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2008年7月13日 (日)

’08年マスターズ参戦記(3)

ATC2K関係のエントリーやDOIでのランビエール、そして仕事にかまけて、気がついたらマスターズから、もう2ヶ月がたとうとしています。既に9月のエキシビション大会の案内も届いており、5月17日の大会のことはすっかり過去となりつつあります。

今日のレッスンでは、”アフリカンシンフォニー”の2分24秒のうち、3分の2くらいまで振り移しが終わりました。怒涛のストレートラインを先生が作って下さり、アップアップです。先生から、「(ステップの)ループだけどできる?」と尋ねられたら、「できませんけど、頑張ります」と答え、「ロッカーだけど...」と尋ねられたら、「教わってませんでけど、頑張ります」と、一時が万事、そんな調子で返事をしていたら、本当に鼻血が出そうなステップシークエンスを振付けて下さいました。アップテンポ゚(アレグロより少し遅いくらい?)の4分の4拍子で16小節、最初はストレートラインですが、途中からサーペンタインになります。スタミナもつのかなぁ...。

先生の了解もいただきましたので、9月のエキシビション大会でお披露目できたらと思います。かなり内容の濃いプログラムになりそうです。振付が全部終わってから、個々のエレメンツの指導をしていただく予定なので、9月はほとんどマーキング程度で、冬に滑り込み、来年の5月に形になればと考えております。振り付けが間に合わなかったら、エキシビション大会は応援に回ります。

そんな感じでアフリカンな現在ですが、2ヶ月前の5月17日はコンチネンタルな「夜のタンゴ」でした。

私の出番のすぐ前は、flip-flopさんの”スペイン奇想曲”でした。フィギュアスケートを始めた時からflip-flopさんのサイトにはお世話になっています。特に用語集はフィギュアファンなら必見ではないでしょうか。昨年の今頃、関東のリンクで偶然お会いしたので、そのお礼を申したことがありました。それ以来の再会となった今年のマスターズです。そういえば、flip-flopさんのプログラムも、ストレートラインのステップシークエンスが大きな見せ場だと感じています。

演技を終えてリンクから戻られるのを待って、私は氷に降りました。点数表示の間にやることは決めてました。普段は、クラブの先生の指導もあり、緊張をほぐすためにリンクサイドで膝の屈伸をするのですが、今回は、ホッケー用のサークルを使ってフォアとバックのクロスをしました。信じられないことに、フォアクロスで円周から大きく外へ逸れていきます。バックはそれほどではなかったのですが、やはり変な感じでした。クロスして前にかぶせる足のインエッジがどうしても入ってくれず、きれいなカーブを描けないのです。

でも、もう覚悟はできてました。「エッジが入らないなら、力で向きを変えるしかない」、およそフィギュア的ではない発想ですが、それしかないと思ってました。

コールされてセンターへ向かう時に、「頑張って~」と子供さんの声が聞こえました。多分、練習場所でお世話になっているご夫妻のお子様だと思います。私の先輩の応援に来られたようでしたが、ついでに私も応援して下さり、とても心強かったです。でも、センターの位置でストップする直前に軽くつまづいて、後ろへバランスを崩しそうになりました。極度に緊張し、足がガタガタ震えているのも感じました。ただ、発表会や大会ではいつものことなので、仕方ないとも思ってました。

曲が始まる前のポーズは、普段よりもスタンスを狭くして、動き始めのランジ滑走も腰高で良しとしました。もう、本調子でないことはわかってましたので、とにかく転ばないこと、そのために無理はしないことを咄嗟に判断したのです。その後のクロスはやはりエッジが入らず、「あ~あ」と思いながら向きだけ変えて、左フォアアウトでの片足滑走からモホークでスリージャンプ。高さは出ませんでしたが、すっぽ抜けなくて良かったです。イントロはここまで。

1回目の主題のアウフタクトを聴きながら、反時計回りのフォアクロスを2回入れるのですが、これもカーブが描けず。仕方ないので、右フォアのイン→アウトのチェンジエッジを省略して、すぐに右フォアアウトスリーから左バックアウトの足替えダブルスリーに入りました。これは、バランスを崩さなくて良かったのですが、直後の左インモホークで右バックインのエッジが入らず、勢いでごまかし、足を踏み替えての右フォアアウトのスリーもヘロヘロになりました。

