« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

2008年2月

2008年2月28日 (木)

シングルアクセルについて(1)

フリップ、ルッツに関しては課題がまだ残っているが、シングルのアクセルの練習を始めた。

理由がある。

3月に大会出場の許可を頂いたことだ。昨年も同じ大会に出させていただき、その時と同じプログラムで演技する。部分的にはステップが変わっているが、昨年とは違う印象をジャッジに与えるためには、ジャンプの難易度を高くするのが一番だと思う。なので、スリージャンプをアクセルに変える可能性を考えている。

もちろん、クラブの先生にはとてもそんなことを打診できる段階ではない。それでも、今日の貸切練習で、スリーターン後のランディングにホップとフォアクロス2回を混ぜるなど、少しずつ見栄えのする内容を考えていただけるようになった。なので、私がきれいにアクセルを降りれるのなら、大会用にトライすることも考えていただけるかもしれない。

あくまでも、可能性を探っている段階なので、無理だったら諦める。あるいは、別のシングルジャンプになるかもしれないが、それは先生のお考えに従うつもりだ。ただ、強く思うのは、スリージャンプからは卒業したいということだ。少なくとも、プログラムからは....。

シングルアクセルは、個人レッスンでは習っていない。というのも、個人レッスンの先生は海外に遠征されていたので、ここ2ヶ月はチャンスがなかったのだ。最近帰国されたので、来週からは教われると思う。先生不在の間は、先生が選手時代に習っていた先生を紹介していただいた。あいにく、リンクが混んでいてジャンプ・スピン禁止の状態が続いたので、ステップばかりの指導をいただいたが、死ぬほどハードだった。すごく勉強になった。

アクセルは、地元のリンクでの教室で教わった。教室といっても、ほぼ毎日、仕事帰りにリンクに通う猛者たちが集うもので、教室の先生もそのつもりで指導して下さった。なので、とても刺激になった。

ただ、跳び方とコツを知れば降りられるというジャンプではないと思う。正直、前向きのジャンプは怖い。スリージャンプだってきちんと跳ぶのは大変だ。なので、いきなり氷上で1回転半を片足で降りるというわけではない。

今日行った練習は、LFO踏み切りで一回転して前向きに両足で降りるというものだ。

最初は、左のトゥに氷を突いて降りていた。回転不足のために軸が右に移らないためだと思う。これはマズイと感じた。無回転の両足前降りジャンプであるバニーホップでも、右足トゥに氷をひっかけてから両足を着く。左回りのジャンプの場合、右足で降りるのは基本だと思う。なので、右足で降りることを意識して練習を続けた。その結果、少し思い切って踏み切ることができるようになった。そして、右トゥを使って着氷するようになった。

まだ、右肩の回り方が鈍く回転不足だと思うが、勇気をもって跳ぶ感覚がついたのは良かったと思う。怪我をしてはいけないが、2年練習を続けているうちに、怪我をしそうな状況と安全な状況との判別がつくようになったと思う。少なくとも、両足前降り一回転の練習は、自分の中ではゴーサインが出ている。もちろん、次の日曜日の個人レッスンで、先生にも相談をしてみようと思うが、自主練は続けていくつもりだ。

2008年2月21日 (木)

<ATC2K>富士急ハイランドに行きました

前のエントリーで報告しましたが、ニフティのモニター企画に当選したので、早速撮影へと遠征をしました。場所は富士急ハイランド、日は2月16日(土)の朝10時でした。

企画への応募では、自分の頭にアクションカムを取り付けて滑走の様子を録画し、ブログに載せたいと記しました。滑っていて、「この感覚を映像で伝えられないか」と時々考えていたのです。なので、今回モニターさせていただくATC2Kはうってつけの録画機器と感じました。

ただ、私のホームリンクは一般営業中はジャンプ、スピンは禁止ですし、貸切練習ではプログラム練習中心ですので、ここでは企画用の撮影はできそうにないです。ですので、このブログにもコメントを寄せて下さったことのある、yuuji0502さんのブログでの紹介記事を参考にさせていただき、富士急ハイランドを撮影場所に選びました。拝読させていただき、とても楽しそうなリンクだと思ったのです。幸い、ジャンプ、スピンも可能なようなのですし。それで、一緒に練習している方々にも話をして、春に遊びに行こう(現在、私を含めたほとんどのメンバーが年度末の忙しい時期を過ごしている)という話を進めていました。幸い、このモニター企画では6月までに関連エントリーを10個あげるという内容なので、春に撮りだめをすれば大丈夫との計算もありました。

しかし...富士急ハイランドは屋外リンク...春まで営業しているのかという問題に気づきました。サイトで調べてみると、3つのうち2つのリンクは2月末で終了、残りも3月末までと知りました。年度末の忙しさから皆が開放された時には、リンクも終了していることが判明したのです。

ということで、急遽、単独で行って参りました。正直、恥ずかしかったです。入場口にはカップルや家族連ればかり。あとは団体旅行の子供たち。普段の練習の格好でスケート靴の入ったバックを背負っている自分は明らかに場違いな雰囲気です。そそくさと入場券だけ購入し(まだ頚椎捻挫が完治していないので、ジェットコースターはご法度でしょう)、リンクを探しました。たまたま見つけたのが、ドドンパ横の特設リンクでした。

