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2009年1月14日 (水)

バッジテスト1級 合格しました

昨日、地元でバッジテストがあり、課題として残っていたジャンプコンビネーションが認められ、1級が最終合格となりました。平成18年1月に初級に合格しているので、3年間かかって次の級に進めたことになります。

進度の遅さについては、地元のリンクが季節営業であってテスト受験の機会が限られること、社会人のため練習の時間が限られること、フィギュアスケートを始めた時期が40歳直前であり習得に時間を要すること、などを考えれば仕方がないことだと思います。

それに、競争の意識を持たずに人生を歩んでいますので、人と比べて早いとか遅いというのも、あまり考えませんし...。とにかく、3年間よく頑張ったなと満足しています。

今後は、更に上の級を目指して教わっていくつもりですが、どこまで続けられるかわからないので、体調と周囲の環境次第かなと考えています。できる限りは頑張っていきます。

今回は、テスト前にかなりプレッシャーを感じていました。それで、受験をブログに事前予告することを憚ったのですが...。残した課題は一つだけなので、それをクリアすれば終わることなのですが、その課題を果たせる自信がなかったのです。練習ではできていることが、本番ではできなくなる。「失敗したら後がない」という不安を、私も初めて感じました。課題が一つしかないために、その課題に捕らわれてしまっておりました。

でも、とにかく本番で跳んで降りるしかないので、不安は不安として、許される範囲で練習をし、昨日に臨みました。前回は、ランディングから次の踏み切りに移ることができなかったので(理由は未だにわかりません)、たとえランディングが乱れても、絶対にセカンドのトゥループを踏み切ることを目標としていました。セカンドを踏み切れなければそこで終わってしまいますので...。

テストが開始してから、他の選手の子達がテストを受けている間、リンクの端で練習する機会が与えられたので、クラブの先輩のアドバイスをいただきながら、踏み切りとトゥを突く位置を確認していました。思いっきり踏み切って高く跳ぶと空中で軸が歪む心配があったので、軽く跳んでとにかくセカンドにつなげる方が良いか、直前まで考えていました。前回の失敗から、試技の1回目で失敗したら、動揺して2回、3回と同じミスをすると思われたので、1回目で決めなければならない、失敗は許されないというのが、プレッシャーでした。成功率を100%にするためには、軽く跳んだ方が良いようにも思われました。

しかし、クラブの先輩からは、踏み切り時にエッジを削ってブレーキになっていることと、トゥの突き位置がスケーティングレッグに近すぎることを指摘されました。エッジの削りは、スリーターンでもモホークターンでも、私の課題なのですが、中途半端に行うと悪い癖が増すのかもしれません。それで、あくまでもいつもの通りに、しっかり踏み切り、軸を我慢して降りることに決めました。それでも、エッジは削ってましたが...。

ジャッジから名前を呼ばれて、課題を確認した後、ジャッジの先生(一人は県連の方で、もう一人は東京から来てくださいました)から「頑張って」と言われて、それで緊張がほぐれました。それでも、助走の時にはやはり不安でしたが、「練習通りに」と心の中で思うことができ、あとはスタンプを押すように、ポン・ポンとシグルジャンプを二つつなげることができました。ファーストジャンプのランディングが、自分のイメージとは違うタイミングで着氷しましたが、バランスを崩すことなく、次につなげられました。セカンドを降りた後のチェックも3秒数えて保つことができ、自分のできることはできたと思いました。

ジャッジからは、「はい、いいです」と言われたので、氷からあがりました。

その段階では合否はわかりませんが、試技1回で終われたので、本当にホっとしました。

全員のテストが終わり、合否の発表で、結果が出せたことがわかりました。最初にも記しましたが、3年かけてでも次の級に進めたのが嬉しかったです。同時に、2級に行くには何年かかるだろうか...と、先の長さと課題の大変さも感じました。

講評では、練習の時は前降りでスリーターンをしてランディングしていたが、本番ではきれいに降りていたと言われました。クラブの先輩の助言のおかげで、軽く跳ぶのを止めたのは、やはり正解だったと思いました。同時に、シングルジャンプでも回転不足を指摘されてしまうことに、ちょっとショックを感じました。体重も重くなったし、心して跳ばないと、ダブルどころか、シングルでも認定していただけないようです。たぶん、本気で跳んだとしても、プログラム後半など疲労が出れば、認定してもらえないという事態はあるかもしれません。