上記が、唯一のステップシークエンスだったのですが、結局勢いでごまかす感じになり、かなり失速してしまいました。本当だったら、最初のフォアクロスでトップスピードに乗るはずだったのに...。

この後、時計回りのバッククロスを2回入れるのですが、スピードは回復しません。それでも、「根性で決めてやる」と下唇をギュっと噛んで、シングルトゥループの助走に入ったのを覚えています。根性を出せば、このジャンプはまず降りれますので、なんとかなったのですが....後が悪かった。

ここから2度目の主題になります。トゥループで根性を出せたことで油断したのか、アウフタクトでのフォアクロスでつまづきました。それでも、なんとか次のシングルフリップを(またぎジャンプでしたが)降りて、ランディングから右バックアウトスリーで前に向きを変え、反時計回りの細かいクロスに入ったのですが、ここで再びつまづきます。「足が動かない」と感じてました。ここでまごつくと、次のスリージャンプ+トゥループの時間がなくなるので(なんといっても、1分10秒のプログラムに5回のジャンプですので)、かなりあわてました。そのせいか、スリージャンプに入るためのモホークで3度目のつまづき...しかもバック滑走中でしたので、大きくバランスを崩しました。幸い転ばなかったのですが、「時間切れ!」の言葉が頭の中に響きました。曲はどんどん進んでいますので、スリージャンプ+トゥループは省略し、泣きたい気持ちでジャッジ席前を素通りしました。

本当に、泣きたかったです。こんなに足が動かなかったのは初めてでした。今振り返れば、やはり前夜の強行軍と徹夜をおしての貸切練習が災いしたのだと思います。それでも、つまづきながらも体だけはプログラムの進行方向へと動いており、曲から完全に置いてきぼりにならなかったのは、やはり、江戸川での貸切で滑り込んでおいたおかげだと思います。コンディションは最悪でした。でも、失敗してもリカバリーできるための保険は、あの貸切で得られたと思います。

それまでは、マスターズの準備としての曲かけ練習は全くできていなかったも同然(一度だけ営業時間中にマーキング程度はできましたが)でした。仮に休息を十分にとれたとしても、曲かけを経験していない状態で試合に臨む方が無謀だったと私は考えています。貸切がとれなければ仕方ありませんが...。

ボロボロのスケーティングでジャッジ前を通過し、3回目の主題になります。ここはスパイラルからですが、ヤケで普段よりも長めにやりました。エッジには乗っていたのですが、途中からフリーレッグがかなり落ちてます。でも、拍手をいただけたのが嬉しかったです。そのままシングルサルコウなのですが、この日の公式練習では一度も成功してなかったです。なのに、なぜか焦りはなかったです。個人レッスンで踏み切りを直していただいてましたので、先生から教わったとおり、左バックインで十分に滑る、意識というよりも体が自然とそのように動いた感じでした。やはり、繰り返し練習したことが、本番には生きるのかなと思います。動画を見返すと、ランディング時にフリーレッグが変な方向に泳いでいますので、あまり良いジャンプではなかったです。でも、無我夢中のなかでも転ばずに降りられました。

コーダに入ってスタンドスピンですが、やはり軸がとれずにヘロヘロでした。なのに、曲の結びの直前にジャッジ側が見えたので、結びの2拍でのポーズだけは決めることができました。偶然というか、たまたまなのですが...。ここは、5月7日に下見に来て、最後のスピンをさらっていたおかげかもしれません。

終わり良ければ全て良しといいますか、最後だけ決めることができたので、少しだけホっとしました。挨拶をし、リンクサイドに戻ったら、同じH組の先輩達が歓迎してくださいました。「良かったよ」と一人一人が握手して下さり、本当に嬉しかったです。もう、自分の採点なんぞ聞いてなかったです...すみません。ただ、「1.8」というアナウンスが耳に入ってきましたので、やっぱり2点台はとれなかったかと、ちょっと残念に思いました。でも、リンクサイドや客席で応援して下さった方々がいらしたことがわかり、本当に嬉しかったです。

私の後に、最終滑走の方が演技して、H組は全員が終わりました。着替えをして、レフェリーの杉田先生から一人一人講評をいただきましたが、それはマスターズから帰った直後のエントリー(「マスターズに行ってきました」)でも報告してますので、ここでは割愛します。H組のジャッジの中に、以前私が出場した大会でもジャッジをされた先生がいらっしゃいました。その先生に挨拶したら、「動きが重かった。体重が増えたのではないか?」と言われてしまいました。動きについては、やはりコンディションの問題だと思いますが、体重については耳の痛いところです。

