気なくできることでも、人のをやってあげるとなると勝手が違うのだ。相対する子供の小さな足に合わせながら靴をフィットさせ、窮屈じゃないかを尋ねながら紐をしばるのだが、「あれ、どういう風にしばったっけ...?」と、とまどいながら手伝った。親御さんも恐縮して見守っておられるので、余計に緊張してしまった。それでも、靴下のシワを伸ばすとか、靴べらも伸ばしてから足を入れるとか、つま先を少し挙げて踵にフィットさせるとか、履き方のコツを説明しつつ手伝わせてもらった。

こういう、人とコミュニケーションをとりながらお手伝いするのは、看護の基本でもあるので、すごく勉強になった。

初心者が対象の教室だったので、それほど達者に滑れる子はいなかった。ほとんどが小学生だが、氷上でトコトコと歩くことができるようになると、楽しそうに周回していった。両足を揃えての滑走ができるまでが本日の課題だったが、中にはバランスよく安定した歩行と滑りをする子もではじめた。片足でのストロークには、まだまだだが、氷の上に慣れるという意味では、大きな前進だと思う。

一緒に指導させてもらって感じたのは、片足滑走の難しさだ。

元気良く、上手に滑る子でも、やはりバランスは体の中心軸にある。スケーティングレッグを変えるたびに軸を左右に移すなど、そんなダイナミックな動作の兆しはみられない。むしろ、トコトコトコトコと、小刻みに軸を振りながら歩くという感じだと思う。陸上の歩行を考えても、それが自然ではないだろうか。

片足バランスを維持しながら滑り続けるのは、かなり訓練された動作なのかもしれない。子供達なので、専門的に練習すればすぐに習得できるだろうが、自然の動作とは違うのだということが、今日の子供達の動きからわかった。

それでも、やはり子供達はすごいと思う。一番感心したのは、転び方が上手なこと。教室の最初に指導もしたが、コケそうなときには、膝から崩れるように、ペタンとお尻をついていく。なので、あまり痛そうではない。あるいは、ヘッドスライディングのように前向きにコケることもあるが、両腕をちゃんと前に出して転ぶので顔面をぶつ危険はなさそうだ。転ぶことを予測して、自然に体勢を整えるのが上手だなぁと感心した。転ぶのが痛くなく、怖そうでもないので、転んでもすぐに立ち上がり、トコトコ滑っていく。

氷上の場合、恐怖心があると動作が鈍くなるので、転んでも平気という気持ちは上達の秘訣だと思う。その点、子供達は偉大だ。身体と精神の両方で柔軟性に富んでいるのだと思う。

1時間の教室が終わり、みんな元気に帰っていったのでホっとした。教室は、今日を入れて4回ある。他の指導者の方々のお手伝いを毎回させてもらうことになっている。最終的には、バック滑走まで課題に入っているが、さて...どうなることか...。1年くらい前に、営業中に練習していたら、バックのやりかたを教えてくれと小学生達に言われたので、「バックは、後ろを向いて滑ればいいんだよ」と返事したことがあった。それでも、本当に後ろ向きで滑り始めるからびっくりした。なまじの理屈よりも、挑戦するチャンスを与えた方が、人は伸びるのかもしれない。

でも、教室では、そんな不親切な教え方はできないので、どうすれば安全にバックができるようになるか、今からイメージしておこうと思う。

子供達の様子をみていて、私自身がスケートを始めた頃のことを思い出した。私も小学生の頃に、親に連れられて友達とリンクに遊びに行ったことがある。一シーズンに2~3回くらいじゃないかと思う。最初は転んでばっかりでさんざんだったが、2回目は上手な親戚の人に手つなぎで滑らせてもらい、なんとなく感覚をつかんだ。それからは、やはりトコトコとあるきながら滑るのが当たり前になったように思う。滑走というよりも、氷上を歩き、気が向いたら滑るという感じだったような...。母親に、「全然滑ってない」とダメだしをくらったのを今でも覚えている。

バック滑走は、小学5~6年生の頃に、見よう見真似で覚えたのではないかと思う。この頃、フォアクロスにも挑戦したのでは?と。バックでのクロスは手本がいなかったので、やる気さえ起こらなかった。

リンクの中央あたりでは、コスチュームを着たフィギュアの子達が練習していたのを、うっすらと覚えている。あまり興味がなかったので、何をやっていたのか覚えはないのだが。私と同年代の同郷のインストラクターの先生もいらっしゃるので、その当時に練習していた子達の中に、先生もいらっしゃったのかなぁ...と思っている。まさか、それから30年もたってから、自分がフィギュアの練習をしているとは、夢にも思わなかった。本当にわからないものだ。

そういう経験があったので、4年前、個人レッスンでフィギュアを習い始めた時には、基本のストロークから始めた。バックも両足なら滑れたので、やはりバックストロークからだった。フォアとバックともにクロッシングの練習もすぐに入った。その点では、子供の頃の貯金が生きているのだが、全然滑れない人の教え方はよくわからない。きかれても、「滑りたいように滑って」としか言えない。

