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2008年6月 8日 (日)

'08年マスターズ参戦記(1)

今年のマスターズに初出場したのが5月17日なので、もう3週間が経つ。

仕事は相変わらず忙しいし、スケートはシーズンオフなので週末スケーターの活動サイクルになっている。今日は、クラブの先生のご尽力で、ちょっと遠征してクラブの早朝貸切練習ができた。でも、夏季はこのような機会は滅多にない。

それでも、日曜日は名古屋で個人レッスンの機会があるだけ幸いだと思う。クラブの先生のご了解をいただけたので、来年のマスターズ用のプログラムの振付を先週から個人レッスンの先生にしていただいている。曲は、私の希望がかなって”アフリカンシンフォニー”。ただ、4分40秒あまりの曲を、私が2分24秒に編集(使用したアプリは、 yuujiさんお勧めの”Sound it!”です)したものなので、手作り感は否めない。でも、個人レッスンの先生が振付をして下さるので、きっと素晴らしい仕上がりになると思う。一番のネックは私が踊れるか...ということだが...。

こんな風に、既に来シーズンに向けて動き始めているのだが、記念として、マスターズ参戦の顛末を記しておきたい。反省も多々あるが、自分としては頑張ったと思っている。また、頑張れるように、文章を残しておきたいのだ。

5月16日(金)から振り返る。本番の前日だ。

午前中は病棟実習があり、お昼に大学に戻って、担当の6名の学生達と個別に面談。それを踏まえて、学生達は週末に看護計画を作成せねばならない。その支援のための面談なのだが、終わったのは18時過ぎ。それから事務処理をして、業務終了が20時になってしまった。予定では、16時に面談を終えて、17時の定時であがり、18時くらいから3時間は仮眠時間をとるつもりだったのに。予定が上手くいった試しがない。

しばし思案し、思い切ってそのまま東京へ出発することにする。靴や衣装など翌日の用意は既にしてあり、荷物は車に積んである。なので、早めに出て、現地(リンクを貸し切った江戸川スポーツランド)で車内仮眠をとるしかないだろうと考えたのだ。インターまでの間に、ガソリンスタンドとコンビニに寄る。スタンドでは給油と安全点検(含むタイヤ圧のチェック)をお願いし、コンビニで夕食と運転中の飲料水と眠気覚ましを購入する。夕食はそのままコンビニ駐車場で食べる。飲料水は缶コーヒーやペット茶、ジュース類など多数。なるべく多くの水分をこまめに摂ることが、長距離運転での疲労回避のコツのように考えている。理屈というよりも、経験から得たものだが...。眠気覚ましは、いつもはカフェイン入りのガムだが、効果があった試しがない。今回は、たまたま見つけたビーフジャーキーを試してみた。これが、大正解!!。噛み応えと味わいが良く、とても快適なドライブになった。

21時には東名高速道路に乗り、一路東京へ。とにかく、現地での仮眠時間を確保したかったので、途中休憩はなし。一気に東京インターチェンジまで走った。

23時30分くらいには、首都高速道路に入ったと思う。渋谷駅や六本木ヒルズ、東京タワーを横目で見ながら、渋滞なくトラックの後ろをついていく。だが、ここから苦難の道のりになる。予定では、首都高3号線から都心環状線に入り、竹橋ジャンクションを経て7号線に向かうはずであった。ところが、三宅坂ジャンクションで間違えたらしく、4号線に入って新宿に向かってしまう。Uターンはできないので、外苑で一度降りてもう一度竹橋方面へ目指すことにするが、それが運命の分かれ目だった。

今、ネットで調べたら、正解は新宿を過ぎたところで中央環状線に乗り、北池袋で5号線に入って一直線に竹橋へ戻るルートのようだ。でも、私の車のナビは2000年現在の道路マップしか記憶されていない。2007年12月開通のそんな便利な環状線は知らなかった。

外苑で降りたら、そこは...花金(死語?)の都心だった。しかも眠らぬ街のミッドナイト...(冷汗)。国立競技場や神宮外苑アイススケート場でおなじみの場所だが、いつもは電車で来ている。ここを車で走ったのは、20年も前の大学生の頃。最近では、グランツーリスモのレースくらいか...。もちろん、後者はゲームでのバーチャルな体験である。名古屋も結構な都会だが(必要があって車で行くことがある)、東京の交差点はもっと怖かった。片側4車線はあるのではないか...。下手すると中央分離帯の反対側に迷い込んで逆走しかねない。もう、首都高へ戻るどころではない。とにかく、事故を起こさない、それが第一課題となってしまった。

幸い、タクシーがあふれかえっているので、その後をついていく。夜の都会を走って稼ぐ人達なので、よもや車線を間違えることはないだろう。そうして、幾つかの大交差点を越える度に、外苑からどんどん遠ざかっていく。後でナビの走行記録をみてみたら、何気にカナダ大使館や首相官邸の近くを走っていたらしい。確かに、ハイソな雰囲気あふれる景色だった。

