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2008年11月24日 (月)

第77回全日本ジュニア選手権大会 1日目女子SP '08.11.23.(日)

名古屋の日本ガイシアリーナで行われている、全日本ジュニアの初日に行って来ました。

本日(平成20年11月23日)は、朝の貸切練習に出たのですが、その前日は21時から23時まで夜の貸切があり、ここ1週間ずっとトレーニングや練習の日々でしたので、仕事のストレスとあいまって、かなり疲労がたまってしまっていました。なので、練習から帰った午前中は休養をとり、15時頃からゆっくり出発することにしました。それでも、17時開始の女子SPには間に合うはずでしたが、乗り換え(笠寺駅は快速は止まりません)のタイミングを間違えてしまい、大幅に遅れての到着でした。

ちょうど、笠寺駅で私が降りた名古屋行きの列車に、男子ジュニア特別強化選手の佐々木彰生選手が先生方と一緒に乗るところでした。陸橋を通って2階入り口から会場に入ったのですが、入ったらすぐに、ロビーで水津選手がその場ジャンプの練習をしていました。その他にも多くの選手達がウォームアップをしたり、場内の演技を観ていたりして、全日本というよりも、ローカルな大会という雰囲気でした。客席入り口では、門奈コーチに声をかけて控え室へ向かおうとする中村愛音選手を見かけました。表情がとても穏やかなのが印象的でした。

列車の間違えもあり、私が到着した時には、3番滑走の佐藤菜乃初選手の演技中でした。他に、石川翔子選手と、村元哉中選手の演技が観られなかったようです。

コンピューター集計の新採点方式ということもあり、早速、日本スケート連盟のサイトには結果が出ております。詳細は、そちらを参照していただけたらと思います。

http://www.skatingjapan.jp/National/2008-2009/fs/national_jr/data0203.htm

がURLです。

日本ガイシアリーナ(旧称はレインボーでした)は、NHK杯や全日本選手権も開催した大きな会場ですが、スケートリンクはホッケー競技と併用ということもあり、氷の質は固いという評判です。氷の厚さもそれほどないのかはわかりませんが、ジャンプの着氷の時に”ドン”と響きます。おそらく、踏み切りの時にもエッジがかかりにくい氷質ではないかと想像しました。

いつもと同じように、一般客席はジャッジとは反対側(入り口から入ってすぐの側)で、選手達やご家族の席も同じ側でした。しかも、ジャッジ側から見て左手に飛び込み台があるのですが、その付近の席は着席不可とされていました。ですので、ジャッジとは反対側のリンク寄り3分の2くらいの客席で観る感じになっていました。客の入りは多かったですが、それでも、7~8割程度で、座る場所がなくて困るということはなかったです。

印象に残った選手を上位からあげていくと...

やはり、SP首位に立った中村愛音選手は別格の感があります。

6分間練習では、それほど目立った感じはしなかった(第2グループでしたが、同じグループに水津、藤澤、松原と有力選手が揃いました)のですが、演技の初めから勢いが違いました。曲のレクイエムのアレンジがドラマチックで、その曲に中村選手の演技が重なると、誰でも飲み込まれてしまうのではないかと思います。ジャンプは、3ルッツ、3F-2T(だったと思います)、2Aときちんと決めました。スピンの軸もきれいですし、ステップシークエンスもグイグイと力強く進んでいく印象を持ちました。

FSも頑張ってもらい、全日本選手権の出場を決めてほしいです。多くの人達に観ていただきたいSPです。

2位の今井遥選手も、やはりさすがという演技でした。

27番目の滑走でしたので、演技が21時近くになり、結構な数の観客が帰った後の演技でした。正直、彼女の演技を観なかったのはもったいないと思います。とてもキビキビとした演技で、勢いと自信を感じさせました。ジャンプは、3F+3T(だと思うのですが...2Tかもしれません)、と3ルッツ、2Aだと思います。私自身の疲れもあるのか、トリプルとダブルの見分けの自信がないです。客席の反応も、明らかなトリプルでもあまり歓声がわきませんので(地元選手の演技中なら別ですが...)、トリプルに見えても本当にそうなのか、よくわかりませんでした。

ストレートラインに、バックループを入れていたのが目を引きました。あと、大きなカーブを描きながら滑っている最中に、モホークターンを織り交ぜていました。なんということのないターンですが、大きな滑りの中に交ぜるとアクセントになる感じを受けました。ジャッジ席から見て左側のホッケーゴールのあたりで、コンビネーションスピンを終えた後につまづきましたが、大きく崩れることなく演技を続けられました。