今回撮影では、マイクの録音がオフになっているのでわかりませんが、リンク近くからドーン、ドーンと断続的に大きな音がしていました。たぶん、それがドドンパというアトラクションだったのでしょう。ATC2K用のSDカードも2G一枚しか用意していなかったので、今回はこのリンクだけの撮影にしました。ロケハン気分にしておき、本格的な撮影は次回にしようと思ったのです。

10時から撮影を始めましたが、9時からオープンしていたようで、既に何人かの若者達が滑っていました。ふと見ると、セカンドジャンプにダブルトゥループを跳んでいたりして!!向こうでは、キャッチフットのスパイラルを女の人がやっているし。どこかのクラブの朝貸し練習か?と本気で焦りました。でも、せっかく来たので滑らずに、撮らずに引き返すこともできず、マイペースで靴を履き始めました。そして、機材に付属しているアタッチメントのゴムベルトを頭に装着し(本来はヘルメットへの装着用みたいですが、自分の頭に直に付けたら随分具合が良かったです)、滑走と撮影を始めました。とにかく、素早く仕事をしてすぐに帰りたかったので、長時間ドライブの直後にもかかわらず、ウォームアップもせずに取り掛かりました。

先に結論から申しますと、ほとんどの動画が失敗です。

急いでいたのが災いし、ビデオのレンズが空を向いていたのに気づきませんでした。前エントリーでテスト用としたのもそうですが、抜けんばかりの青空ばかりが記録されてました。それでも、間近にそびえる富士山も映っているのが救いですが...。リンクの氷をきちんと映していたら、多分フジヤマの頂上も見えなかったと思いますので、それで勘弁して下さい。

帰宅後に映像を何度も見返し、かろうじて、氷上での撮影と認めてもらえそうなのが幾つかありましたので、それらをエントリーに載せたいと思います。まず、スピンをした映像です。カメラが思った以上に重くて、頭の片方に付けたらバランスが取り辛くなり、何度もトライしています。ただでさえ、スピンをすると頸部が痛くなって軸が締められない状態だったので、4~5回転が限界でした。首が辛かったです。

映像は、画面に向かって右から左へと流れますが、これは時計周りのバッククロスの状態です。大体2回転してから左フォアアウトのハーフサークル(映像の流れが一瞬止まる部分)をして、バランスポジションからアップライトスピンに入ります。徐々に回転スピードが上がるのが、もしかしたらわかるかもしれません。

昨日のクラブでの練習では、スピンの時も頸部の痛みがなくなったので、次の撮影では、もう少しマシな録画ができるかもしれません。この他に、トゥループ(シングル)とバッククロスも撮影しました。この二つは、文章が長くなったので、エントリーを改めて動画を載せることにします。

2008年2月19日 (火)

<ATC2K>動画埋め込みテスト

このたび、ニフティによるATC2Kのモニター企画に当選しました。

製品の紹介については         →こちら

モニター企画の当選発表については →こちら

このブログで、撮影した動画を使ったエントリーを作成していきます。

なにぶんにも、字と理屈ばかりで、静止画すらも入れてなかったブログですので、動画は無謀とも思えます。でも、これを機に、少しでも楽しんでいただけるブログになればと思っております。

つきましては、ニフティのビデオ共有サービスを利用した動画のエントリー埋め込みのテストをします。

経緯の詳細は、改めてご報告しますので、この動画とエントリーはテスト用ということでご理解下さい。

2008年2月10日 (日)

復帰

一昨日の金曜日、クラブの貸し切り練習に参加した。そこから、事故後の氷上練習を再開することになった。

不安を抱えての練習だった。クラブの方々には事情を連絡してあったので、経過を報告し、その日は無理のない範囲での練習ということで理解をいただいた。それでも、私からお願いして1分間のプログラムの曲かけはしていただいた。

氷に降りたその瞬間から、ブランクは実感できた。氷がエッジを受けとめてくれない、そんな感じ。エッジと氷との間に微妙な隙間があり、ストロークのたびにそれを埋める作業をしないと前に進まない、そんなもどかしさを感じた。初心者とまではいかないが、エッジを研磨した直後よりももっと滑りにくかった。大してスピードも出ていないのに、体が置いていかれる。それでバランスを崩しそうになってヒヤヒヤする。だから、膝も足首も全然使えず、おっかなびっくりな滑りになっていた。

でも、頸の方は違和感はなかったので、安心した。練習不足で失った感覚は、練習すれば取り戻せるだろう。実際、何周もフォアでストロークをし、アウトサイドのクロスロールやインサイドのロールをしているうちに、慣れていった。スケーターは、体の中にジャイロスコープのようなものを持っていると思う。身体の微妙なズレを感知し、関節の動作でそれを修正する。エッジが多少危なっかしくても、身体バランスで補正をしてブレをゼロにする、そこまで機械的ではないかもしれないが、似たような作業を滑走中に素早く行っている気がする。

すくなくとも、体に染みついた練習をしているうちに、バランスの取り方を思い出していった。で、仕上げに全力滑走を5周して、ある程度の感覚は戻ったと思う。最初の曲かけでは、2番目にあるシングルのトゥループで転倒した。この時は、あまり深刻には感じなかったが、今日(10日)の早朝練習では「マズいかも」と感じている。他のジャンプ(スリージャンプとシングルサルコウ、スリージャンプ+シングルトゥループしかないが)は大丈夫だった。問題のスピンは、軸はきちんととれた。でも、バランスポジションから回転速度を上げる時に、軸を強く締めることはできなかった。やはり、頸に負担を感じる。それでも、太い軸ながらも回る(3回転だが...)ことはできたので、ちょっと安心した。ターンでは大きな変化は感じなかった。でも、バックスケーティングで進行方向を見るために首を後ろへ向けるのが辛かった。