でも、「そんなの関係ねぇ!!」(やはり死語か)。

グランツーリスモならいくらぶつけてもレースは続行されるが、今はリアルな都内走行。車や人にぶつけたら、そこで私のマスターズは終わってしまう。おのぼりさん気分に浸る余裕など微塵もなく、とにかく、どうすればこの喧騒から逃れられるのか?それだけを必死で考えていた。幸い、人と同様にタクシーがあふれかえっており、ひたすら渋滞の洪水。おかげで、ナビとゆっくり検討し合う時間だけはあった。

で、出た答えは、虎ノ門経由で新橋を抜け、山手線内側から脱出。

道路の案内表示によると、今居る道(調べたところ、外堀通りだったらしい)を真っ直ぐ進むと新橋駅に行くことがわかった。とにかく花金なので、酔っ払ったオジさん達が大挙しているのは予測できたが、今はとやかく言っている状況ではない。オジさん達を抜けてでも、都心から脱出しないと、私の練習時間がふっとんでしまう!!

しかし、それは試練の30分間(くらい)だった。

都内のタクシー達は、なぜか右側車線から私の車を遮るように左折を試みる。私は直進せねばならないのに、どないせいというのか...。もう、強気で割り込んで(どっちが?)交差点に進入させてもらった。さすがに相手もプロなので、商売道具の車を私とぶつけることは避けて下さった...良かった。でも、一番怖かったのは、新橋駅のガード下。とにかく、酔っ払ったオジさんやOL達が横断歩道に鈴なりになっている。交差点に進入する勇気はとてもない。でも...逃げれない。次から次へと後続車が居るので、戻ることはできないし、進むしかない。でも、酔っ払い。さすがに、強気に進んで相手に譲ってもらう暴挙は避けねばならない。いや、暴動で押し寄せる群集たちの中を車で進んでいる、そんな感覚でもあった。彼らは、歩行者信号なぞ関係なさそうに横断歩道を闊歩している。とても切れ間など見いだせそうもない。

「おい、本当に今日ーとっくに0時は過ぎているー、フィギュアの試合に出るのか?」と心の中でつぶやく。先生に報告したら張り倒されそうな、段取りの悪さ...。予定では、とっくに江戸川スポーツランドについて、3時半からの貸切に備えて仮眠しているはずなのに...。体中のアドレナリンが逆流しそうな緊張感。でも、アクセルはふかせない。でも、後続車のクラクションが気になる。歩行者信号が赤になって、いいかげんたち、やっと間隙を縫うことができた。その先も大渋滞で、やはり右車線から沢山のタクシーが左折しようとしているので、今度はその流れに従って左折(そこにも横断歩道がある...)した。

とにかく、酔っ払いと人身事故を起こさなくて良かった...。今、思い出しても冷や汗が出る。

タクシーの後をついて新橋駅を左折して5分ほど進むと...そこは銀座だった。

いったい、オレは何しにここに居るのか...?今でも悩む。

文字通り、黒服の男の人達が、大きな四輪駆動車に乗り込む強面の人を見送っている。自分には縁のない、別世界が車窓の向こうにありそうな雰囲気だった。とりあえず、タクシーが並んで停車している後ろに停車する。たぶん、信号待ちだろう。そうしたら、化粧をした中年女性の乗った軽自動車が駐車場から出てきて、タクシーの車列の右側をス~っと走り抜けていった。「へぇ、銀座でも軽自動車が走るんだ」と、新鮮な驚きで眺めていたら、すぐ後ろのタクシーがクラクションを鳴らす。どうも、退けと言っているようだ。仕方ないので、今の軽自動車に倣って、車列の右側を直進していく。

それでわかったのだが、タクシーの車列は信号ではなく、客を待っていたようだ。そこに私の車が割り込んでいたのだから、クラクションを鳴らすだろう。でも、おかげで、更に無駄な時間を費やさずに済んだ。感謝したい。

多分、数寄屋橋の交差点だと思うのだが、晴海通りの表示が目に入る。直進しても交通量は多いままのようなので、ナビと相談して、この交差点を右折し、築地から八丁堀に向かい、そこから京葉道路を目指すことにする。

この選択は正解だった。もう深夜1時近かったので、下町は寝静まっている。あとは、快調に車を飛ばす。京葉道路は比較的混んでおり、しかも帰り道を急ぐ車ばかりのようだったが、なんとか2時くらいには、江戸川のリンク駐車場を見つける。ちなみに、ナビはすぐ隣の団地で案内を終了してしまったので、細かい入り口は、タイミング良く通りかかったバス(江戸川スポーツランド行き)の後をついていった。こんな深夜でもバスは運行しているのか...と、少し不思議に思う。回送だったのだろうか...?

バスは隣の操車場に入り、私の車はスポーツランドの駐車場のゲートを通過した。

                                        (2に続きます)

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