第3位の鈴木真梨選手は、東日本大会を7位で通過した選手です。真っ白なワンピースで、見るからに「白鳥」という感じでした。曲も「白鳥の湖」の終幕の部分で、ブルメイステル版やセルゲーエフ版では、王子がロットバルトと闘って勝利する一番のクライマックスの部分です。「こんな所から始めるのか...」と思ったのですが、そこから幕が降りる大団円の部分までノーカットで2分50秒を費やして演技を終えました。初っ端からクライマックスというのには違和感を覚えましたが、美味しいところを継ぎ接ぎにした編集よりかは聴きやすかったと思います。

演技もブラボー!でした。堂々と白鳥を演じており、曲の感じをよく表していたと思います。ジャンプは、3F+2T、3L、2Aを降りていました。もう一つ言い訳をしますと、大抵の選手がターンの後クロスしてすぐに跳ぶルッツなので、以前のように左バックアウトで長い距離を助走するということがなく、ルッツなのかフリップなのか、あるいはトゥループなのか、私には見分けがつきづらいです。ですので、このレポに間違いがあった場合は、ご容赦をどうかお願いします。

鈴木選手は、この「白鳥」が得意なのか、東日本大会でもSP2位になっています。ところが、FS14位で総合7位の成績なので、今大会でもFSの出来が正念場かもしれません。

4位の西野友毬選手は、SP4番滑走でしたので、私はギリギリ観ることができました。スパイラルで、BOでのY字のポジションはきれいでしたが、ノーマルでのチェンジエッジは強引に行っているように見えました。演技開始から40秒以上たってから最初の3F+3Tに入りました。その後3Lで転倒しました。ストレートラインでの滑りはいま一つかなという印象です。ターンは両足を交互に使うのは良いのですが、時計回りのものが多かったようです。左右の足を使うのと同様、時計回りと反時計回りの両方のターンをまんべんなく交ぜていくのが理想だと思うのですが、苦手なターンがあるのかなと想像しました。

ドーナッツスピンのポジションはとてもきれいで、身体がしっかり引きあがっているので、上半身のラインもスラっとした感じでコンディションの良さを感じました。

第5位の佐藤菜乃初選手は、私が会場に来た時に演技をしていたので、しっかり観ていないです。

第6位の高山睦美選手は、ジャンパーとして注目されていた選手ですが、ここ数年の成績は振るわなかったと記憶しています。滑走姿勢がクロス以外でも”く”の字に曲がっていて腰が低くなり、あまり良い印象を持ちませんでした。しかし、最初の3Lが非常に高く、力強くランディングしていました。伊藤みどりさんのジャンプに似ているのではないでしょうか?他は、3F-2Tと2Aをクリーンに降りています。

7位は、村上佳菜子選手です。

1位の中村選手から村上選手までの5名は、いずれも東日本代表の選手達です。今回、西日本代表が7人しかいないということもあるのですが、東日本勢の活躍を感じます。

西日本でも観た、村上選手のチャップリンメドレーですが、曲の感じを本当に上手に表現していると思います。リズム感と曲想のつかみ方では、ジュニアの中でも群を抜いているように思います。それが、独特のカナコワールドというか、コミカルな演技の雰囲気として客席にも十分伝わってくるのではないかと思うのです。ジャンプは、最初のルッツがシングルに抜けました。でも、3F-2Tと2Aはきちんと決め、傷を広げずに演技を終えました。ドーナッツスピンの途中で曲の感じがガラっと変わるところがあるのですが、その変化に合わせて、ドーナッツをしながら手をピコピコ振るのが面白かったです。

第8位は國分紫苑選手です。札幌のROYCE' F・S・Cの所属と紹介されています。有名なチョコレート会社がスポンサーについているのでしょうか?

非常にほっそりした体型の選手です。しかし、前の選手の採点を待っている間、フリップを両足を揃えて着氷する練習を続けていましたが、踏み切りがとてもしっかりしていましたし、軸もきちんととれており、十分な筋力を感じました。曲は、ギター演奏での”火祭りの踊り”です。アレンジは違いますが、2006年に大田由希奈選手がFSで使った曲と記憶しています。ジャンプは、練習していた3Fに2Tのセカンドをつけ、単独では3Lだったと思います。それと、2Aはランディングがアティテュードで流れていました。表情や姿勢はもちろん、指の一本いっぽんまで気持ちのこもった表現となっており、体力というよりも精神で踊っているという迫力を感じる演技でした。

なんというか、ジュニアのレベルではない気迫を感じる選手です。ただ、選手自身が自分の演技に押しつぶされたりしないか、素晴らしい演技だからこそ、一抹の不安を抱きました。