結局、この日(リンク復帰の初日、8日)は、2回目の曲かけでジャンプのミスなく滑ることができた。スピンも、軸が締められなくて回転が遅いので、曲を無視して5回転することにした。やはり傷は癒えていないが、致命傷ではないようなので安心した。無理を重ねると後から症状が出るとアドバイスして下さった方もいらっしゃるので、その心配は今後せねばならないが...。あと転倒を二度、三度と繰り返すと、やはり首の後ろに響く。ちょっと気持ち悪くなった。

現時点で思うのだが、やはり、リンク復帰を遅らせてでも陸上練習を優先してコンディションを作ったのは良かった。最初の曲かけでスリージャンプを跳んだ時に、「あれ、結構跳べるじゃん」と思った。コンディションが良ければ、感覚を思い出すのも早いのだろう。スピンにしても、締めることはできなくても軸を失わずにすんだのは、軸を意識しての陸上や水中練習のおかげだと思うのだ。

昨日は、一般営業中にスケーティングやフットワークの練習をした。フォアとバックでいつもなら1時間半くらいの目安なのだが、昨日は2時間以上かかった。それだけ、滑走スピードが落ちているのだろう。疲労はそれほどなかったが、体の冷えは強かった。冷房への適応力(というと大げさだが...)が落ちているのかもしれない。でも、普段と同じことが、ゆっくりながらもできて、嬉しかった。

今朝は、クラブの早朝練習があった。最初は、無理をせずに休むつもりだったが、なんとなく出ることにしてしまった。プログラム中のトゥループだが、私の場合はランディングで滑らずに、根性で3秒間チェックを続けることがよくある。多分、回転不足で右足がフラットの状態で降りるためだと思うのだが...。これの改善に、今日は取り組んだ。問題のジャンプの前に時計回りのバッククロスが2ストロークあり、そこから左フォアインに踏み出し、右足からのインモホークでトゥループとなる。この、ジャンプ前の一連の動作が遅いとスピード不足となって回転が足りないのかも、と考えた。なので、スピードを失わずにジャンプに入る練習を繰り返した。

ある程度は感触をつかんだが、ここで壁に当たった。

スピードが出ると、踏切後の右腕の引き込みがどうしても遅くなる。それで、回転を失って結局転倒となってしまう。根性で右腕の引き込みを頑張れば、降りられる。でも、そういうゆとりの無さは、観る側にも伝わってしまうかもしれない。タイミングがくるってしまったのなら根性で降りるのも大事だが、普段の練習段階から根性を出し続けていたら故障につながりかねないし(既に頸は故障しているのだが....)。だから、トゥを突いて踏み切ったら、スムーズに右腕を胸の前にもってこれる、どんなスピードでもこれは大事だと思うのだ。でも、今はできずにいる。結局、エッジ系のジャンプと同じ壁にあたってしまった。

今、右肩に強い張りを覚えているので、これも関係しているのだと思う。紹介していただけるカイロプラクティック(前エントリーでは、最初「整体」と書きましたが、間違えました)の先生に、ぜひ相談してみたい。整形外科では、筋肉を弛緩させる薬を処方していただいているが、対症療法だけでは不安というのが、正直な気持ちなのだ。

頸の故障のことは、専門の先生方の助言もいただきながら様子をみるしかない。スケートの方は、この状況のため全てのレッスンをお休みしていたが、そちらも早々に復帰して、やはり専門的な観点から助言をいただこうと思う。

ところで、素人ながらの感じ方なのだが...壁を感じながらもトゥループのスピードを増して入る練習をして気づいたこと...やはり、高速での水平移動を瞬時に垂直移動に変えるには、腰まわりの様々な筋肉を働かせないといけないということだった。

バスケットボールのレイアップシュート(庶民シュート?)では、ドリブル(水平移動)から二歩ステップを入れてジャンプ(垂直移動)に移る。ジャンプシュートでも、一度踏み込んでから垂直に上がる。バレエでも、トゥールザンレールなど垂直方向に跳ぶパ(ステップ)の前にはプリエが入り、そこでタイミングをとってから跳ぶことになる。

水平方向の運動をいきなり垂直方向に変えるのは難しいので、なんらかの予備動作が必要なのだ。例えば、ステップしながら徐々に水平から垂直へと移っていく(レイアップシュートの時)とか、プリエでタイミングをとってから垂直移動を行う(ザンレールの時)のように。

もちろん、フィギュアのジャンプでも、跳ぶ前には踏み込み(アクセルの踏切時のLFOやルッツの踏切時のLBOでの膝の曲げなど)があり、それが水平→垂直への運動方向変換の予備動作になっている。浅田真央選手のフリップでの踏み込みの深さはとても参考になる。しかし、踏み込みながらも水平方向に滑走し続けているのが、フィギュア独特の難しさかもしれない。膝を曲げて垂直方向へ移るためのエネルギーを貯めるのだが、水平方向の運動エネルギーもそれほど失われてはいないのである。なので、真上ではなく、斜め上方向に体は移動するのだが、この運動のコントロールは、実はとても大変なことではないかと気づいた。

