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2007年10月

2007年10月 2日 (火)

軸をまとめること

更新が滞ってしまい、申し訳ありません。週末のリンクでの練習と平日の陸上でのエクササイズは続けておりますが、仕事との両立が大変で、なかなか自宅でのパソコンに向かえませんでした。ボチボチとやりますので、ご容赦をお願いします。

軸について考えるエントリーの4つ目です。ステップとしては...

1.軸をつくる

2.軸をまとめる

3.軸をとる

の2番目となります。筋トレなどで体の軸を強化したとしても、それですぐにスピンやジャンプの回転がタイトになるわけではありません。回転スピードは速くなると思いますが、同時に軸がブレやすくなってエッジを一点に保つのに一層苦労するかもしれません。

スケートの練習をしていていつも思うのですが、特にフィギュアは総合スポーツと言っても良いのではないかと...。どれか一つを強化しても、他がおろそかだとなかなか前進しない...そんなスポーツのように感じます。全てのパーツの質を上げて、綿密な練習で組み上げて、初めて上手になっていく、そういう難しさ(だからやり甲斐があって面白いとも言えますが)がフィギュアにはあると思います。もちろん、どのスポーツでもそういう側面はあるのですが、フィギュアには特に顕著ではと思う次第です。

ですので、腹筋や背筋を頑張ってはおりますが、なかなかスピンは上達しません。「スピンは練習量がモノを言う」と先生から教わっております。この場合の練習量とは、もちろん氷上での努力のことです。でも、悲しいかな、週末しか氷に乗れない社会人ですので、陸上でも何かできないかと、「やらないよりは良い!」をモットーに色々考えております。

ちょっと脱線しましたが、そういう気持ちで、「軸をまとめる」意識で取り組んでいる事について記します。イメージとしては、「軸をつくる」が藁(わら)を寄り合わせて紐(ひも)にするのだとすると、「軸をまとめる」はその紐を数本まとめていって、一本のしっかりした縄(なわ)を作っていく作業、という感じで考えております。あるいは、何本もの針金をまとめていって人の形などのオブジェを形成していく(中学の図工でやりました)のにも似ているかもしれません。

人体で考えるのなら、「軸をつくる」は腹筋や背筋、下肢の筋肉などの個々のパーツを強化していくことだとすれば、「軸をまとめる」はそれらの筋肉を協働させて目的の運動を行えるようにすることです。重ねて申し上げるのですが、個々の筋肉の強化だけでは所期の目的は果たせないようです。強化した筋肉をいかに有効に働かせるかが勝負だと私は思います。

そのために、私がしていることですが...。

まずは、骨格の調整です。マニアックな話になるのですが、私は下肢の歪みが結構あります。日常生活には支障がないのですが、バレエを習っている時に先生に指摘していただき、その対処として体の引き上げを常に意識するように指導されました。大雑把に言うと、股関節から横方向にO脚、膝関節は前後にX脚に歪んでいるため、片足で立った時に骨盤の側面に重心が寄りがちになります。感覚的に表現すると、そこの部分に上半身が落っこってしまうのです。これは骨格上自然になることなので、フロアに立つ時にはそうならないように、常に上半身を引き上げる意識を保つようにと言われておりました。

軸の関係で言うと、生理的に軸が歪みやすいので、筋肉を使って歪みを補正しなさいということです。でないと、どんなに頑張って回転しても軸を外してしまうことは明らかです。

軸の歪みを補正するための「体(特に上半身)の引き上げ」というと、腹筋や背筋の緊張がすぐに思い浮かびます。ちょうどコルセットのように体幹の筋肉を緊張させることで重力で湾曲した上半身の背骨を真っすぐに直す、そうすることで上半身が骨盤に寄りかかることをなくす、ということだと私は考えております。それと同時に大切なのが、脚の筋肉の緊張です。先ほども記した通り、私の膝は若干歪んでいます。それを、膝関節を包み込むように伸びている大腿四頭筋肉(腿の前側)やハムストリング(膝の後ろ側)を緊張させることで歪みを補正できると思います。あと、足底やふくらはぎの筋肉で床(リンクなら氷)を押す感じをしっかり保つと、その反作用で床(氷)から上方向へ力が働きます。この力を感じることも、体の引き上げには大切かなと考えております。

体幹や下肢、足関節の筋肉を使って体の引き上げを行うことは、フィギュアを習う人たちの間では常識かもしれません。でも、特に私のような大人では、ターンやスピンをやろうとするので精一杯で、ついつい意識するのを忘れてしまうことがあります。それで上手くできず、「なんでできないんだろう...??」と悩んだ経験も多々あります。当たり前のことをちゃんとやる、それもフィギュアの上達には欠かせないのでは?と考えております。

