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2009年1月11日 (日)

20世紀少年を読んでしまった

浦沢直樹のマンガは、出世作のYAWARA!が大好きで、マスターキートンも全巻ではないが結構読んでいた。なので、20世紀少年もいつかは読みたいと思っていた。

一昨日、たまたま書店に行く用事があり(最近はamazonばかり利用しているので、本屋に行く機会がめっきり減った)、そこで見かけたので大人買いして、続編の21世紀少年上・下も含めて全部読んでしまった。

感想についてはクドクド記しても仕方ないが、とても面白かった。最後の真相については、10巻まで読んだところで、wikipediaで調べてしまったので、後は粗筋を押さえながらの読破となった。なので、「ああ、こんなもんか」という感じで結末を迎えた。でも、不消化の部分も多く、読み終わった後でアレコレ考えられてとても楽しいマンガだと思う。

このエントリーで言いたいのは、やはりネットの力のことだ。このマンガの真相(=深層)については、私個人の読解力ではちょっと難しいところがあった。しかし、ネットでキーワードを検索すると、痒いところに手が届くファンの解説をすぐに見つけることができる。その解説の全てにうなづくわけではないが、「ああ...なるほど」と思い、自分なりの理解を得る手がかりになった。

大切なのは、コアなファンやヘヴィーな読者の解釈に助けてもらいながらも、自分なりの理解を得ることだと思う。これができれば、ネットは思考形成の大きな武器になるのではないか。逆に、ネットで形成された思考を、そのまま自身に移植するだけであれば、それは自分のためにならないようにも思う。「ネットで権威を認められているブログ主の見解だから、これが正当」というだけでは、物事を本当に理解したとは言えないと私は思うのだ。うなづけるところは素直に認めるが、違うと感じるところは自分なりの解釈も考えてみる、そうでなければネットを手がかりに物事を考える甲斐はないのではないだろうか?

だから、理想を言えば、自分が胸に抱いた異論・反論をネットでぶつけてみて、その刺激で議論が活性化できるようなコミュニケーションができれば、更に理解が深まっていくと思う。逆に言えば、ネットコミュニティーの中で受け容れられるような議論の仕方ができるかが、ネットでの自分のあり方を高めるカギになるのかもしれない。正直、ネット上で異論・反論を上手に受け容れながら議論を膨らませていけるような場に、私は出会ったことがない。どちらかというと、エントリーへの賛同の意見でコメント覧が埋まっているブログを多く見る。

でも、ブログ主の意見が必ず正しいとも言えないし、異なる見方から更なる知見を得ることも多いのではないだろうか?なので、この”アイスステージ”は、私の出すエントリーに対して、「あなたはそう言うけど、こういう考えもあるんじゃないですか?」というコメントが頂けたなら、それこそ”ブログの力”が増した証になるのではないかと思いながら続けている。もちろん、反対意見ばかりだと凹むというのはあるし、賛同の意見を頂けた時にはホットするというのも正直なところだが...。

ネットで生きるのも、ネットを生かすのも、参加者次第だと思う。少なくとも、このブログでは、私の意見はひとつの投げかけでしかないので、それを読んで下さった方々が、ご自身の考えをまとめ、ひろげるために使って下さるのなら、それこそ本望と思っている。ネットでのコミュニケーションを通して、私は大切な友達を見つけることができたし、時には失うこともあった。失敗は数多くあったが、昔から、今でも、おそらくは今後も思うことは、私は単なる一個人としてネットに参加しているに過ぎないということだ。例えば、フィギュアスケートのファンとして、あるいは自分もフィギュアを習うものとして、そして一人の中年のオジサンとして、そういう立場からしか、語ることはできない。だから、私のことを嫌う人がいてもそれは当然かな...と感じる。オジさん臭い話しかできないのだから...。

これはマンガの世界で言えば、私は、20世紀少年のもう一人の主人公である”ともだち”のようにはなりたくないということだ。世界全ての人々がうなづき、権威を認め、愛する、そのような普遍的存在とは天地の差があるし、それを理想とは思わないということだ。私は、自分の意見は出すが、それはあくまでも片言のことばでしかないことを弁えていたい。片言のことばなので、反対する人も沢山いるだろうし、賛成して下さる方もいてくれるといいな...とも思う。そして、多くの人々にはスルーされるだろう。それで良いのだと考えている。

「読んで楽しんでもらえるブログに」とは考えているが、断片的な意見の羅列にすぎないのがブログだと思う。「絶対に」とか「どう考えてもこうである」と(例え言い切っても、本当のところは...)言い切れないのがブログではないだろうか?そのポジションは、今後も守っていきたい。

もう一度マンガの話に戻ると、大阪での万博には、私も連れられて行った。ただ、まだ小さかったので、行ったということしか覚えていない。月の石も見たらしいが...感動するには幼すぎた。でも、あの'70年代、躍動する時代を共有できたという意識は、私自身にもある。テレビにせよ、マンガにせよ、アニメにせよ、PCにせよ、確かに大阪万博を共有した世代が先駆けとなっているのかもしれない。だから、体型や容貌はともかくとして、生き方のうえでは、もう少し格好の良い大人にならないといけないな...とも感じている。

子供時代の私の目から見た大人は、正直、あまり格好良くなかった。お洒落とかそういう意味ではなく、生き生きとしてなかったのだ。楽しそうではないというか...。

でも、人生には楽しいことや面白いことも一杯あることを、子供の頃から教えてもらえてきた私達だから、「生きていればいいことも沢山あるよ」というメッセージを、後の世代の方々に伝えていける大人になれたらなぁ....と、思った。 同じように、このブログでは、フィギュアスケートの素晴らしさや楽しさを語りたいと思う。楽観論に傾斜するつもりではないが、希望が語られなければ良くないと思う。

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