陸上では2回転できる自分(8㎏の錘を身につけてもできるので、スケート靴の重さはあまり関係がないと思う)が、なぜ、シングルのトゥループ、特に滑走スピードをあげた時には苦労するかの理由は、ここにあるのかもしれない。ただ高く跳ぶ、タイトに回る以上の運動能力をフィギュアでは要求されるように感じる。

高速で滑走しつつも的確にトゥを突き、そこを起点に自分の体を宙に放っていく...しかも回転軸を作りながら...。絶妙の調整がないと成功しそうもないし、ちょっとでもくるえば、いわゆる”パンク”になるのかもしれない。この調整のために、股関節周囲の様々な筋肉が働いており、水平方向のエネルギーを受けとめ、それを上手に斜め上方向に流す働きをしている感じがするのだ。とにかく、「もっと脚の付け根を強く、しなやかにせねば」と、ひしひしと感じる。

この、水平+滑走→垂直+回転、という運動方向や性質の変化の難しさについては、じっくり取り組んでいく必要を感じた。とにかく、難しい。こういうのは、繰り返し練習するのが一番なのだが、理屈から入ろうとするのが、オトナの悪い習性かもしれない。

2008年2月 7日 (木)

ジャンプについて

体調が思わしくない。

スーパーボウルでペイトリオッツが苦杯を舐めたからと言ったら子供っぽいかもしれない。でも、その頃から後頭部の痛みが続き、めまいや吐き気を覚える。症状としては軽いが。たぶん、スーパーボウルに向けての高揚感が、事故後の不調を隠していたのだろう。

それでも、一応は仕事への復帰を果たしている。医師からは、今週まで休業するように診断書が出ているが、状況としてやらないといけない仕事もあるので、フルタイムではなくフレックスに仕事をしている。集中して、3~4時間、それ以上はひどく疲れる。近日、リンクでお世話になっている方の紹介で、カイロプラティックの専門の先生に相談できることになったので、それでまた一歩前進できるかもしれない。

同時に、医師からは「不調を覚えても寝たきりにならないように」とも言われている。これは、私の専門領域でもあるので、可能な範囲で努力している。腹筋や背筋など、頸部への加重に気をつけつつも、トレーニングを少しずつやっている。ただ、今週は気分が落ち込みがち。いいゲームだったんだけど...。

気持ちが乗らないのと、仕事を優先していたので、リンクへの復帰を果たせていない。怖いのは、転倒のショックが頸部にどう響くかということ。私の場合、スケーティングの練習でも転倒する場合がある。「下手」と言ってしまえばそれまでだが、エッジの使い方を追求すれば、スケーティングやフットワークの練習だって転ぶことはあると、私は思う。なので、めまいや吐き気がぶり返している今は、どうも氷に気持ちが向かない。それでも、滑らなくなってから10日になる。せっかくのシーズン中なのに、これではマズい。2月には演技会も控えているし、3月には大会の予定もいただいている。もちろん、体調不良で棄権することも可能だが、それは、それで悔しい。

だとしたら...? 勝負をかける時期なのだろう。

今週は、どうしてもやらねばならない仕事もあるので、そちらを優先するが、少しずつでも氷に乗っていかねば...と思う。

近況についての記述が多くなってしまったが、表題のジャンプについて...。

事故前までに、シングルならルッツまで降りられるようになった。

個人レッスンの先生にも言われていたが、トゥジャンプは比較的得意だと思う。左腕をしっかり前に置き、あわてて後ろを向かないことに気をつければ、上半身にタメができる。トゥを突くのを合図に、軸足を滑らせながら一気にそのタメを解放してあげれば、身体は宙に浮いてナチュラルに回転してくれる。この瞬間に、腕をクロスさせて体の軸を絞れるかが勝負。あとは、体に染みついた動作で、右トゥを突いてから右バックアウトに降りる。

陸上練習でランディングのチェックのポーズを覚えておくと、氷上でも自然ととれるようになると思う。先生からは、ランディングのチェックの時は右側を向くようにと教わった。あと、私は右方向に大きく軸が傾いたまま、降りようとする癖があるので、決して氷面を見ない(右を向いて氷面を見たら、当然右下に体が崩れる)ようにとも指導されている。

私なりに感じるのは、ジャンプのポイントは、小さな筋肉群を、いかに効率良く使えるか、だと思う。ルッツで特に感じるのだが...。大臀筋とか広背筋といった主要筋群も大事なのだが、トゥを突いて”フン!”という一瞬で体の軸を形成する、この時に使うのは、例えば(内・外)腹斜筋とか骨盤底筋群とか横隔膜といった場所ではないかと思う。脚とかお尻とか背中といった大きな場所でジャンプするのだが、それをコントロールするためには、筋肉の小さなパーツ群の協働が欠かせないと思うのだ。

これは、生理学でよく言われる、「桶の例え」でも説明ができるかもしれない。看護学生時代に、必須アミノ酸の所要量の講義で教わったのだが...。必須アミノ酸は8種類(成長期のヒスチジンを入れれば9種類)あるのだが、その1種類でも不足すると、他の種類がどんなに豊富にあっても、足りない種類の量に相当する程度しか、栄養効果は現れないそうだ。これは、桶を構成するパーツの一つでも寸足らずだと、そのパーツの箇所から水が漏れて用を為さないのと似ているというのが、「桶の例え」のいわんとすることだ...(と思う)。筋肉の場合は、一部に不足があっても、他の筋肉が代償してくれるので、正確には「桶の例え」はあてはまらない(と思うが...)。でも大雑把な意味では、一部の筋肉だけ鍛えても、他の部分が弱くては円滑な動作は実現できない、という意味で、似ているかなと考えている。