たかがシングルジャンプでも、おろそかにできないと、改めて感じました。

でも、それがフィギュアスケートだと思います。ジャッジの専門的な眼で判断していただく、それで認めてもらえば、級が進むし、試合ならば得点にしてもらえる。そういう過程を選手達は小さい頃から歩んでいるのです。極論を言えば、選手とジャッジがいれば試合が成立するのが、フィギュアスケートなのかもしれません。私達観客は、もしかしたらサッカーやバレーボールのサポーターとは違った位置にいるのかもしれないとも考えております。

もちろん、私達の応援が選手達の力になることは信じていますし、時には手拍子やスタンディングオベーションなどで、ジャッジに高得点を要求することもあります。それでも期待したほどに得点が伸びないときには、「え~!」と声に出してしまうこともありますし...。でも、試合やバッジテストにおいては、選手はジャッジに見せるために演技をしているのであり、観客は第三の存在である。この位置関係は大切かなと、私は思うのです。選手と観客との関係は相互補完的なところもありますので、クリアにしきれませんが、少なくとも、採点競技においては、サッカーやバスケットボールのレフェリー以上に、審査員は試合の中で大きなウェイトを占めているのではないかと考えるのです。

そういう関係の中で、小さな頃からジャッジと付き合っているのが、フィギュアスケートの選手であると思います。コーチだけでなく、ジャッジ資格を持つ先生方とコンタクトをとり、専門的な観点からアドバイスをいただく。「できる、できないを自己判断ではなく、専門的な立場から評価してもらう」、そういう経験を経ながら選手達は育っていき、そして大きな大会へと向かっていくのです。だから、選手育成においてもジャッジの存在は欠かすことはできませんし、選手と対立する存在としてジャッジを理解すべきものでもないと思います。

いわゆる野辺山体勢の一環として、日本人の国際審判をなるべく多く養成しようとした試みも、世界で活躍する選手の育成のためには国際的な動向を把握できるジャッジが不可欠であるという意味があったのだと思います。

観客の立場としては、ルールの複雑化や認定基準の厳密化は、演技を観た印象とジャッジされた得点との乖離を生むことはあり得ると思います。昨年3月に、このブログでもその心配については文章にしました(こちら)。この心配は現在もありますが、ジャッジの専門的な眼を否定せず、信じることも大切だと思います。

実際のところ、ダウングレードの2重減点の適否についてなど採点システム自体の問題もありますし、判定のバラつきなどシステム運用の問題もあるかもしれません。以前も記しましたが、私個人は、ダウングレードの2重減点は肯定的に考えています。でも、本当にそれで良いのか、議論のために様々な人たちの意見を聴く必要もあると思います。ネットで問題視されているのは、決して根拠のないことではないと考えるのです。

でも、批判や議論をしたとしても、それでシステム全体やジャッジング全体を断ずるのも早計とも感じます。選手はコーチや観客だけでなく、ジャッジによっても育てられている。この、フィギュアスケートの根幹に関わる事実を軽視してはならないと思います。だからこそ、選手の味方(これは、ジャッジングに手心を加えるという意味ではありません)となるジャッジの存在は欠かせませんし、選手育成を阻害するジャッジは望まれないとも思います。

選手も人間であれば、ジャッジも人間である。人が人の演技を評価して点数化せざるを得ない、この大変な仕事を担っているのがジャッジです。そして、選手とジャッジとの付き合いは大舞台に登る前から始まっていることを、バッジテストを通して知ることができました。

だからこそ、いち観客としても、この関係を大切に見守っていきたいと考えています。

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コメント

合格おめでとうございます!
制約の多いなかで大変な努力をされての合格、すばらしいです。尊敬します。

おめでとうございます。よかったですね。ねくすとさんのがんばりには、本当に励まされれます。なんと今日は私42才の誕生日なんです。私も家事と子育てばかりの毎日から、一歩踏み出そうとしているところです。

おめでとうございます。

練習の成果が本番で出せてよかったですねぇ。
次は2級ですね。
私も3級がんばらないと!!