あと、期待したり、印象に残った選手達を簡単に記します。

10位の押川ロアンナ選手は、蛍光色のオレンジのワンピースで、曲も演技もエスニックな雰囲気のあるものでした。石川翔子選手が大きな声で声援を送っていました。

13位の藤澤亮子選手は、ピンクの衣装でした。小さな身体で軸をギュっとまとめるのが特徴です。ジャンプのタイミングが合わなくなっているのか、フリップがシングル、3ルッツがステップアウトになりました。しかし、非常になめらかなスケーティングで、ステップも難しいものをさりげなくこなしていたことに、非凡さを感じました。曲がノービスで使用するような子供風のもので、それでは気持ちを込めての演技はしにくいのでは、と思いました。

18位の毛間内かれん選手は、今年の全日本ノービスAで3位となり、カテゴリーが上の全日本ジュニアの出場権を得た選手です。お姉さん達と互角に戦い、見事FS進出を果たしたのは非常に大きな活躍だと思います。

衣装は黒地のユニタード(上下一体のパンツ型のレオタード)に蛍光色の黄緑のラインが何本か入ったものです。曲は、今年のDOIで羽生結弦選手が使用したのと同じ、ムーランルージュのものです。キャメルスピンからドーナッツに至るところで、キャメルのポジションで最初から足を曲げていたのが気になりました。ドーナッツに早く移ることを意識しているのかもしれませんが、仰向けとかそういう難しいポジションでないのなら、やはり足を伸ばした方がきれいだと思います。

ジャンプは、3Lだと思うのですが...ノービスの選手で跳べるジャンプとは思えないので、ちょっと自信がないです。3T-にコンボのTが2回転か3回転かはわかりませんでした。2Aは非常に勢いがあり、回転が終わるまで上昇していたという感じでした。エレメンツから次のエレメンツに移る時にぶつっと切れてしまうのが勿体なかったです。フィニッシュのポーズも、両足をついて、両手でバンザイというもので、もう少し工夫ができるのではないかと思いました。

19位の水津瑠美選手は、深いグリーンのワンピースにレース風の金色の飾りがあしらわれていました。3T-3Tは決まったのですが、フリップがダブルになり、アクセルはシングルでした。少し体型がふっくらしているのではないかと思います。演技中に、報道関係のカメラの”パシャパシャ”という音が、他の選手の演技中よりも聞こえた気がします。

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コメント

体調がよくないと聞きましたがどうですか?テストがんばって下さいね。ところで、ジュニア女子も、かなり順位の移動があり、驚いています。全日本がますます楽しみになりました。町田君も観れる事になり、嬉しいです。うちの娘もコンクールで、表彰台にのれる賞をいただきましたよ。

書き込みが遅くなって済みません。
読むのに時間かかってしまいました(笑)。

全日本といっても、
ジュニア、ノービスぐらいだと、シニアと違って地方大会みたいな空気がありますよね。
昔は、シニアもそんな感じだったけど(笑)
見に行きたかったけど・・・遠いしなぁ。

藤澤亮子ちゃん、懐かしいなぁ。
前のクラブの合同貸し切りで一緒に滑った(ただ一緒のリンクにいただけですけど)事があるんですよ。
小さいときから上手な子でしたよ。
フリーの方もお待ちしています!!

>さっちゃんママさん

コメントをありがとうございました。
応援している選手の方々が活躍するのは、本当に嬉しいことですね。町田選手、今回は生観戦できませんでしたが、注目していきます。

娘さんもご活躍と受賞、おめでとうございます。

>yuujiさん

コメントをありがとうございます。

>>読むのに時間かかってしまいました(笑)。

すみません。私も書いていて遭難しかけました(爆)。

>>昔は、シニアもそんな感じだったけど(笑)

無料で気楽に観られるうちに沢山行っておきたいなと、本気で思っています。私がフィギュアにはまったきっかけの、2005年3月の中日カップでは、真央選手が当たり前に出ていました。リンクの扉係りは恩田さんがやってましたし...。今、同じ大会に真央選手が出たら...と考えると、この3年間の重みを感じます。

>>藤澤亮子ちゃん、懐かしいなぁ。

うっわぁ~、うらやましいです!!
今をときめく、藤澤ゆっこさん。亮子を正しく読めるかが、コアなファンか否かの指標になるかもしれません。間違っても、「氷上のYAWARAちゃん」とかではないです。昔から覚えている選手が成長するのは、やっぱり格別なのでしょうね。yuujiさんと一緒に応援していきたいと思います。

>>フリーの方もお待ちしています!!

最近、SPのレポだけというのがデフォルトになりそうです。すみません。全日本ジュニアの2日目は、家で寝てました。その代わりといってはなんですが、NHK杯は女子FSを観戦しましたので、そちらをレポしたいです。演技はテレビ放映もしているので、それ以外の視点から...と考えています。

ただ、明子仁王に掲げてある「祝準優勝」の写真がまだ撮れていないので、もう少しお待ち下さい。

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