なので、結局は、氷の上での繰り返しのジャンプ練習がすごく大事になってしまう。陸上でも筋肉は養えるが、それだけでは足りない。身体の数多くの筋肉が調和をもって動けるためには、要求された運動、そのものを繰り返し練習して、動きを構成するあらゆる筋肉を養っていく必要があるのだろう。だから、私も早く復帰せねばならないのだが...。

少し前に、水中でジャンプを想定してのウォーキングを行うことを記した。あれも、大きな筋肉ではなく、小さな筋肉群を動かす目的でもある。というのは、陸上では重力のしがらみがあるので、跳ぶという動作の時には、重力に抗う(抗重力)筋を主に使う。例えば、腿の前側の筋肉(大腿四頭筋)とか、お尻の筋肉(大臀筋)など。でも、水中では、水圧という別の制約があるが、重力からは浮力によって解放される。なので、抗重力筋以外の筋肉を十分に意識して動作する余地があるのではないかと考えるのだ。例えば、足の裏の筋群や足首を動かしたり固定するための筋肉、あるいはハムストリングや下肢の複雑な動作をコントロールするための筋肉や骨盤を一定の位置で保つためのインナーマッスルなど...。でも、これらの感覚は、私が自分でやっていて感じるだけであり、文献の裏付けをとったわけではない。なので、全然的外れな意見かもしれないので、そうだったらご容赦をお願いしたい。(文献や論文などからの勉強も努力します)

結局のところ、ジャンプのコツとは、力まかせに跳んで無理に回ろうとするのとは反対の意識を自分のものにすることではないかと思う。アクセル以降のジャンプは降りれないし、まだ習ってもいないので、シングルレベルでの意見でしかないが、踏切の瞬間にマックスの力を発揮し、空中ではナチュラルにコントロールできるのが理想なのかなと考えている。

あと、スリージャンプ、サルコウ、ループのエッジ系ジャンプに共通するのは、右肩(左回りの場合)を遅らせないということ。トゥ系の場合は、トゥを突くタイミングで体を締めるので、あまり感じないのだが、エッジ系では体を締めるタイミングがつかみにくく、どうしても右肩が開いた(遅れた)格好で回ろうとすることがある。これでは、十分な回転はできない。なので、スケーティングレッグのトゥで氷を掴んで(この動作は本当に難しい)離氷する瞬間にグっと右肩から右腕を体に引きつける、この感覚が大事なような気がする。スリージャンプでも、ちゃんと半回転しようと思ったら、この右肩の使い方は意識した方が良いのではないか?多分、この動作は左軸のスピンの入り方にも共通していると思う。

ところで、私が大人になってから始めたので思うのだが、スリージャンプについては、最初は、いわゆる「またぎジャンプ」で良いのではないだろうか?トゥループをそれで覚えてしまうと、後が大変になる(私自身も自分のジャンプがそうなっていないか、いつも気になる)のだが、ジャンプを習い始める最初は、またぎであろうとなんだろうと、両足を氷から離せれば、それはすごいことだと思う。それだけ、勇気の要る動作だと思うのだ。前向きに跳んで、後ろ向きに降りる、よく考えたらすごい動作である。それを繰り返しながら、踏切り時にトゥを遣うことを覚え、同時にフリーレッグの振り出しを覚えれば、思いっきり跳ぶことができるようになる。そうすれば、空中でゆとりをもって半回転も可能になるのではないだろうか。

やはり、最初の一歩、その勇気が何より大切だと、私は思う。

2008年2月 2日 (土)

ターンについて

今日は、少し速度を上げて走った。やはり体は重かったし、いつもに比べるとゆっくりなのだが、とにかく走れて良かった。それほど疲労は感じなかった。

ランニングの前に、普段のとおりに腹筋と背筋のメニューをやってみた。腸腰筋のトレーニングで、上半身と腿とを同時に速く小刻みに上げるトレーニングがあるのだが、その時には、後頭部の脳みそがシェイクされる感覚になった。めまいはなかったが、立ち上がるとフワフワした感じ。やはり、まだ完治はしていないようだ、当たり前だが。

看護の教科書を見返したのだが、捻挫というのは、関節周囲の靭帯や関節包(関節を形成する骨と骨との間を包む膜)の損傷らしい。関節周囲のケガであり、骨そのものの異常(脱臼や骨折)とは違うのだが、関節包の内側にある滑膜から出血があって血腫を形成しているそうだ。なので、症状がそれほどなくても、そういう小さな傷が治りきるには、きっと時間が必要なのだろう。頸部に血腫ができているとなると、めまいなどの症状は合点がいく。安静の弊害(血行不良や骨・筋の萎縮、心肺機能の低下など)もあるので、積極的に動くように意識はしているが、まだ治りきっていないことを忘れてはいけない。無理は禁物だし、静養も不可欠との自覚をしないと、徒に治療期間を延ばしてしまうかもしれない。