>トゥの突き位置がスケーティングレッグに近すぎることを指摘されました。

ああ、
私もこれ、よく指摘されます。

なるべく遠くについた方がいいんですよねぇ。
ナイスコメントがあってよかったですね!

シングルでも回転不足・・・
その場合、どう判定されるんでしょうねぇ。

まあ、新採点は3級以上ですから、まだ、心配しなくていいんでしょうけど(笑)

407さん、こんばんは。
励ましのお言葉をありがとうございます。

>>制約の多いなかで大変な努力をされて

本当に、制約は多いです。仕事もせねばなりませんし、段々とスケートにかけられる時間が少なくなってきているように感じます。

それでも、0になってしまうかは、まだわかりませんので、できる範囲で頑張っていけたらと思ってます。
あと、滑れる間に、なるべく記録を残し、少しでも大人から始める人たちのお手伝いができたらとも考えております。

ただ、私以上にスケートを頑張っていらっしゃる方々や、選手である子供達のために自分の時間を費やされている方々も多いです。ですので、ノホホンと滑っているだけの私なんかよりも、もっと尊敬されて当然の大人の方々がリンクにはいらっしゃると思います。そういう方々のおかげで、今の興隆があるのだと思います。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

さっちゃんママさん、こんばんは。
コメントをありがとうございます。

それと、一日遅れで申し訳ありませんが、お誕生日おめでとうございます。私とひとつ違いなのですね。

>>私も家事と子育てばかりの毎日から、一歩踏み出そうとしているところです。

どんなことに挑戦されるのでしょうか?
もし、よろしければ、また教えて下さい。応援したいなと思います。

また、よろしくお願いします。

yuujiさん、こんばんは。
お祝いのコメントをありがとうございます。

>>練習の成果が本番で出せてよかったですねぇ。

本当に、今回はプレッシャーを感じました。カップ5cmのパットといいますか、たった一つだけの課題だけに、きちんと決めなければという意識が強くのしかかっていました。本番は、あっという間に終わってしまいましたが...。

>>次は2級ですね。
私も3級がんばらないと!!

お互い、がんばらないといけませんね。
でも、2級は、まだ現実的でないので、長い目で考えています。子供達ならば、1年で2つくらいの級のペースですが、私の場合、50歳過ぎても滑ることを考えれば、別に急がなくていいかな...と思ってます。

ステップ課題は練習次第だと思いますが、問題は必須エレメンツのスピンですね...シットどころかクロススピンも目処が立っていません。頸のこともありますので、気長・気楽にやっていきます(笑)。

トゥの突き位置については、やはりバックランジの動作が大事だと思います。この動作のトレーニングをするだけでも、トゥジャンプは変わってくるかなと考えています。NHK杯の織田選手の映像を見たら、筋トレの一環として、ランジ(フロントでしたが)のトレーニングの様子が映ってました。

あと、ルッツでトゥを突くのが死ぬほど難しいです。突いて、スケーティングレッグを滑らせながら真っ直ぐ後ろへ跳ぶ、跳んでから回る、と教わってますが、普通じゃない動作だと思います。やはり、変なジャンプです>ルッツ。憧れのジャンプでもありますが...。

ルッツが降りれないと2級に挑戦できないので(一応降りれるのですが、イマイチ納得できないし、まだ先生からOKがもらえてません)、頑張ります。

>>シングルでも回転不足・・・
その場合、どう判定されるんでしょうねぇ。


私も気になったので調べてみました。
資料室の配点表では、シングルジャンプからなので、シングルのダウングレードの扱いは明確にはわかりません。ただ、2008年中部選手権男子シニアでの湯浅選手のFSのプロトコルを見ると、A(スリージャンプ)の記載があり、それは基礎点0になっています。ですので、シングルジャンプのダウングレードも点数0になり、GOEの対象外になるのではないでしょうか?

配点表を見ると、基礎点が低いジャンプは、GOEが-3でも0以下にならないように減点幅が狭くなっていますので、得点がマイナスになることはないと思います。

とにかく、シングルで回転不足をとられないように頑張るのが先ですが...ちょっと笑えない状況になっております。

頑張っていきますので、よろしくお願いします。

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