もうひとつ、骨に関係することですが、下肢の歪みで氷への荷重が正しく伝わらないと、氷からの反発(反作用)の力も必要な方向には行きません。これは、特にバックのインエッジを使う時にありがちのようです。インモホークやアウトスリーなどのターンでバックインに変わった時にエッジコントロールが不十分ですと、片足で滑り続けることが難しくてあわててフリーレッグを氷につけてしまうということがあります。エッジが変な方向に寝てしまうので、氷からの力が分散して、立ち続けるための方向にまとまらないためです。この理由のひとつに、下肢の歪みがあるようです。もちろん、この補正も筋力を使って行うことは必要だと思います。でも、筋力の維持には限界があります。疲れてしまうのです。

意識としてはまっすぐブレードを立てているつもりなのに、どうしてもイン側に寝てしまう。1年間くらい私は悩んでいました。本来でしたらこの悩みは、ブレードの位置の調整で解決するのだと思います。でも、スケート靴の専門の方に相談したところ、ブレードの位置調整はインストラクターの先生に何回もみて頂く必要があるとのことでした。私も先生には教わっていますが、あまりに忙しい先生にお願いしてブレードをみていただくのは気が引けました。それで、靴の専門の方から教えていただいたのが、スケート靴の中にオーダーメイドのインソールを入れる方法です。それで重心の乗り位置が正しくなり、エッジコントロールもしやすくなるとのことのようです。

紹介されたのは、日元倶楽部という会社で、URLは

http://www.nichigen-club.co.jp/

です。3ヶ月程前にリンクに来ていただき、作ってもらいました。左右1足で2万円くらいの出費です。これによって、バックエッジの乗り位置が改善して、特にバックインでの片足滑走がとてもしやすくなりました。スピンも軸がとりやすくなって感激したことを覚えてます。

ただ、最初に記したとおり、どうもフィギュアは総合スポーツの側面があります。ですので、インソールを入れたことで(少なくとも私は)顕著な改善を体験できましたが、それイコールエレメンツが出来るようになるということではありません。体の引き上げがおそろかになればやはり軸はとれませんし、バックインでの滑走を自分でも意識しなくてはサルコウの踏み切りは安定しません。結局は、パーツの質を良くする努力と、それを組み上げて調整していく作業の両方が必要なのでしょう。でも、インソールを入れたのは、エッジワークの改善という”部分”では良かったし、それで「軸を安定させる」という”結果”につながったとも思います。もっとも、今週のレッスンではスピン中にブレードが寝てしまって先生に何度も注意をされましたが...。

あと、エクササイズとしては、「軸をまとめる」ために、私は主に次の二つをしております。

一つ目は、スピントレーナーの使用です。幾つか種類があるようですが、私は”ゴールドメダル・プロ・スピントレーナー”というのを使ってます。スピントレーナーの使用感については、大人の練習仲間からはあまり良い話を聞きません。私も、これをやったからスピンが上手くなるのか確信は持てずにいます。使い始めて1年半がたちますが、いまだに2回転しかできません。「やらないよりはマシかな」くらいの気持ちで、ほぼ毎日5分間くらい、遊び感覚でやっているだけです。ただ、軸をまとめるというか、縒り上げていく...縦方向の軸をらせん状に細くまとめていく感覚を持つには良いのではないかとも感じます。沢山回転するのではなく、片足になってキュっと体を締めて回ってみる、そういう意識でやってます。

注意してほしいのは、回転盤の上でバランスを崩すと容易に転びます。転ばなくても、オトト...という感じで2~3歩はよろけます。ですので、ガラスのテーブルや窓、暖房器具などが近くにあると、とても危ないです。私自身は、「絶対に転べないというプレッシャーへの練習になる」と狭い室内でやってますが、それで怪我したら馬鹿か...とも思ってます。

もう一つのエクササイズは、陸上でのジャンプ練習です。肝心なのは、真っ直ぐに高く跳ぶことです。そして、自分の可能な回転数で空中で回ってみます。これも、ただ回るのではなく、空中で軸を締める感覚を持つことが大事だと思います。ですので、腕と脚を締めて空中でバックスクラッチのポジションをとります。着地は右片足の方が良いと思います。空中で体を締めて回れるとしたら、その分だけ軸がタイトになったと考えても良いのではないでしょうか?特に、着地が両足ではなく、片足でできるならば、軸がそちら側に移っているということで、両足(軸は体の中央)に比べてやはり細く、しっかりとしてきているとも考えられます。

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