というわけで、週末だがリンクには行かずに自宅で過ごしている。この時間を利用して、「エントリーにせねば」と思っていたことがらについて考えてみる。

1級ステップの準備の頃から、ターンについてエントリーをあげてみたいと思っていた。だが、コメントをいただいた方とのやりとりからもわかるのだが、スリーターンについて、私はよく理解していない。とにかく、難しいし、ややこしい。

ターンの入りでエッジに乗りつつ体を捻るか否かという問題は、指導する先生や振り付けの方の見解で考えた方が良いと思う。滑る側としては、捻ってもひねらなくてもターンできるだけの準備が大切かもしれない。私は、フィギュアを習い始めたばかりの時に、ある高名な指導者のご指導を単発的に受ける機会に恵まれた。最初に習ったのがアウトサイドのスリーターンだったが、その先生は、つい最近ロシアの指導者の講習で教わった方法ということで、「ハーフサークルを描きながら上半身を限界まで捻ると自然とターンする。それがスリーターンだ」と教えて下さった。無理のない、とても理にかなった方法だと今でも感じている。

コメントでも白状したのだが、私はよく、腰を振り回して無理にターンしようとすることがある。あわてていたり、氷面の荒れに気をとられるとやってしまうのだが、そういう無理やりターンと上半身を十分に捻ってのターンは、質が全然違うと思う。確かに、アクセルを踏み込むようにつま先側に荷重をかけると足だけの運動でターンはできるが、だからといって上半身の捻りを要らないとは言い切れないと、私は考えている。現在レッスンをしていただいている先生も、「捻って、戻す、捻って、戻す」という動作を私に求めている。ブラケットでは、この”戻す”という動作が大事な気がするし、先週教わったチョクトウでも、微妙に上半身の捻りと戻しがあったように思われる。私の場合、チョクトウを習得するには、股関節の可動域というもっと根本的な課題を抱えているように思えるが....。

なので、上半身の捻りを意識してのスリーターンの習得は、とても大切だと私は考えている。それと並行して、上半身に頼らないターンができたら鬼に金棒ではないか。ストレートラインのステップシークエンスでは、下半身だけでスケートをして、上半身は氷面に捕らわれない豊かな表現が求められるようだし。

スリーターンのコツを自分なりに考えると...。ターンやステップは全てそうだが、カウントを数えて動作することだと思う。カウントを無視して無理やりにやろうとしても、たまたま成功してもその成功を繰り返し再現するのは難しいのではないか?たとえば、3カウントでの左アウトスリーの場合、

1.(ワン)  左フォアアウトで弧を描く

2.(ツー)  弧を描きつつ膝を曲げ、上半身を回転方向に捻る

  (エンド) 上半身を捻った時に生じる下半身とのねじれの緊張を瞬間的に解放させる

3.(スリー) 左バックインでバランスをとりつつ滑走(トレースは1.2.の弧の延長で)

と、エンド(=2.5)を意識した3カウントが大事だと思う。エンドの際の「緊張を瞬間的に解放させる」とは、ボール(足の指の付け根の位置)に重心を移して、上半身の捻りに逆らわずに半回転のターンをするということだ。乗り位置に関してもっと詳しく言えば、ターンの瞬間にアウト側(=小指)からイン側(=親指)へと荷重を移すことも求められると先生から指導された。前後、左右の二次元的な荷重移動が瞬間に行われるのだ。更に、2.の時には膝を曲げて重心を足元に置く感覚であるが、3.で滑走する時には膝は伸びていなくてはいけないとも指導されている。そうしないと、低い位置でのターンとなり、見栄えがしないようだ。ただ、私自身は膝がどうしても伸びきらず、この点で欠点を抱えている。ビデオでチェックしつつ、少しでも直していきたいものだ。

このターン動作も大事だが、スリーターンの肝は、1.と3.とでしっかりと弧を描けるかのような気もする。フォアとバックのハーフサークルを描けない段階でスリーターンの練習をしても、かなり苦労するかもしれない。実際、自分はそうだった。そういう段階では、両足滑走で安定した状態での練習が、とても有益だと思う。私は、今でも両足でのスリーとブラケットの練習をルーチンメニューで入れている。

もう一つ、モホークターンについて...。

たった一度であるが、伊藤みどりさんから指導をいただいたことがある。その時に教えていただいたコツは、「最初のフォアインで2秒間乗ること」だった。私は左からのモホークが苦手なので、その際に左フォアインでしっかり2秒滑っているか数えてくださった。この機会は、一生の宝である。もちろん、憧れの方に教えていただいたことも宝であるが、同時に、カウントを意識してステップを踏むことがいかに大切かを身をもって知った機会であった。

一緒に練習する人たちとモホークについて話すときにも...「みどりさんから教わったんだけど...」と切り出しつつ、1,2はフォアインで乗り、3で反対の足のバックインに踏み替え、4で最初の足のバックアウト(踏み替えたり、クロスに入れたりする)と説明している。最初の1,2の乗り位置が安定していると、3のバックインに入れやすい。3が安定していれば、4は自由自在となる。

もう一つのコツは、2ちゃんねるのスケート板にあったのだが、1,2のフォアでの重心位置と3のバックでの重心位置をなるべくずらさないということだ。フォア→バックというと、足の位置や荷重する位置が前後に大きく開くと考えがちだが、基本的にはフォアで乗っている位置にバックインを置き換えてあげる、それだけだと書いてあった記憶がある。これは、とてもありがたいアドバイスであった。