最初に書いたことに戻るが、フィギュアのストロークは難しいのだ。氷に全然慣れていない人が、両足で滑れるようになったといっても、そこから片足バランスがとれるようにならないと、フォームをとることはできない。だったら、最初はどんな格好でもよいから、自分が滑りたいように滑るのが一番かなと思う。最初から格好良くとか、正しい姿勢とかではなく、転びにくく、動きやすい感覚を覚えた方が、次につながるように思える。

昨日の教室で子供達をみていても、一応は、私達も基本姿勢は教えるが、結局は元気良く駆けている。それで転んで、私達がアドバイスして、両腕を広げてバランスをとることを試してくれる。でも、きちんと腕を広げるというよりも、自分達がやりやすいようにやっているという感じだった。それで、氷上を自在に動けるようになるのなら、それで良いのではと感じた。フィギュアの型にはめるのは、もっと後、滑る感覚を掴んでからでも遅くないのでは...と。

結局は、”learning by doing” やりながらわかっていく世界かな...と思う。

医療技術、特に注射などでは、「やりたいようにやって」などという指導はもっての他だが(患者への向き合い方、注射器や針の持ち方、手の添え方、注射器の使い方など、事細かに手順が決まっている。そうでないと安全は保証できない。)、スケートは、もっと自由な世界でも良いのではと感じるのだ。

2009年2月 1日 (日)

やはり、老化現象かな...?

昨年11月の終わりに、軽いオーバートレーニングの状態になってから、身体の変調を感じるようになった。脱力感はだいぶ回復しているのだが、調子は良くない。

いちばん変化を感じるのは、筋肉痛を覚えるようになったことだ。それまでが変だったのかもしれないが、私は、どんなトレーニングをしても筋肉痛を覚えない性質だった。一日中滑っていても、筋トレをやっても、途中での水分補給と休憩に腐心しているのもあるとは思うが、筋肉痛にはならずに済んでいた。それで、積極的にトレーニングができていたのだが。

ところが、最近は、トレーニング後に背中やわき腹、ふくらはぎに軽い痛みを覚えるようになってきた。あと、股関節も気になる。まだ、翌日まで持ち越すというほどではないが、以前とは違う体になったなと思っている。あと、疲労感も著しい。トレーニング中も、疲れを感じやすくなったし、トレーニング後に四肢が重いことがよくある。これも、最近の傾向だ。

今日も、6日ぶりに1時間だけリンクに降りられたが、スケーティングの練習中に体がしんどくて仕方なかった。ルーチンのフォアのスケーティングはこなせたが、今ひとつピリっとしない練習になった。身体のコンディションが悪いと、集中力にも影響するのかもしれない。

結局のところ、無理がきかない体になったということではないだろうか。これに、気力とか意欲も減退しはじめたら、更にブレーキがかかるのだろう。

基本的には、それでも良いと思う。私はプロではないし、アスリートでもないので、優先すべきことは他にある。いつも記すことだが、「できる範囲で、できるだけ」頑張るしかない。フィギュアスケートで見事な成果を挙げたとしても、ほめてくれる人はいない。いや、先生やクラブの人たちからは認めていただけるかもしれないが、あくまでも内輪の世界なのだ。子供達のように、これから外の競技の世界へと出て行くわけではない。私とて、選手登録はしているので、競技会に出る目標はあるが、それはあくまでもオマケみたいなもので、大人のフィギュアの努力は、自身の満足が一番の目的だと考えている。

「ジャンプ、スピンができたからといって、なんになるの?」と、いつも自問自答している。選手達のように、トリプルが跳べるからといって、拍手がもらえる世界でもない。そこのところだけは、私は間違えたくない。

もちろん、技術習得には、今後も頑張る。ジャンプで言えば、シングルルッツの精度を上げることと、シングルアクセル、ダブルサルコウを降りられるようになること、これは課題である。他にも、スピンやステップでも、練習しないといけないことは沢山ある。ゆっくりだとしても、ひとつひとつクリアしていきたい。でも、今までよりも、もっとゆっくりなペースになるかもしれないし、今までできていたことができなくなる可能性も、今後はあるかもしれない。私は、体重コントロールの問題も抱えているし...。このまま太り続けたら、やはりマズいだろう。

無理のきかない体になったというのは、おそらくは老化現象だと思う。40歳を過ぎれば、そういう時期がくるのだろう。でも、とても幸せなこととも思う。限られた体力や精神力のなかで、スケートにはどの程度配分するかを考えるゆとりを与えられたのだから。がむしゃらに練習し、全てを犠牲にして技術向上を目指す世界とは、違う世界で生きて良いというメッセージと、私は受け留めている。とにかく、「できる範囲で、できるだけ」頑張る。それ以外に頑張らないといけない事柄、たとえば、仕事とか、家のこととか...そこでも頑張れるだけの余力は残さないと...無理はいけないよ、ということなのだろう。

それでも、技術が向上するのなら、嬉しいが、ダメなら、それなりに受け留めていくだけだろう。枯れていくのも、人生かな...と。

専門が、高齢者への看護なので、この年齢で老化と向き合う経験ができるのも、仕事のうえではラッキーである。老化=退化ではないし、衰えながらも磨けるものはあるはずなので、そこに希望を見出していきたい。もちろん、ダブルは跳べるようになりたいが...しつこいか。

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