ただ、減量も考えてはいますので、社会人の良識に沿った範囲で頑張っていきたいと思います。

H組が終わった後も、クラブの先輩が出場しましたので、リンクサイドで応援をしていました。yuujiさんやyunosukeさんをはじめとした、ネットでお世話になっている方々にもお会いでき、とても貴重な時間を過ごすことができました。私が一番頼りにしている、クラブの先輩からは、「焦っている様子が感じられた」との感想でした。やはり...(汗!!。

その先輩と観戦し、大田由希奈選手と澤山璃奈選手の法政大コンビが大学OGの選手を応援に来られているのを見ていました。大田選手は、リンクサイドで普通の靴を履いていても片足でバランスをとったり、軽くジャンプをしたりして、動きがリズミカルでした。根っからのダンサーなのでしょうか?全選手の演技が終わったところで、会場を後にして、ホテルに戻りました。途中でスタバに寄り、カプチーノとクッキーを食べながら帰り、ホテルでは爆睡でした。

翌日は、もう、悔しい気持ちで一杯でした。高井戸から環状8号線を通って用賀に向かい、そこから東名高速道路に乗って帰路につきました。車内では”アフリカンシンフォニー”を繰り返し流しており、その時点で来年はこの曲と決めていました。

地元に着いたら帰宅はせず、電車で名古屋に向かって、リンクで個人レッスンの先生に経過を報告し、スケーティングの練習をしました。なにより、滑れなかったのが悔しかったです。でも、それも全て良い経験であり、勉強になりました。

振り返って思うのですが、フィギュアスケートの大会は、ほとんどがアウェーです。移動の負担、練習場所の確保、その中でのコンディション調整ですので、不利があって当然なのかもしれません。特に大人は、仕事が優先となりますし、私達のように地元には通年リンクがなければ練習不足は仕方がないものでもあります。その中でどれだけ頑張れるか、それを試すのが楽しいのであり、思い出になると思います。仕事が終わったら速攻で東京へ向かい、道に迷ってとんでもない東京見物をした。やっとの思いで江戸川の貸切練習を確保し、独りで曲かけをした。その成果と疲れを背負いながら東伏見へ向かい、公式練習と先輩達への応援をし、いよいよ自分の出番。演技は不本意でしたが、転ばなくて良かったという気持ちも正直なところです。それに、少しは練習の成果もあったと思いますし。

とにかく、楽しい2日間でした。来年、また参加できるならば、もう少し賢い時間の使い方をしたいですが、できたら江戸川での貸切はまたやりたいなとも思います。一緒に借りてくれる人がいたらですが....。

大会を企画し、運営に携わって下さった全ての方々、特に”F.S.C.銀盤サテライト”の皆様にお礼を申し上げます。

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コメント

ほんと、お疲れ様でした。

そうそう、大会って常に「アウェー」なんですよね。
ホームリンクだって油断できませんもの。

広いリンクに、たった一人で立たされる孤独感と緊張感は、あの場所に立った人しか分からないと思います。

万全な体勢だって、大変なプレッシャーなのに、こんな状況でよくあの場所に立てたと思います。

今年の経験は、来年に繋げられるのではないでしょうか?
来年、一緒に頑張りましょうね。

>yuujiさん

コメントをありがとうございます。
お返事が遅くなってすみませんでした。yuujiさんのブログでは、すぐにお返事を返して下さり、本当にすごいなと思います。沢山の人がコメントを寄せられるのも、そのおかげだと思いますし。

>>ホームリンクだって油断できませんもの。

あ、なんとなくわかります。
シーズン中の演技会でも、思わぬ落とし穴(墓穴とも言いますが...)があったりしますし、その前からの調整で苦労することはよくあります。

>>万全な体勢だって、大変なプレッシャーなのに、こんな状況でよくあの場所に立てたと思います。

まぁ...逃げ出すわけにもいきませんでしたので...。
曲が流れ始めたら、もう動くしかなかったですし...。結果ボロボロというのはお約束でして...。

>>来年、一緒に頑張りましょうね。

よろしくお願いします。来年のプログラムは、今週のレッスンで振り移しが終わりました。ただ、9月のエキシビション大会は、出場は微妙です。頸の調子が思わしくないのです。応援には参りたいのですが。

細く、長く、やっていきますので、よろしくお願いします。

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