一番の問題は、1,2でのフォアから3のバックへどういう動きで置き換えるかであるが、私がお世話になった先生方のほとんどは、1,2でのフリーレッグを前方に小さくスィングさせ、前側からスケーティングレッグの土踏まずにフリーレッグの踵を合わせていくような形でバックインに入れると教えて下さっている。ニュアンスとして正確に理解・実践しているのか不安もあるのだが、先生によって異なるやり方の場合もあるようだ。よく、「バレエの5番ポジションのように」との説明を聞くが、踵を反対側の土踏まずに合わせるのであれば、3番ポジションだと私は思う。どうでも良いことかもしれないが...。

現在は連載していないようだが、少年マガジンの「コーターローまかりとおる!」という漫画が好きだった。そこで、「奥義は基本の中にありっ!!」と後百太郎が言っている(柔道編 第2巻ー正確には、タイトルの上に”新”がつくが-)。スリーターンやモホークターンも似たようなものかもしれない。フィギュアスケートの奥義は知らないが、真髄といえるものが、もしかしたら基本的なターンやステップには隠されているのかもと考えることもある。

2008年2月 1日 (金)

水中トレーニングについて

本日朝、交通事故以来初めて走った。火曜日に事故があり、その日の朝以来のランニングだったので、中二日の休養。間はそれほど空いていないのだが、休養中はほとんど寝てばかりだったので、やはり体が重かった。慣らし目的だったので、ジョギング程度で走ったが、いつもの距離を無理なく走れたので、安心した。ただ、走った後は頭が少し重かった。

午前中に整形外科の外来にかかったが、今現在で痛みがないのなら、いわゆる天気病みの心配も少ないだろうと医師から言われた。受傷後3日頃から痛みが強くなるケースが一般には多いそうだ。だから、今日の経過が良いのは安心の徴なのだろう。私の方から、そろそろトレーニングを始めたいと申し出たが、医師の顔は渋かった。「せめてランニングだけでも...」と食い下がったところ、軽くならば良いと許可をいただけた。許可もなにも、今日から勝手に走り始めているのだが...。自己判断で行ったことの事後承諾を医師に取り付けるのは、看護師の悪い癖かもしれない...。

でも、リンクに復帰する勇気は、さすがに私にもない。医師からも、それは来週にするようにと言われた。

トレーニングをしないと、一日が暇である。せっかくの時間なので、ブログのエントリーを少し増やしておきたい。

水中トレーニングをやってみて感じたことだが...。もちろん、この体験は火曜日の事故以前のことである。

そもそものきっかけは、節約したいからだった。昨年までは、リンク入場料をその都度支払っていたのだが、併設されているスポーツ施設の会員になると、リンク入場料がタダになることを知った。折りよく、正月から入会金無料のキャンペーンが始まったので、迷わず会員になった。スポーツクラブの月会費と月毎のリンク入場料の実績とを比べたら、スポーツクラブに入会した方が安くなる見込みだったのだ。

せっかくスポーツクラブに入会したのだからと、リンクだけでなく、ジムやプール、サウナなども利用するようになった。ただ、サウナは楽しみ方がよくわからないので、数分居て退屈になったら出る程度。それよりも、ジャグジーが温かくて楽しいし、気持ち良い。リンクで滑った後、ジャグジーで体を温めて、それからプールでトレーニングを始める。トレーニングといっても、フィギュア用のメニューなど誰も教えてくれないので、自分で適当に考えたものだが...。方法は、自分なりのやり方だが、できるだけ詳しく記したい。でも、トレーニングの量は割愛させてほしい。もし、参考にと思われる方がいらっしゃったとしても、トレーニング量には個人差があって当然だし、個々の事情や疲労の度合いに応じて決める方が効果があると思うのだ。

まず、水中ウォーキング。これは、プールサイドにやり方が書いてあるのだが、歩幅を広くとり、体の上下動をしっかりしながら歩くのがコツらしい。あと、前進と後退の両方をやるようだ。カニのように横歩きも勧められていた。横歩きは、おそらく中臀筋や内転筋など片脚滑走で重要になる筋肉を鍛える効果があると思う。ただ、私のトレーニングでは、これはカット。それらの筋肉は、陸上の別メニューで強化できるので。

水中ウォーキングでの私なりの目的は、前進ではアクセルジャンプ、後進ではトゥジャンプの動作の強化。

前進の場合、両脚のストライドを大きく広げ、軸足でしっかりプールの底を掴んで、瞬間で爪先立ちになる。動脚(フリーレッグ)は思いっきり腿上げをしながら膝を曲げ、腿の前面が腹にくっつきそうになるまで上げる。ちょうど、格闘技の膝蹴りのような格好。爪先立ちのまま、ここで静止する。陸上では不安定な動きだが、水中では浮力が助けてくれるので結構楽にできる。もちろん、ずっと止まっていたら後続の人たちの迷惑になるので、一呼吸おいたら動脚を下ろして最初の姿勢(両脚を前後に大きく開いて腰を落とす)に戻る。る体を水中に沈める間も、軸足をいきなり落とさず、爪先立ちから滑らかに踵を下ろしていくのが大事だと思う。

水の抵抗を感じながらも素早く行う腿上げは、きっとアクセルジャンプの動作に役立つと思う...多分だが...。あと、軸足の足の裏でプールの底を感じながら爪先立ちを保つのは、足の裏の筋力増強に役立つだろう。この、足の裏や足関節の使い方の差が、スケーティングやジャンプの決定的な違いにつながると、私は考えている。少なくとも、ダンスの経験のある人たちには、足の裏の大切さについては理解してもらえると思う。ましてや、接地面が無機質な鉄の歯でしかないスケート靴なのだから、靴底の面を上手に使えるか否かがパフォーマンスを左右することは、自明なことだと私は考えている。

次に、後進での水中ウォーキング。これも両脚を前後に開いて、軸足を爪先立ちにして、少し静止を保った後で静かに下ろして元の姿勢になる、というのでは前進と同じ。腿上げはそれほど激しくなく、動脚の爪先が軸脚の膝のあたりにくる、ちょうどスタンドスピンのポジションのような姿勢で爪先立ちになるようにしている。

ただ、最初の前後開脚の姿勢の時、トゥジャンプの踏み切りの姿勢を意識している。動脚(前側の脚、スケーティングレッグにあたる)はしっかりと膝を曲げ、軸脚(後側の脚、トゥを突く足にあたる)は膝を曲げずに後方に伸ばし、足の指の付け根でプールの底を突く。そのきっかけで、前方の脚を後方の脚へと素早く寄せて、軸脚一本で爪先立ちになる。この、前方の脚を寄せる動作の時に足の裏をプールの底で滑らせながら寄せていくと、なお実際に近いと思われる。

氷上でのトゥジャンプは、踏み切り直後に両脚を一本の軸に集める動作が大事だと考えている。その際に、あわてて跳ぶのではなく、スケーティングレッグを滑らせながら軸脚に寄せていく、それによって回転力が生まれると先生からは教わっている。大人にはかなり難しい動きではあるが...。これに近い動作を、水中の抵抗を感じながら行うのは、きっと良いトレーニングではないかと考えているのだ。ただ、私のやり方では、左に軸足が来た時には、そのまま左軸で爪先立ちをすることになる。本来なら、左でトゥを突く(トゥループの踏み切り)でも、軸は右側(前側の脚=スケーティングレッグ)にあるべきであり、トゥを突いた側で立つ動作は間違いのはずである。

このことから理解していただけたらと思うが、後進しながらトゥを突いてその足で爪先立ちになるのは、氷上でのトゥジャンプとは異なる。トゥジャンプでは、あくまでもスケーティングレッグに荷重の主があり、そこから右軸に集めるのがセオリーだろう。トゥを突いたその足で軸を形成するというほど単純ではないはずである。余談になるが、この手の問題を考えていると、フリップやルッツがいかに難しいジャンプか理解できる気がする。

実は、水中でトゥをついてバックスクラッチの姿勢になる動作も試してみたのだが、それだと本当にジャンプせねばならず、あまりにも水しぶきが大きくなって周囲に顰蹙を買う気がしたのだ。ウォーキングコースに人が少ない時にはアリかもしれない。

あと一つ...クロール。

私の育った地方は、四方が海や湖、河川と水に関わる自然が豊かである。そのおかげで、小さい頃から水泳が盛んで、私も小学校の頃はよく泳いでいた。あまり上手な方ではなかったが、高校入学後は夏休みに遠泳の合宿もあったので、水泳とは馴染み深い子供時代だった。

だが、高校卒業後は全然泳いだことはない。大学の体育も柔道だったし...。これは、スケートで上手に転ぶヒントになった。久しぶりに泳いだら、25mくらいで息があがってしまった。それでも、泳ぎ方を忘れていなかったのは助かった。

2週間くらい練習していたら、結構泳げるようになったが、クロールで気づいたのは、ここでも軸を使っていること。バタ足もそうなのだが、特に腕のストロークは軸がものを言う。右、左、右とリズム良くストロークを行っていくためには、体幹の軸を意識してそこから精一杯腕を伸ばす必要がある。速く泳ぐためには、腕と胸の屈筋群を使って力強く水をかくのが勝負だと思うが、効率良く泳ぐためには、体軸から十分に腕を伸ばしてあげるのがコツだと思うのだ。そして、氷上でスネークを行うように、右、左、右と小刻みに体幹をロールさせると、腕のストロークが大きくできるようだ。

水泳の効果として、肩周りの筋肉の強化がよく言われる。観客にアピールできる力強さを身に付けるためには、フィギュアでも必要なことだと思う。でも、それだけでなく、体軸を使ってリズム良く動作する、そういうスポーツでは基本的なスキルを身に付けるのにも意味のあるトレーニングかなと考えている。その効果かはわからないが、バックのスネークが、なんとなくわかってきた。まだ、イン→アウトで15回くらいしかできないので、全然なのだが、以前よりはマシになってきた。

ある先生からうかがったが、フィギュア選手の合宿でも水泳は取り入れることがあるそうだ。主な目的は体力増強で、フィギュアで使う動作の強化を水中で行うという話はきいたことがないとおっしゃっていた。でも、アクアビクスも盛んな現代なので、氷上のジャンプ動作のおさらいを、浮力を利用して行うのも、結構アリではないかと考える。例えば、ハーネスを使わないと再現できない空中動作を、跳び込み用のプールなどで再現することも可能ではないのか?

« 2008年1月 | トップページ | 2008年3月 »

バナー

フォト
無料ブログはココログ